スウィッシュやアドレス125らが生産終了となった現在、スズキの原付二種唯一のスクーターがこの「アドレス110」だ。特別色をまとうスペシャルエディションが発売されたのを機に、あらためて試乗することに。この軽さは武器だ!
●まとめ:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:スズキ
’21 スズキ アドレス110スペシャルエディション
[◯] 扱いやすさに全振り。ウェット走行も安心
やみそうにない雨の中、「アドレス110」で走り始める。まず驚いたのが接地感の高さで、フルウェットにもかかわらず滑り出しそうな気配がないのだ。ハンドリングは前後14インチホイールらしい高めの安定性をベースに、ハンドルに軽くきっかけを与えればスイッと向きを変えるというイージーなもの。舗装の荒れた道でペースを上げ過ぎると、前後サスペンションとフレームがそれなりに限界らしき挙動を見せるが、それでも芯となる部分が常に進行方向を向いているという安心感がある。非常にバランスのいいシャーシと言えよう。
そして、エンジンもいい。ゼロ発進では原付二種のフルサイズである125ccモデルほどの力強さはないが、20km/h付近からの加速フィールは決して大差ではない。高回転型カムの採用や車体の軽さもこれに影響しているようだ。そして、全域で体に伝わる振動が少ないのも美点であり、毎日の通勤に使う人にとっては大きなメリットとなるはずだ。
ブレーキは前後連動式で、濡れた路面ではこれが大きな安心材料となってくれた。このクラスだと仮にABSが採用されたとしてもフロントのみになるだろうし、このコンバインド式も悪くないと感じている。
[△] ライバルとの装備差あり。単体性能は文句なし
ライバルであるホンダのディオ110がプラス1万6500円でアイドルストップとスマートキーを採用。しかも車重は4kg軽い。
[こんな人におすすめ] 安さと軽さ、そして走りの良さが魅力だ
直接のライバルであるディオ110にも共通するが、あえて原付二種フルサイズにしないことで車体を軽くでき、それによって得られる各部への好影響は意外にも大きい。’22年3月20日までなら純正トップケースが安く買えるクーポン付きだ!
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
アドレス110 概要 原二トップレベルの軽さと前後14インチの安定した乗り心地で毎日を快適に! ラゲッジは20.6Lの大容量で、左右にペットボトルが入るインナーポケットも装備。'21モデルは左レバー([…]
あなたにおすすめの関連記事
鮮やかなマットゴールドとキャンディ系オレンジが新色! 既存色は継続販売 通勤や街乗りなどで抜群の利便性を発揮するスズキ「アドレス110」スペシャルエディションとして特別色の2色が設定される。従来色の4[…]
フロント片持ちスイングアームにトレリスフレームの超個性派 イタリア、ボローニャのモーターサイクルメーカーであるイタルジェットは、EICMA 2021のプレスカンファレンスで『ドラッグスター』の生産が始[…]
シグナスシリーズ初の水冷エンジン搭載! ヤマハは、水冷124ccのブルーコアエンジンを搭載した原付二種スクーターの新機種「CYGNUS GRYPHUS(シグナス グリファス)」を発表した。現行モデルの[…]
ライバルを徹底的に研究。装備についてはほぼ互角に '10年のデビュー以来、販売台数において原付二種スクーターのトップを快走するホンダPCX。3度目のフルモデルチェンジを受けた'21年モデルは、水冷エン[…]
スタイリング エンジン&シャーシ 主要装備 NMAXはスマホ接続可能! 〈写真1〉〈写真2〉〈写真3〉〈写真4〉〈写真5〉〈写真6〉〈写真7〉〈写真8〉〈写真9〉〈写真10〉〈写真11〉〈写真12〉〈[…]
最新の記事
- なんと電動過給のV型3気筒エンジン!! ホンダが全く新しい内燃機関搭載コンセプトモデルを世界初公開!
- 空飛ぶノミ?! ロイヤルエンフィールドが新しい電動バイクブランド「FLYING FLEA」をローンチ
- ヤマハ「MT-09」「MT-03」「MT-125」「MT-10」の2025年モデルが一挙登場! MT-03/MT125はコネクティビティ強化
- “半ヘル”をかぶっていいのは、どの排気量のバイクまで?【お手軽だけど安全性は…】
- ミッドナイトスペシャル再来! ヤマハ「XSR900」ブラック×ゴールドの2025年モデルが登場
- 1
- 2