
●文:ヤングマシン編集部(田中淳磨)
2022年3月、東名高速・足柄SA(上下)の駐車マス増設工事が完了し、ライダーから好評を得ている。この工事では、大型車と小型車のどちらでも利用できる兼用マス/トレーラーマス/ダブル連結トラック優先駐車マス/バイク専用となる2輪駐車マスも多数増設された。
増設工事により、2輪駐車マスは上り線で2か所10台から3か所45台に、下り線で2か所20台から2か所48台にと、足柄SA全体としては約3.1倍(+63台)と大幅に増設されている。増設された2輪駐車マスは、限られた敷地を有効活用することが検討された結果、安全対策および区画を明示するために、周囲がポールで囲われた。
また、区画内では駐車スペースと通路を区別するために、路面に緑色の塗装も施されている。通路から侵入し、ポールとポールの間に車両の頭を向けて駐めれば、出場時にスムーズに出られるように設計されている。
新型コロナ禍が終わり、SNSなどで2輪駐車マスの増設を歓迎する声が目立っていたが、中でも、バイクを頭から入れて頭から出せるという出し入れのしやすさが好評だ。
週末/晴天時など、特定の時間帯にSAに立寄りたいという思いを持つライダーは多く、2輪駐車マスの増設はとてもありがたい。ぜひ、他のSA/PA等にも広がってほしいし、そのためにも我々ライダーはマナーよく利用すべきだろう。
東名高速・足柄SA(下り)
東京ICから約80kmに位置する足柄SA(下り)は、ツーリングライダーの利用も多いサービスエリアだ。増設された2輪駐車マスは、トイレ/コンビニ/フードコートにも近くて利便性が高い。
増設された駐車マスは、全体がポールで囲われている。通路と駐車スペースは緑色の塗料で、一目瞭然だ。
既存の2輪駐車マスには、その奥に新しい2輪駐車マスが設置されたことを案内する大きな看板が立てられていた。
東名高速・足柄SA(上り)
東名高速の最高標高地点(454m)である御殿場ICから4kmほどにある足柄SA(上り)では、2輪駐車マスが2か所も増設され、計3か所になった。やはりライダーに人気なのは施設の中央に位置する駐車マスのようだ。
駐車枠を示す白線は引かれていないが、ポールとポールの間にフロントノーズを合わせて車両を停めれば出やすくなる。
増設2か所のうち1か所は、施設中央の歩道に隣接しており、車道を歩かなくても主要施設を利用できる。
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