1台でカバーか、メインと組み合わせるかバイクライフで決めるべし〈ADV160/フォルツァ試乗インプレまとめ〉
同じ軽二輪カテゴリーではあるが、”スクーター”と”ビッグスクーター”で違いは明確だった。ADVは”スクーター”らしい手軽さで、なにしろ車重はフォルツァより50kgも軽く、取りまわしが断然楽。そして、街中から高速道路までバイクに求められることをひと通りこなしてくれる優秀なマシンとなっていた。タンデムもリヤまわりがスリムなので下半身をホールドしやすく、安心して乗れるはずだ。
ただ、高速ではエンジンがいっぱいいっぱいで回っているからロングツーリングはやや厳しいだろう。首都圏だと東京都内から横浜あたりまで走るとお腹いっぱいといった気になってくるはず。そこでメインとしてビッグバイクを所有しているなら、そちらの出番だ。2台を使い分けて楽しめるユーザーなら、ADV160というマシンが上手くハマってくるのではないだろうか。
一方、”ビッグスクーター”らしい長距離も快適な上質感や安定感に長けていたフォルツァは、横ボリュームはあるが、タンデムもグリップの握りやすさや広々した座面などで、やはり優秀。車重の割に上げやすいセンタースタンドなど細かい配慮もさすがだ。ギャップでの路面追従性もしっとり。それに比べるとADVは突き上げ感が感じられるなどコストの違いが出ていた。
総じてフォルツァは普段使いからロングツーリングまで、これ1台あればすべてこなせるマシンとなっていた。しかも、スクーターなのでシフトチェンジやクラッチ操作もいらずイージーの限り。あまりにも楽すぎるので、もしメインバイクを持っていたら、そちらの出番が少なくなってしまいそうだ。実は私が愛車だったビッグスクーターに乗るのを控えるようになったのも、その部分。仕事柄、普段もスポーツバイクに乗るべきなのに、どうしてもビッグスクーターの魔力に負けてしまいがちだったのだ。
1台ですべてをカバーしたいのなら迷わずフォルツァで、セカンドバイクとして原二の手軽さ+高速道路も走れる万能ぶりが欲しいならADV160。どちらにするか迷ったとしたら、自分のバイクライフと相談して決めるのがベストアンサーだ。私もまたスクーターに返り咲いてしまうかも。
丸山浩のお気に入りポイント〈ADV160/フォルツァ試乗インプレまとめ〉
ADVのオフロード性能は?
トラクションコントロールはOFFにもできるが、オフ性能は一般的スクーター+α。イメージを楽しむくらいが吉だ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ADV160)
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
日本を含むアジア圏で人気のSUVスクーター 水冷4バルブのeSP+エンジンを搭載するアドベンチャー系SUVスクーター「ADV160」シリーズに新色が登場した。新たなカラーラインナップが発表されたのはマ[…]
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
最新の関連記事(フォルツァ)
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
人気記事ランキング(全体)
既存の常識を打ち破る驚異的な動力性能 昨今ではあまり話題にならないものの、’70年代以降の2輪業界で、もっとも長く”世界最速”の称号を保持していた…と言うより、もっとも世界最速に”こだわっていた”メー[…]
古いゴムは硬化するのが自然の節理、だが・・・ ゴム部品は古くなると硬くなります。これは熱・酸素・紫外線などによる化学変化(酸化劣化)で、柔軟性の元である分子の網目構造が変化したり、柔らかくする成分(可[…]
初の電動スクーターが「C evolution」 2017年、BMWモトラッドは初の電動スクーター「C evolution(Cエボリューション)」を発売。それまでのガソリンエンジンを搭載したC650に通[…]
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
多くのカラーパターンを採用するCB350C、特別な2色のスペシャルエディション ホンダはインドでCB350C(日本名:GB350C)を発表した。これは前年に登場したCB350を名称変更したもので、従来[…]
最新の投稿記事(全体)
芦ノ湖スカイラインとは? バイク乗りに人気の理由 富士山の麓に点在する富士五湖のひとつ、芦ノ湖は箱根の人気観光地ですが、湖の西側の尾根に沿って通じているのが芦ノ湖スカイラインです。 全長約10.7km[…]
ホンダはEクラッチとDCTの二面展開作戦だ 自動クラッチブームの火付け役として、まず一番目に挙げられるのが今のところホンダCB/CBR650Rとレブル250に採用されている”Eクラッチ”。機構としては[…]
既存の常識を打ち破る驚異的な動力性能 昨今ではあまり話題にならないものの、’70年代以降の2輪業界で、もっとも長く”世界最速”の称号を保持していた…と言うより、もっとも世界最速に”こだわっていた”メー[…]
霊山を巡る中部日本トライアングルルート 「日本三霊山ラリー」は、古来より日本の山岳信仰の対象とされてきた富士山、立山、白山の3つの頂を巡るツーリングラリーだ。このルートは「中部日本トライアングルルート[…]
スーパースポーツ譲りのエンジンと幅広いシーンに対応する車体 CB1000Fは、ホンダの代表的なプロダクトブランド「CB」のフラッグシップモデルと位置づけられている。 スーパースポーツモデルのエンジンを[…]