ホンダは欧州で、125ccクラスのミニバイク×7台のカスタム車を公開した。英国、スペイン、オーストリア、ポルトガル、フランスイタリア、ドイツの7か国から集ったアーティスト&カスタムビルダーの手によるもので、「ホイールス&ウェーブス(Wheels & Waves festival)」に出展された。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真:ホンダUK
2023年のカスタムベースはホンダ原付二種だっ!
欧州7か国によるカスタムミニバイクの競演だ! これらの車両はいずれもフランスのビアリッツで6月21~25日に開催された「ホイールス&ウェーブス(Wheels & Waves festival)」に出展されたもので、2台のダックス125、2台のMSX125グロム、そして3台のモンキー125をベースに、各国のカスタムビルダーが個性豊かに創り上げたものだ。
2022年にはレブル500をベースに、また2021年にはCB650R、2019年にはCB1000Rをベースにカスタム車両が製作されたのを覚えている方もいるだろう。もはや恒例となったホンダとカスタムビルダーによるコラボレーションカスタム、2023年は日本でいう原付二種クラス、125ccのミニバイクで行われることになった。
威圧感の少ないミニサイズだからこそ、ヤンチャなカスタムであっても見た人を笑顔にすること間違いなし。今年は7人の若いアーティストとコラボレーションしているので、以下に紹介する大胆なカスタムマシンたちの姿を楽しんでいただきたい。
1)ターボ付きグロム! 【カスタム名: Hold On!(UK)】
マット・Bとガイ・ウィリソンが手掛けたMSX125グロム(日本名:グロム)は、なんとターボチャージャー装備のプロストリートドラッグレーサー仕様。nitrous oxide(亜酸化窒素)を使用することで爆発的な加速が期待できるとのこと。
マット・B氏は17歳の時にトレーナーのデザインを始め、エド・シーランやアリアナ・グランデ、マーカス・ラッシュフォードが着用するトレーナーに彼のアートワークを見ることができる。このバイクには、バイクのスピードが速すぎてペイントが滴り落ちているような錯覚をイメージしたペイントワークを施している。
ガイ・ウィリソン氏は、ホンダUKとコラボした限定特別仕様車のCB1100RSやCB1000Rをプロデュースしてきたことでも知られているビルダーだ。
2)ダックスにヒョウ柄の原色スプラッシュ! 【カスタム名: Driving Me Mad(Spain)】
『可愛いものをさらに可愛く!』をテーマに、ダックスを1匹つかまえて原色の大胆なスプラッシュを施した作品。スペインのアーティストであるココ・ダベスと、ビルダーのUFOガレージが共作し、でっかいブロックタイヤでアクセントを与えた。
意外にもマフラーやシート、スイングアームに至るまでノーマルを使用しており、それでも大きくイメージチェンジすることに成功している。フレームの黄色と黒は勇気の印……ではなくヒョウ柄のイメージだろうか。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
復活した『Wheels and Wavesフェスティバル』カスタムマシン×10車を展示 ホンダは、フランスのバスク地方ビアリッツで開催される『Wheels and Wavesフェスティバル』の復活を祝[…]
“ネオスポーツカフェ”のフラッグシップとして2018年に発売され、モダンクラシックなデザインにアップ/ダウン対応のクイックシフトなどの最新装備を誇るCB1000R。欧州のカスタムショー“Wheels […]
風光明媚な地域で開催される、いわばバイクの“フェス” 6月下旬、南フランスの避暑地ビアリッツで開催されたカスタムバイクとサーフィンとライフスタイルがミックスしたイベント「Wheels And Wave[…]
2018年6月14~17日にフランス西海岸のビーチリゾートで知られるビアリッツで開催される「Wheels and Waves」に欧州のカワサキがZ900RSで参加を発表。5名の女性ライダーによる現地ま[…]
新生INDIAN SCOUT(インディアン・スカウト)のカスタムを紹介。スウェーデンのFullhouse Garage Shop(フルハウスガレージショップ)がターボチャージャー搭載のスーパースカウト[…]
最新の関連記事(新型原付二種 [51〜125cc])
