オフロードマシン総合誌『ゴー・ライド』副編集長を務める”ガチ”のバイク女子・コイが、林道/旅/キャンプ/温泉ほかオフロードツーリングの楽しみ方を提案し続ける人気企画『リコーダートツーリング』より抜粋。今回は〈浜松編〉として、バイクの聖地であり、惜しまれながらも生産終了したヤマハ セローの故郷でもある静岡県浜松近辺を探索。野駆け/林道/お礼参りを満喫する様子をセロー250ファイナルエディションとともにレポートするゾ!!
●文:ゴー・ライド編集部(小泉裕子) ●写真:関野 温
セローの故郷・浜松へいざゴー・ライド!!
オフロードマシン総合誌『ゴー・ライド』創刊から2年(本誌掲載当時)。3年目を迎えるにあたり、林道ツーリング企画ではもちろん、林道つないで1200km旅などなど、なんやかんやでセローさんにはひとつ前のモデルからファイナルエディション、そしてツーセロさんまで、とってもお世話になっているなぁと改めて気付いたある良き日。遠出はもちろん不要不急の外出を控え続けた1年間、そんななか折しも緊急事態宣言が解除となり、3密を守って細心の注意を払い、安全運転もしっかりと心がければ、少しの遠出ならば大丈夫では…。ということで、ひさびさの遠出の地にヤマハ セローの故郷であり、筆者(副編コイ)愛用のヤマハ アルトリコーダーの故郷でもある静岡県浜松をチョイス!!
“少し怖い”を楽しさに変える、ネバリと安心感の250トレイル
大歳神社で願掛け:道楽御守りが大人気のライダーズ神社
さっそくセローさんと東名高速を3時間半ほど駆け抜けやってきた静岡県浜松。まずはバイクの聖地である浜松のライダーズ神社・大歳神社に向かう。ここは平安時代より続く由緒ある神社だが、令和元年よりライダーの憩いの場としてのサービスも行っているという熱いスポット。お参りとともに、この浜松の地でステキ林道と邂逅し無事に走破することを願う。セローさんの真骨頂をこの浜松の林道で発揮することで里帰りを果たし、もちろん笛も吹く。そして御守りもゲット。完璧だ。
浜松城の真北に位置するほぼダートの完抜林道「観音山林道」
寄り道イェイイェイしながらたどり着いたのは、道の駅くんま水車の里から南下した県道47号沿いにある林道観音山線入り口。この林道は静岡県浜松市天竜区に位置する観音山を東西に一気に貫くけっこう長めの林道で、入ってビックリのほぼオールダートな極上林道であった。しかも初級者でもちょっと頑張れば全然行ける、ちょい荒れアリの基本フラット林道だったのだ。
基本1本道で構成される林道観音山線は一切迷う心配もなく、途中には県道359号を跨ぐなどエスケープルートもある。この林道の面白いポイントは、まず10km強ある林道のほぼすべてがダートであること。次に、進んでいくうちに路面状況や風景がコロコロと変わっていくこと。そして、わかりやすい支線として林道黒松線と合流ポイントがあるので、そちらの林道を舗装路まで走ってピストンすれば、さらにダートを楽しめること。
さらに地元の人曰く、この林道観音山線には、初心者では見つけることがかなり難しい支線がいろいろあるという。それらはみな恐ろしいほどに荒れたガレガレのルートだったり、岩だらけだったり倒木だらけだったりとリアルハードエンデューロ然としており、林道アタック系ライダー垂涎の林道たちらしいのだ。いつかは…と思いつつ、無事に観音山林道を走破し、ぴーぴータイムも成就!!
林道観音山線ルート概要
初めての浜松餃子うまし:ド羽根付きでパリジュワ天国
遠出の楽しみとともに疲れた身体を癒してくれるのが、訪れた地で味わえる名物グルメ。今回、ウワサでしか知らなかった浜松餃子を初めて堪能した。浜松餃子が餃子全国1位という言葉だけなら聞いたことはあったが、浜松餃子が羽根付きというのも初めて知った。ニンニクがバキバキに効いてて激ウマすぎた!! パリジュワの餃子に不思議な存在感をかもすモヤシ、そして神バランスのタレ…。林道に入る前に味わうもよし、林道を走ったあとに味わうもよし!!
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