
ランドリーサービスを通じて新しいライフスタイルを提案する株式会社OKULABの運営するBaluko Laundry Placeは、アウトドア総合メーカーの株式会社モンベルと共同開発したアウトドアウェアなどに撥水加工を施せる「モンベル撥水コース」を、北海道のBaluko Laundry Place 小清水町ワタシノ店に続き、東京都のBaluko Laundry Place 代々木上原店でサービス提供を開始した。
●文/写真:編集部 ●外部リンク:Baluko Laundry Place
1700円で5kg(バイクウェア約5〜6着)のウェアの撥水機能を高められる
高速道路などで突然の雨に遭遇し、レインウェアを着用できずに次のパーキングまでずぶ濡れになりながら走った経験があるライダーなら分かると思うが、ライダーズジャケットにも防水まではいかなくても雨を弾く撥水効果が施されていると心強いし、また、ジャケットの中まで浸水することが無いので嬉しい。
しかし、実際には撥水効果のあるライダーズジャケット自体が少なかったり、あったとしてもかなり値段が高いもの。そもそも、既に自身でライダーズジャケットを持っていたら、そのためにわざわざ買い換えるのももったいない。
そこでおすすめしたいのが、今回、全国でコインランドリー【Baluko Laundry Place】を展開しているOKULABが提供を始めた「モンベル撥水コース」。撥水機能が落ちてしまったアウターや寝袋などの汚れを落としつつ、しかもモンベルのはっ水剤(つけこみ専用)で仕上げることで、撥水機能が高まるというサービスだ。
O.D.メンテナンス はっ水剤(つけ込み専用) 300mL /2420円
それなら、そのはっ水剤を購入して自宅でつけ込みをすればいいのでは…と思うが、実ははっ水剤を衣服などに定着させるには熱を加えることが必要になる。そのため、自宅で行うには、ウェアをはっ水剤つけ込んだ後にドライヤーやスチームなどで熱を加えながら乾かす必要があった。
しかし、「モンベル撥水コース」では、まずは洗濯とすすぎでで衣類の汚れをしっかりと落とし、撥水剤をなじませてじっくりと低温で乾燥させることで定着させる工程となっている。つまり、全く手間いらずで衣類の撥水効果を高めることができてしまうのだ。
じゃあ、お値段も結構するんでしょ…と思いがちだが、確かに同「モンベル撥水コース」の料金は1,700円と同社の羽毛ふとんコースなどより高い設定にはなっているが、1回の洗濯容量が5kgということで、バイク用のジャケットやパンツであれば、5〜6着を1度に洗えられる。要は、1回(1700円 ※Balko Laundry Place)の「モンベル撥水コース」で春夏と秋冬の両ジャケット&パンツを洗えられるということで、1着あたり300円前後で衣類の撥水効果を高めることができるのだ。
「そんな簡単に撥水効果が定着するものなの?」と思いながら、実際に「モンベル撥水コース」を試してみた。
自前のライディングパンツ(「モンベル撥水コース」実施前)
家から持ってきたライディングパンツ。ちょっと汚れがついているも、もともと撥水効果のあるパンツであることから、若干経年劣化しているものの、水を垂らしてみたらちゃんと撥水した。さすがだ。
まあ、これだけ撥水しているんだからわざわざ新たに撥水剤を定着させてなくてもいいんじゃないの?とは思ったものの、ものは試しに行ってみた。
ちょっとヘタっているダウンジャケット。若干、撥水しているが、すぐに水が衣類の中に染み込んでいった(「モンベル撥水コース」実施前)。
なお、合わせて、ダウンジャケットと、本来は汗を吸収すべき衣類のTシャツは撥水不要ではあるが、吸水性が高いということで試しに一緒に洗濯機の中に入れてみた。
吸水性の良いコットンのTシャツ。水を垂らしたら、すぐに水を吸水してしまった(「モンベル撥水コース」実施前)。
なお、「モンベル撥水コース」だが、現在実施している店舗は北海道のBaluko Laundry Place 小清水町ワタシノ店とBaluko Laundry Place 代々木上原店の2件で、今後、各所に展開を予定しているとのことだ。
さて、今回、自宅から持ってきたバイク用のボトムスと、ダウンジャケット、そしてコットンのTシャツを入れて「モンベル撥水コース」を試してみた。ちなみに、この「モンベル撥水コース」は撥水による環境負荷も考慮して、使用水量は最小限に抑えつつ少ない水でも加工剤が洗濯物全体に行き渡るように、特殊なすすぎ工程を追加しているそうだ。
洗濯&乾燥の時間はおおよそ65分。実は、今回利用したBaluko Laundry Place 代々木上原店は店舗内にカフェも併設されており、店内でのんびりと洗濯物が終わるまでコーヒーなどを飲みながら待つことができる。しかも、Free Wi-Fiも完備されているのが嬉しい。
そして、驚いたのがスニーカーが洗える洗濯機があったこと。こちらは、庫内のブラシが回転して、化繊や綿、合皮のスニーカーを洗浄力の高い洗剤でしっかりと洗ってくれる。しかも、専用ドライヤーもあるので、素早く乾燥も行えるのだ。これは、なかなかライディングシューズを洗う機会のないライダーにとっては嬉しい洗濯機&ドライヤーだ(※洗濯から乾燥まで40分〜1時間)。このスニーカーウォッシャー・ドライヤーは各店に配置されているので、ぜひ、自宅近くのBaluko Laundry Placeにあるかチェックしておきたい。



さて、「モンベル撥水コース」での洗濯・乾燥が終わり、実際に撥水効果が高まったか試してみた。
自前のライディングパンツ(「モンベル撥水コース」実施後)。
まず、もともと撥水効果のあった持ち込んだライディングパンツだが、「モンベル撥水コース」実施後に改めて水を垂らしてみると、驚くことに水が丸くなる水滴化した。これは凄い!
