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ホンダは欧州で、昨年のEICMA 2021でその存在を明かした新型ホーネットの、新たなデザインスケッチを公開した。スズメバチが持つ攻撃性や美しさをブレンドし、尻尾の針も表現しているという。
多くは明かされないが、かなり軽量なスポーツモデルになりそう
欧州ホンダが新型ホーネットのデザインスケッチを公開した。昨秋のEICMA 2021と、今年4月の公式ページ制作(ホンダ欧州)に続く新情報だ。これを手がけたのは、イタリアのローマにあるホンダのR&Dセンターで、このデザインセクションは日本のR&Dと協力しながら、すでにCRF1100Lアフリカツイン、CB650R、X-ADVといったグローバルモデルのデザイン制作に携わっているという。
新型ホーネットのコンセプトデザインスケッチを担当したのは、28歳のジョバンニ・ドーヴィス氏で、最近ではADV350(欧州などで発売、日本ではADV250としての登場が期待される)の特徴的なラインを描いた新鋭だ。
このデザインコンセプトは、技術的な美しさとスズメバチのアグレッシブさをブレンドしたもので、尻尾の針の鋭さは以前のホーネットよりもさらにエッジが利いている。
上から見たスケッチは、上記のダイナミックスケッチよりもプロダクトに近い印象。ウエストまわりがグッと締まったプロポーションだ。
スケッチには数種類があり、フレームはトレリスタイプなどいくつかが検討されている模様。ボディラインのおおよそは決まっているようで、倒立フォークや右1本出しマフラーなどが確認できるものも。
昨年公開されたティーザー映像からは、中間排気量の270度(もしくはその近辺)の爆発間隔を持った2気筒エンジンであることが予想されたが、スケッチを見る限りではその路線で間違いなさそうだ。
並列2気筒エンジンはクラッチの位置がやや高く、3軸で三角形を描く現代的な軸配置であることがうかがえるほか、ケースの右側の形状からはDCTを搭載する可能性も想像できる。昨年の動画では異様な早さのシフトアップが見られ、これをDCT採用によるものと推測していたが、あくまでもラフなスケッチからの想像ながら、これを裏付けたと言えなくもない……かもしれない。
以下はジョバンニ・ドーヴィス氏(Giovanni Dovis, Designer, Honda R&D Europe, Italy)のコメント
Giovanni Dovis, Designer, Honda R&D Europe, Italy
「ホンダのデザイン哲学は、純粋かつ機能的であることを、複雑でない形に表現するというものです。美しくシンプルで、エモーショナルな主張を持っています。このスケッチは、ホーネットのデザインコンセプトが、スリムなプロポーション、鋭いテールセクション、非常にシャープなラインを持ち、敏捷性、ダイナミズム、軽量さを約束することを見せつけています。新しいコンパクトなプロポーションは、ホーネットの真のスポーツ性を表現する、前から後ろへの緊張とアグレッシブさをいう特徴を創り出しています」
Dynamic sketches of the new Hornet concept
Dynamic sketches of the new Hornet concept
【動画】The Hornet(Hornetコンセプト)
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