グロムとは違うのだよ、このモンキー125は! 2018年7月、オールドウイングシリーズ第1弾として、スーパーカブC125よりも2か月だけ早く発表&発売されたモンキー125。思えばこのモンキー125とス[…]
PG‐1の国内導入がオフロードのヤマハを復活させる!? 国内の原付二種市場は、スーパーカブやモンキーなどのギヤ付きクラスはもちろん、PCXなどのスクーターを含めて長らくホンダの独壇場となっている。そん[…]
クラッチレバー不要でギヤチェンジできる自動遠心クラッチ 今から65年前にの1958年に誕生したスーパーカブC100は、ホンダ創業者の本田宗一郎氏と専務の藤澤武夫氏が先頭に立って、欧州への視察などを通じ[…]
2016年2月某日、トミンモーターランド ──絶海に負けられない闘いがそこにあった── 東京・墨田区のショップ、KGS・リバーサイドがいち早く輸入(2016年当時)したタイ仕様Z125PROをトミンモ[…]
実車を前にすると違いは一目瞭然 アウトドアテイストの強いCT125ハンターカブが人気だからといって、ここまでキャラクターを寄せてくることないんじゃない? なんて穿った見方で、今回の主役であるPG‐1と[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
CB750/900Fと並んで進んでいた、ホンダが大攻勢に賭けた初の新エンジン! どのクルマメーカーもお手上げだったマスキー法という排気ガス規制をクリアして、ホンダが世界に認められたCVCCエンジン開発[…]
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことが判明した[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
愛車を長期保管する前にやっておきたい「4項目」 本格的に寒くなるこれからの季節は、バイクに乗りたい気持ちはあっても、温かい時期に比べると走りに行く機会が少なくなってくる方も多いことでしょう。ましてや、[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
人気記事ランキング(全体)
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
一定以上のスピードの車両を自動的に撮影する「オービス」 結論から言うと、基本的にバイクはオービスに撮影されても捕まらない。そもそもオービスはバイクを取り締まるつもりがない。ただし警察にもメンツがあるか[…]
第1位:JW-145 タッチパネル対応 蓄熱インナーグローブ [おたふく手袋] 2024年11月現在、インナーウェアの売れ筋1位に輝いたのは、おたふく手袋が販売する「JW-145 蓄熱インナーグローブ[…]
新色×2に加え、継続色も一部変更 ホンダは、水冷4バルブの「eSP+」エンジンを搭載するアドベンチャースタイルの軽二輪スクーター「ADV160」に、スポーティ感のある「ミレニアムレッド」と上質感のある[…]
寒い時期のツーリング 冬はライダーにとって、本当に過酷な季節です。急激に気温が下がったりしてきましたが、オートバイに乗られているみなさんは、どういった寒さ対策をしていますか。 とにかく着込む、重ね着す[…]
最新の投稿記事(全体)
どんなUber Eats配達員でも必ず持っている装備といえば、スマートフォン。これがなければ、仕事を始めることすらできません。 そんなスマートフォンですが、太陽が強く照っている日に使うと画面が真っ黒に[…]
今シーズンに続き富樫虎太郎選手を起用、新加入は木村隆之介 元MotoGPライダーの中野真矢さんが率いるレーシングチーム「56RACING(56レーシング)」が、2025年のレース活動概要を発表した。 […]
全日本ST1000とASB1000の両カテゴリーを制す! 開幕2連勝を飾り、常にポイントリードし最終戦を待たずにチャンピオンを決めた全日本ST1000クラスに比べ、ARRC ASB1000クラスは、ポ[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
ヤマハの最先端技術の結晶、それがYZF-R1だ 今からちょうど10年前の2014年11月。イタリアはミラノで開催されたEICMAにおいて、7代目となるヤマハのフラッグシップ“YZF-R1”が華々しくデ[…]