
ライダーの琴線に触れるスタイリングと優れた機能性。この2つを両立した2輪用アパレルを長年手がけているフラッグシップから、アウトドアテイストのライディングシューズが新たに登場した。透湿防水フィルム=ヴォクサームを挿入した透湿防水仕様で、ダイヤルクロージャーを片側に2組配置する。
●まとめ:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:山内潤也 ●外部リンク:フラッグシップ
[◯] 長時間の歩行にも対応。操作性全般も優秀だ
フラッグシップから、カジュアルウェアなどと組み合わせても似合いそうなライディングシューズが登場した。透湿防水フィルムのヴォクサームを挿入した全天候型で、もちろんアッパーとタンは一体構造となっている。ダイヤルを回してワイヤーを締め込むスピノンシステムをはじめ、くるぶしパッド/ヒールガード/リフレクターなど、機能については十分以上に充実している。
つま先やかかとなどに芯材が入っているからか、全体的にしっかりとした作りで、ワイヤーレースによるフィット感も優秀。最も感心したのは歩きやすさで、ブロックソールは硬質なのにショックの吸収性が優秀なのだ。これはクッション性の高いインソールの効果であり、長時間歩いても疲れにくいのはうれしい。
バイクで走ってみての印象も優秀だ。左足はシフトペダルの干渉するつま先をパッドで補強するほか、中に芯材が入っているので変形しにくく、カチッとしたシフトフィールが得られる。また、車体をホールドしたときの内くるぶしやかかとの当たり具合も良好だ。時間の都合で防水性までは試せなかったが、歩きやすさと操作性を高い次元で両立しており、かなりお勧めできる1足だ。
[△] ダイヤルの回転方向が選択できればなお良し
ダイヤルは時計方向に回すと締まるので、利き手と反対側は緩める方向へ回しているように錯覚する。
[こんな人におすすめ] タクティカルブーツよりも気軽に履ける
’20年に同ブランドのタクティカルライディングブーツをテストしており、こちらも歩きやすさと操作性は優秀だった。フィールドライドシューズは丈が短い分だけ脱ぎ履きがしやすく、幅広く使うのであればこちらをお勧めする。
※本記事は”ヤングマシン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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