ダウンジャケット(「モンベル撥水コース」実施後)。
経年劣化していたダウンジャケットも、「モンベル撥水コース」の実施前は生地内に水が染み込んでいたのが、実施後は全く染み込まなかった。
コットンTシャツ(「モンベル撥水コース」実施後)。
そして、驚くべきはコットンのTシャツで、本来は汗など吸うために吸水性が高く撥水を施すべきものではないのだが、「モンベル撥水コース」実施後にTシャツに水を垂らしてみると、まったく水を通さないところか、撥水効果の現れである垂らした水が水滴化してしまった。正直、この撥水効果の定着の凄さには驚かされた。
洗えるものは
- 水洗い、タンブル乾燥が可能な衣類と寝袋
- ウィンドブレーカー
- レインウェア
- スキーウェアなどのアウター
- ダウンジャケット
- 寝袋(中身がダウンまたはポリエステルのもの)
洗えないものは、
- 中綿が羊毛、綿わたのもの
- 衣類の劣化があるもの(※ウレタン樹脂、プリント部分にひび割れなどがある場合は悪化する恐れがあり)
- テント、タープなど面積の大きいもの
- ゴム、ビニル樹脂、EVA樹脂、ポリプロピレンなど、熱に弱い素材を使用したもの
になる。
ロゴなどがついているバイクジャケットは裏返しにして洗うと良いとのこと。なお、「手洗いのみ」とタグに書かれているものはランドリーサービスを利用できないので、どうしてもという方は自己責任にて。


ちなみに、Baluko Laundry Place専用アプリで、アプリからランドリー機を操作し、オンライン決済もできるほか、店舗にいなくても機器の稼働状況を確認することもできる。
筆者の自宅は今回利用したBaluko Laundry Place代々木上原店から30kmほど離れた場所になるが、この「モンベル撥水コース」を利用するために、何着かのライディングアパレルを大型シートバッグに詰め込んで、バイクに乗って自宅から利用しに行くくらいの価値はあると思った。
ぜひ、一度、試しに「モンベル撥水コース」を実施してみて、その撥水効果を実感してみてはいかがだろうか。
ちなみにその際は、汚れたライディングシューズも一緒に持っていて、洗うこともおすすめしたい。
Baluko Laundry Place 代々木上原
■住所:東京都渋谷区上原3-29-2
■電話番号:03-6407-8415
■営業時間:
[セルフランドリー]24時間・年中無休
[クリーニング・洗濯代行]9:00-20:00
[カフェ]9:00-20:00 定休日なし/年末年始・夏季休暇あり
稼働状況:https://baluko.jp/baluko-uehara/
※駐車場なし
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ウェア)
今回は、BMCの最新モデル「防風ジーンズ・ボア」2025年モデルがターゲットだ!! 先日、弊誌が「週刊○○」のようにBLUE MONSTER CLOTHING(以下:BMC)のローリー青野氏を追尾して[…]
老舗の叡智が凝縮された「もちはだ」腹巻き 寒さ厳しい冬ともなると、ライダーにとって、腹部の冷えは大敵だ。体幹が冷えると全身のパフォーマンスが低下し、ライディングにも集中できなくなる。そんな冬の鉄板防寒[…]
冬の走行で感じる“体幹の冷え”との戦い 真冬のツーリングでは、外気温が5℃を下回ると防風ジャケットを着ていても体幹が冷えやすい。特に走行風が首元や袖口から侵入し、次第に体の芯まで冷えが伝わると、集中力[…]
蓄熱繊維と厚地ボアの「ダブル構造」がもたらす圧倒的な暖かさ おたふく手袋が誇る機能性インナーウェアブランド「BODY TOUGHNESS(ボディタフネス)」から登場した、「サーモエボ ボア シリーズ」[…]
厳冬期ツーリングで感じる“インナーの限界” 真冬のツーリングでは、防寒ジャケットやグローブを重ねても、冷えは完全には防ぎきれない。風を受け続ける上半身は体温が下がりやすく、体幹が冷えることで集中力や操[…]
