
信頼できる海外ブランドを幅広く取り扱う埼玉県のジャム。その中からネクスピークというメーカーのOBD II診断機を選んでテストしてみた。エラーランプをスマホ操作で消せるほか、各種情報が見られるのが特徴だ。
●文:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:柴田直行 ●外部リンク:JAM PSD
ネクスピーク ネクスキャン Bluetooth:センサー数が多いほど表示情報が増えるぞ
3年前にもジャムが取り扱うAUTOOLというブランドのOBD II診断機を試したことがある。アプリは「Torque」で、当時はアンドロイドのみに対応していた。今回テストしたのはネクスピークというブランドで、こちらはiOS版もラインナップする。なお、アンドロイド版の対応アプリはTorqueであり、使い勝手もほぼ同等だ。
【NEXPEAK NEXZSCAN Bluetooth|IOS用診断機も登場!】●メーカー:ホンダ ヤマハ カワサキ スズキ他 ●価格:5720円
ネクスピーク ネクスキャン Bluetooth:試用インプレッション
さっそく試してみる。この診断機の目的は、整備中の不注意などでエンジンの不具合を知らせるエラーランプを点灯させてしまった際、それを消灯させるためのものであり、不具合箇所はスマホに表示される。もちろん、本来のトラブルであってもその原因が分かるわけで、そこに注意を向けるきっかけになるだろう。
ほかにも、ECUに集まる情報をアナログメーターに表示させるという機能もある。最新のアドベンチャーモデルで試したところ、スマホの画面に並べきれないほどのメーターが登場し、センサーの数の多さに驚かされた。なお、GPSと合わせてログを残せる機能もあるが、ジャムでは振動で故障する可能性があるとの理由から、走行中は本体を取り外すようにとアナウンスしている。
【アンドロイド版はコンパクトだ】テストしたのはブルートゥース接続のアンドロイド版だ。Wi-Fi通信版もあるが、ブルートゥース版なら診断中もインターネット接続が可能だ。振動によって故障する可能性もあり、走行中は原則取り外すこと。
【ECUに集まる情報が丸見え!】アンドロイド用のアプリは「Torque」で、無料版のライトと有料版がある。左はその表示例で、速度やエンジン回転数はもちろん、車種によってはスロットル開度や吸入負圧、吸気温度、水温なども表示させることが可能。
OBD IIカプラーは’17年以降のユーロ4適合車に採用されており、一部機種では’16年モデルから導入されている例も。’20年以降のユーロ5適合車から全メーカー共通規格品となっている。多くのモデルでシート下に配置されており、ここにOBDケーブルを接続する。
【NEXPEAK NEXZSCAN2】iOSに対応した製品も用意する。本体はアンドロイド用より二回りほど大きく、インジケーターも一つのみ。スイッチもないが、基本的な機能は共通だ。なお、対応アプリは「nexzscan」となる。●価格:8140円
[△] エラーを消したあとは必ずショップで修理を
整備中など不注意以外でのエラー点灯は、スマホで消しても故障が直るわけではない。理由を知るための手段であり、必ずお店で修理を。
[こんな人におすすめ] 情報の可視化はメカ好きなら興味深いはずだ
マフラー交換時にO2センサーのコネクター接続を忘れ、エンジンを始動したらエラーが表示されてしまった。そんな経験のある人ならありがたみが分かろう。アンドロイド版なら5720円と非常に安いので、購入を前向きに検討中だ。
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
ライディングポジション関連を変更。実用性もアリ!! 基本構成はCB1000ホーネット譲りだが、各部のパーツは専用品が多い。とくに注目すべきはスマートキーだ。ホーネットでは物理キーを鍵穴に挿し込む一般的[…]
半クラッチは熱膨張で繋がる位置が変わる! ほんとんどのバイクは、エンジンのシリンダーよりちょっと後ろに丸い膨らみがある。これがクラッチ。 丸い膨らみの中には、エンジンのパワーを発生するクランクシャフト[…]
日本映画史の記憶に残り続ける『トラック野郎』シリーズ第1作 『トラック野郎 御意見無用』は、1975年に公開された鈴木則文監督による日本映画。東映製作/配給の『トラック野郎』シリーズの記念すべき第1作[…]
250A1、350A7に続く最速チャレンジャー真打ち登場!! 1966年に250ccA1サムライで、先行していたホンダCB72、ヤマハYDS3、スズキT20の性能を上回り、次いでボアアップした338c[…]
最新の記事
- 中古相場もわかる! ホンダ「ゴールドウイング」歴代モデル図鑑【2022年モデル:上質さと重厚感】
- ホンダ「ADV160/スペシャルエディション」に新色登場! マットグリーンやグレーなど充実展開、日本への導入はある?【海外】
- 扱いやすく特性を変更?!「ホンダCB1000Fコンセプト」詳細解説(4)〈エンジン&シャーシ編〉
- スマートキーにセンタースタンドも?!「ホンダCB1000Fコンセプト」詳細解説(3)〈装備編〉
- 最新中古相場もわかる! 人気バイク歴代モデル図鑑:ヤマハXSR900【ストライプが映える2019年モデル】
- 1
- 2