もちろんやります寄り道。だってツーリングですから!〈本田宗一郎ものづくり伝承館&うなぎ 納涼亭〉
ここまで走ってみて、スーパーカブが予想を上回る燃費を記録しそうな予感がしてきたので、ここでちょっとだけスケベ根性を発揮して寄り道をしてみました。浜名湖までの距離が遠のいてしまいますが、やっぱりスーパーカブに乗ってきたからにはここは外せないでしょう…ってことで! 「本田宗一郎ものづくり伝承館」です。
ここでは、ホンダの創業者である故本田宗一郎氏の生い立ちについて学べるほか、貴重なマシンの数々を見ることができます。
そして何より、その奥には…
べべん!
市販車で初めて「カブ」の名前を冠した、原動機付き自転車の元祖「ホンダカブF型」と、スーパーカブの元祖1958年式「スーパーカブC100」に会うことができるのです。やはり2022年式のスーパーカブに乗って静岡に来るからには、聖地巡礼せねばっ! ってことで行ってみました。
そしてもうひとつ。付近には本田宗一郎氏も通ったといううなぎ屋さん「うなぎ 納涼亭」があります。ここでは天竜川を眺めながら、絶品のうなぎに舌鼓を打つことができます。なんという絶景! なんという贅沢…。またホンダゆかりということで、入口すぐのレジ横には「ベンリィJC型」が展示されています。
白焼きにも惹かれましたがここはやっぱりうな重! ってことで、竹を頂きました。表面がカリカリに焼けている一方で、身は噛めないほどにほろほろ柔らか。口の中でなんともいえぬ香りと味が広がります。タレも甘すぎずまた主張しないのでうなぎ本来の味を存分に楽しむことができました。ほどよいタレの味はご飯との相性もよくて、大盛にしたご飯をたっぷり堪能できました。
とてもおいしかったです。ご馳走様でした~!
いよいよラストスパート! 燃料はまだある。ここまで来たら浜名湖まで走りたい!
雨や灼熱でバテバテになっていましたが、スーパーカブのご先祖様へのご拝謁と、美味いうな重のお陰ですっかり元気になりました。そこで気になるスーパーカブの燃料残量はというと…。おお、まだ残っている!
この時点で走行距離が264.3km、メーターに表示されている燃費はAVG78.5km/L。もしここでガス欠になったとしてもすでに実燃費は64kmを超えているので、すでにWMTCモード燃費に3kmと肉迫しているではないですか!
これはひょっとするとひょっとするぞ…? と思いつつエンジンスタート。もう、どこでガス欠になっても後悔はしませんが、でもここまで来たなら浜名湖にたどりついてみたい!!
そしてついに! メーカー公表の航続距離を突破!!
本田宗一郎ものづくり伝承館からさらに14kmを走行。この時点で、WMTCモード燃費の67.9km/Lを突破。メーカー公表の航続距離である278.39kmを超えました。
それでもまだ、ガソリンはある!
行ける、行けるぞ浜名湖! ここからはエクストラステージ。ガス欠まで走り切るのです。
【14:06】ガス欠ゴール! 浜名湖 走行距離293.9km チェックポイント〈7〉
浜名湖が見えてきました!
とにかく最短ルートで浜名湖へ! と焦っていたのでちょっとトンデモナイ道に導かれてしまいましたが、アッチコッチ迷走しながらもそれでもスーパーカブは走り続けました。
こりゃひっとすると走行距離300kmいくんじゃね? と思ったそのとたん! エンジンが「ボボボッボボッ…ボボボッ…」と不安定に。ガクガクいいながらも走るスーパーカブ。がんばれ!!
声援を送りながらもついに…「ガクガクガクッ プスンッ」と、漫画みたいな効果音を発しながら止まったのは、田んぼのど真ん中。
そんなわけでここが今回のツーリングのゴール地点。ガス欠達成です!!!
最終的な結果は、まさかまさかのWMTCモードの数値超え! 昔から「カタログ燃費を出すのは不可能」ってのが常識だったような気がしますが、マシンが性能を上げて、一方で燃費指標がより精密になっている現代ではこんな記録がでるのだと思い知る結果となりました。
実燃費:71.68km/L
航続距離:293.9km
これが今回のリアルな結果です。
途中寄り道したり、悪路を走ってみたり、写真撮影のために余計に停車したり、箱根に挑んでみたりしたので、もし本気でエコ運転に徹していればもっと数字は伸びることでしょう。でも逆に、アイドリングストップすらせずにこの結果になったので、自分としてはスーパーカブの完成度の高さにただただ驚かされる結果となりました。
なお、今回の結果はお借りした車両を使用したもので、インジェクションの設定変更や部品交換による軽量化、はたまたオイルへの添加剤等は一切行っておりませんので、皆様の参考になれば幸いです。
次回は逆に、航続距離ではなく燃費だけに注目したツーリングをやってみたいと思います。今回もご視聴ありがとうございました~!!
ルート:ホンダウェルカムプラザ青山 → 浜名湖の湖畔
走行距離:293.9km
メーター表示平均燃費:AVG78.2km/l
消費燃料:4.1L(タンク容量)
実燃費:71.68km/L
動画解説はこちら↓
(↓)YouTube動画のほうでは映像付きでツーリングの模様をお届けしております~!
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
スタイリング:ひと目でわかるスタイルは踏襲するが、ビミョーな違いも LED丸眼ヘッドライト/またがりやすいアンダーボーンフレーム/丸みを帯びた伝統的なカブらしいフォルムは共通。新型はキャストホイール化[…]
【テスター:沼尾宏明】2輪誌やWEBなどで活躍するフリーの編集&ライター。従来型スーパーカブ110を昨年末に購入し、わずか4か月後に新型が発売される事態に。顔がちょっと涙目に見えるのは気のせいだ(笑)[…]
原付のDIYキットを購入。まずはエンジンを大解剖! 自分の手で「原動機付自転車」を作ってみたい! ってことで、「自転車に取り付けて原付として登録できるエンジン」を半ば衝動買いしてしまったのが前回までの[…]
最新の記事
- 「待ってた!」モーターサイクル史上初のストロングハイブリッド カワサキ「Ninja 7 Hybrid」「Z7 Hybrid」の発売日が2月15日に決定!
- 「ブラックマークがリアル」SHOEIの新グラフィックモデル『Z-8 KNEE DOWN』が登場
- [2024冬版] いま売れ筋のバイクシューズTOP5【大型販売店で聞いてみた】1位はアヴィレックスのスニーカータイプ
- 世界GP王者・原田哲也のバイクトーク Vol.132「タイム差が縮まるほどに、0.1秒の違いがとてつもない重みになる」
- 【2024年12月版】20万円台! コスパで選ぶ 国内メーカー原付二種スクーター5選!