最新の関連記事(バイク用品)
今回は、BMCの最新モデル「防風ジーンズ・ボア」2025年モデルがターゲットだ!! 先日、弊誌が「週刊○○」のようにBLUE MONSTER CLOTHING(以下:BMC)のローリー青野氏を追尾して[…]
老舗の叡智が凝縮された「もちはだ」腹巻き 寒さ厳しい冬ともなると、ライダーにとって、腹部の冷えは大敵だ。体幹が冷えると全身のパフォーマンスが低下し、ライディングにも集中できなくなる。そんな冬の鉄板防寒[…]
長距離や寒冷地ツーリングで感じる“防寒装備の限界” 真冬のツーリングでは、重ね着をしても上半身の冷えは避けにくい。特に風を受ける胸や腹部は冷えやすく、体幹が冷えることで集中力や操作精度が低下する。グリ[…]
冬の走行で感じる“体幹の冷え”との戦い 真冬のツーリングでは、外気温が5℃を下回ると防風ジャケットを着ていても体幹が冷えやすい。特に走行風が首元や袖口から侵入し、次第に体の芯まで冷えが伝わると、集中力[…]
蓄熱繊維と厚地ボアの「ダブル構造」がもたらす圧倒的な暖かさ おたふく手袋が誇る機能性インナーウェアブランド「BODY TOUGHNESS(ボディタフネス)」から登場した、「サーモエボ ボア シリーズ」[…]
人気記事ランキング(全体)
11/1発売:カワサキ Z250 カワサキ「Z250」はニンジャ250と骨格を共有するこの軽二輪スーパーネイキッドは、アグレッシブな「Sugomi」デザインを継承。軽さと力強さを併せ持つ本格的スーパー[…]
薄くても温かい、保温性に優れる設計 GK-847は、ポリエステル素材をベースとしたサーマル構造を採用しており、薄手ながらも高い保温性を実現している。厚手のウインターグローブの下に装着しても動きが妨げら[…]
厳冬期ツーリングで感じる“インナーの限界” 真冬のツーリングでは、防寒ジャケットやグローブを重ねても、冷えは完全には防ぎきれない。風を受け続ける上半身は体温が下がりやすく、体幹が冷えることで集中力や操[…]
長距離や寒冷地ツーリングで感じる“防寒装備の限界” 真冬のツーリングでは、重ね着をしても上半身の冷えは避けにくい。特に風を受ける胸や腹部は冷えやすく、体幹が冷えることで集中力や操作精度が低下する。グリ[…]
より高度な電子制御でいつでもどこでも快適な走りを!! 【動画】2026 CB1000GT | Honda Motorcycles ホンダがEICMA 2025にて発表した「CB1000GT」は、「Hi[…]
最新の投稿記事(全体)
世界初公開! 3タイプのEVバイクが未来の二輪車シーンを牽引する!? 10月30日(木)から11月9日(日)まで東京ビッグサイトにて開催されている「ジャパンモビリティショー2025」。ヤマハのブースで[…]
革新メカERC装備の本格アドベンチャー EICMA2024、そして今春の東京モーターサイクルショーでも展示された「Concept F450GS」が、EICMA2025で正式モデル「F450GS」として[…]
風のように静かで、1000㏄並みにトルクフル! ホンダは昨年のEICMA2024で「EV Fun Concept」を出展したが、今回のEICMA2025では「WN7」を発表。基本スタイルは踏襲するもの[…]
今回は、BMCの最新モデル「防風ジーンズ・ボア」2025年モデルがターゲットだ!! 先日、弊誌が「週刊○○」のようにBLUE MONSTER CLOTHING(以下:BMC)のローリー青野氏を追尾して[…]
点火トラブルって多いよね 昔から「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」の三大要素が調子の良いエンジンの条件として言われておりますが、それはそのまま調子が悪くなったバイクのチェック項目でもあります。その[…]
- 1
- 2














































