
高いと言われがちな絶版中古バイクだが、実際のところはどうなのか? 普段から絶版車の整備&販売を行うヤングマシンメインテスターの丸山浩氏と、ライターの沼尾宏明氏の2人が、絶版車の宝庫・バイク王つくば絶版車館でイマドキの相場をチェックした。王道名車の中型部門は、とにかく4気筒のマシンが高騰中。高値で安定する’80年代のマシンに引きずられるように、’90~’00年代の車両も価格が上がっている。 ※各車在庫と値札表記は’22年7月11日取材時のもの。
●文:ヤングマシン編集部(沼尾宏明) ●写真:関野温
’80sヨンヒャク超高騰時代。4気筒人気で近代ネイキッドまでも…
アンダー400ccネイキッドは、’80年代のマシンが高値で安定している。中でも突出しているのがCBX400Fだ。1桁間違えてる? 思わず見直してしまったが、最高値となる車両の価格はやはり798万円。
’81年デビューのI型には400万円台のタマもあるが、特にエンジンやメーターなどを変更した’84年の最終II型は流通数が少なく、より高価となる。一時期は高くて500万円程度だったと記憶しているが、さらに相場は上昇した模様だ。空冷直列4気筒のCBR400Fも大幅に相場が上昇しており、このクラスはホンダの強さが目立つ。
さらに’90~’00年代のモデルが急上昇中。この年代ではゼファーχが一番人気で驚異の200万円台だ。丸眼のZRX-II、GSX400インパルスら以前の不人気車も高額に。とにかく4気筒は強い!
価格の桁を指差し確認。奥から780万円/798万円/418万円だ。
【RZ250は200万円台突入】数年前はまず100万円台だったが、ついに大台へ突入したRZ250。レアなYSP限定カラーは248万円だった。250はタマ数がそれなりにあるが、350はグッと少なく、より高額だ。
【CBRもしっかり高騰中】’83年にCBX400Fの後継としてデビュー。レースを考慮した空冷直列4気筒に、男臭い角眼がイカす。「値段が上がるのはわかる」(丸山)。相場は上昇中で、300万円台が相場だ。
【CBXの後に見ればお手頃w】このクラスで次に高値なのがZ400FX。CBXには及ばないものの、400万円台が相場となる。やはりカワサキ空冷直列4気筒+角Zという黄金パターンはテッパン。「昔、赤が欲しかったんだよなぁ」と丸山さんが言うとおり、’70年代ヨンヒャクを代表する名車だ。
ひょえぇぇぇぇ~! ちょい古ネイキッドも200万円台突入だ!
【ゼファー恐るべし】近年の400ネイキッドで最も人気が高いゼファーシリーズ。タマが多いのは’96年デビューのχで、安くて168万円。概ね200万円前後となり、フルノーマルの極上車は228万円の値がついていた。ナント兄貴分の750と同等のプライスだ。やっぱりカワサキ空冷直4ネイキッドはスゲェ!
【ZRXは丸目も人気】以前はビキニカウルのZRXの方が人気が高かったが、最近は丸眼でカウルなしのIIも同程度の人気。価格も同等だ。
【インパルスもきた!】’94年、最後発で出たスズキの水冷直4ネイキッドも、ゼファーやZRXに釣られて価格上昇。やはり黒×赤のヨシムラカラーが人気だ。
【RZカラーのペケジェー】空冷直列4気筒を積み、ゼファーのライバルだったXJR(ペケジェー)。以前より値は上がり、このプライスに。RZが買えないなら、これでガマン? ただしインパルスと同様タマ数は少ない。
【ジェイドお前もか!(隣の蜂より高額)】CBR250RR譲りの水冷直列4気筒で’91年デビュー。バイク便御用達ながら不人気で昔は安価だったが、いつの間にか後継のホーネットより高額に!
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
ヤマハ RZV500R「2ストV4エンジン搭載で衝撃のデビューを果たしたYZR500レプリカモデル」 ライトウエイトピュアスポーツからレーサーレプリカへの橋渡しであり、起点とも言えたヤマハ RZ250[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
4ストローク2気筒の『オフ・ザ・ロード』 国産4ストローク2気筒型オフロード車を語る上で外せないバイクが1970年登場のホンダSL350です。SL350は1970年代のホンダ車の中でもレアな存在ですが[…]
GPz900Rを受け継ぐ実用系最速マシン【カワサキGPZ1000RX】 1983年にTT-F1の排気量上限が750ccに引き下げられた結果、リッターバイクはレースの呪縛を解かれて独自に発展し始める。 […]
軽量化とパワーアップの両面を果たしたフルモデルチェンジ フルモデルチェンジが実施された2018年モデルの発売は、2018年2月1日。2017年モデルまでのニンジャ400は、海外向けのERシリーズをベー[…]
最新の記事
- 「5大メーカーのガチンコ対決」4月20日決勝の全日本選手権 Rd.1『もてぎ2&4レース』:TOP3をアプリ「なんドラ」で予想してプレゼントをGET?!
- チームスズキCNチャレンジ、2年目の鈴鹿8耐はサステナブルアイテムを拡大! 全日本ロードにもスポット参戦
- 整備やメンテ時は素手派? 軍手派? 手袋派? 実はそれぞれにメリットと落とし穴があるぞ!【DIY整備ビギナーズ】
- 39年ぶり!スズキがコーポレートアイデンティティとユニフォームを刷新する理由
- 「シートのちょっとした破れ」にDIYで対処:張り替えずにお手軽キズ隠し! 【シート補修シールを試してみた】
- 1
- 2