総決算として、バイクライフ最後の1台を選ぶとしたら…。“上がりのバイク”は、人それぞれ、バイクへの考え方がモロに露出する正解のない概念だろう。…というわけで、2輪業界の様々な識者たちに質問してみた。「アナタにとっての“上がりバイク”を教えて下さい!」ヤングマシンでメインテスターを務める丸山浩氏は、自らが製作を主導したCB1100カスタム”プロジェクトF”を選ぶ。
●文:ヤングマシン編集部
丸山浩がバイクに乗るキッカケになった1台:ホンダ CB900F
ある意味「上がりバイク」という言葉自体に恐怖を感じますね。なんだか寿命を決められて“何歳まで乗れるんだ?”って聞かれているみたいで。だから「そんなバイクねえよッ!」って反発したい気持ちもある(笑)。
自分にとっては職業でもあるから、まだ200~300台は乗るつもりだけど、でもいつかは“最後のバイク”って気持ちで乗る時は来ると思う。その時どんなバイクがいいのか? 大きくて重いのはダメだし、スーパースポーツも乗りたいって思っているうちは上がりじゃないし。しんみり乗りたいよね。
そこで考えたのが「自分がバイクに乗るキッカケになった1台」が上がりバイクなんじゃないかってこと。自分の青春時代のバイクにもう一度乗りたい…って気持ちが湧くから旧車に人気が集まるし、とはいえ高値で買えないからネオクラシックが注目されるワケでしょ。メーカーもいま、上がりバイクをテーマに色々リリースしている。ちょうどバイクブーム世代の人が上がる時代になったからね。青春を感じたいワケだから劇的な速さより、雰囲気と扱いやすさを優先して作っている。
というワケで、僕がバイクに乗るキッカケになったのは、高校の時に通学路に停まっていたブラックにストライプの入ったホンダCB900F。カッコいいな~、あんなバイクに乗りたいな~って思って、気が付いたらレースを始めて、今の仕事に就いている(笑)。
理想の“上がりバイク”は自分で作る:CB1100「プロジェクトF」
だから最後はCB900Fに…と、探してもないんだよね。あってもボロボロだし。それなら作ってしまおう! と自分のショップで始めたのがCB1100をベースにオリジナルのCB‐F風外装を載せた「CB1100プロジェクトF」なんだ。
だから、これを上がりの1台にしたいんだけど、悩ましいのはボディカラー。思い出のCB900Fのブラックはもちろん、最初に作ったCB750FZ/FAのブルーも思い入れがあるし、お馴染みのスペンサーカラーやCB750FCの青×白も大好きなので、どれか1台に決めるのは無理! ならば4色全部を作って並べておくのが僕の“上がり”なんじゃないかな(笑)。
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