フラッグシップ フィールドライドシューズ試用インプレッション【歩きやすさと操作性を両立】

フラッグシップ フィールドライドシューズ

ライダーの琴線に触れるスタイリングと優れた機能性。この2つを両立した2輪用アパレルを長年手がけているフラッグシップから、アウトドアテイストのライディングシューズが新たに登場した。透湿防水フィルム=ヴォクサームを挿入した透湿防水仕様で、ダイヤルクロージャーを片側に2組配置する。


●まとめ:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:山内潤也 ●外部リンク:フラッグシップ

[◯] 長時間の歩行にも対応。操作性全般も優秀だ

フラッグシップから、カジュアルウェアなどと組み合わせても似合いそうなライディングシューズが登場した。透湿防水フィルムのヴォクサームを挿入した全天候型で、もちろんアッパーとタンは一体構造となっている。ダイヤルを回してワイヤーを締め込むスピノンシステムをはじめ、くるぶしパッド/ヒールガード/リフレクターなど、機能については十分以上に充実している。

【フラッグシップ フィールドライドシューズ】●サイズ:23~28cm ●色:黒 灰 緑 ●価格:1万9580円

つま先やかかとなどに芯材が入っているからか、全体的にしっかりとした作りで、ワイヤーレースによるフィット感も優秀。最も感心したのは歩きやすさで、ブロックソールは硬質なのにショックの吸収性が優秀なのだ。これはクッション性の高いインソールの効果であり、長時間歩いても疲れにくいのはうれしい。

バイクで走ってみての印象も優秀だ。左足はシフトペダルの干渉するつま先をパッドで補強するほか、中に芯材が入っているので変形しにくく、カチッとしたシフトフィールが得られる。また、車体をホールドしたときの内くるぶしやかかとの当たり具合も良好だ。時間の都合で防水性までは試せなかったが、歩きやすさと操作性を高い次元で両立しており、かなりお勧めできる1足だ。

微調整がしやすく瞬時にリリースできるワイヤークロージャーシステムを片側に2組採用。シューレースのようにほどける心配が皆無であり、また見た目にもスマートだ。タンとアッパーを一体化した透湿防水構造であり、実力は高そうだ。

つま先には全体を覆うように硬めの芯材が挿入されており、最初は異物感を覚えるだろうが、しばらく履いているうちに慣れるだろう。左足にはシフトアップの際に発生する擦れを軽減するためのパッドを装備。

万が一のアクシデント時にかかとを保護するヒールガードには、後方からの被視認性を高めるリフレクターを装備。さらにくるぶしを守るためのパッドも内蔵。

【耐油性ソールはオリジナル設計】不整地でもしっかりとしたグリップ力が得られるオリジナルデザインの耐油性アウトソール。ブロックは硬めで、ペダル操作時の感触が明瞭に伝わってくる。

[△] ダイヤルの回転方向が選択できればなお良し

ダイヤルは時計方向に回すと締まるので、利き手と反対側は緩める方向へ回しているように錯覚する。

[こんな人におすすめ] タクティカルブーツよりも気軽に履ける

’20年に同ブランドのタクティカルライディングブーツをテストしており、こちらも歩きやすさと操作性は優秀だった。フィールドライドシューズは丈が短い分だけ脱ぎ履きがしやすく、幅広く使うのであればこちらをお勧めする。


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