アフリカツイン派生の本格ツアラーか

ホンダ新型「NT1100」は10月21日に正式発表!! 270度クランクの並列2気筒を搭載で決まり!

欧州ホンダは新型マシンのティーザー動画を公開。タイトルは“The New Touring Era. 21.10.2021.”とあり、ツーリング新時代が2021年10月21日に訪れるとしたものだ。チラ見せされるマシンはオンロード系の本格ツアラーで、エンジン音はアフリカツインやレブル1100に共通する並列2気筒そのものだ。


●予想CG: SRD

前後17インチでVFR800F/1200FやST1300パンヨーロピアンの路線か

ホンダは欧州で、以前から噂に上っていた新型ツーリングモデルのティーザー動画を公開した。ヤングマシンではNT1100の名でスクープしており、搭載するエンジンはCRF1100Lアフリカツインやレブル1100と同系の270度クランク並列2気筒としてきた。じっさいに動画内では走行シーンでエンジン音を聞くことができ、そのサウンドは上記のエンジンの系列にあると確信できるものだった。

気になるのはマシンコンセプトだ。近年流行りのクロスオーバー系で来るのか、本格オンロードツアラーか、さらにその中間的なものなのか……。映し出されたマシンの断片を観察する限り、ホイールは前後17インチでオンロード色が強めのように見える。ただ、足元を見ると最低地上高は150~160mm程度ありそうだし、スキッドプレートのように見える銀色の部分もある。どうやらクロスオーバー系としながら、かなりオンロード寄りのツアラーに仕立てられているのではないか、と見立てるがどうだろうか。

欧州ホンダが公開したティーザー動画より。動画は記事の下のほうにあります。

また、遠目に捉えられたマシンには大きな左右2眼ヘッドライトのほかに左右1対のフォグランプも備わっている模様。大型カウルに包まれたシルエットは往年のST1300パンヨーロピアンのようでもあり、ホンダが欧州で長年にわたって欧州でラインナップし続けた本格ツアラーがカタチを変えて復活した、というストーリーも期待させる。また、VFR800FやVFR1200FといったV4系スポーツツアラーもすでに消滅しており、これらの受け持っていた領域をカバーする可能性さえありそうだ。

直接のライバルはヤマハのトレーサー9か、それともカワサキのニンジャ1000SXなのか。または、買いやすい価格帯でBMW R1250RTの領域を狙うのか……。

10月21日に登場するNT1100の予想CG。トップ画像の色違いだ。

欧州で販売されていたST1300パンヨーロピアンの2014年型。

2010年モデルのNT700Vドゥービル。

今年発売されたトレーサー9。

ヒントになりそうなのは、ほぼ確定と思われる車名“NT1100”だろう。ホンダは2010年代前半まで欧州でNT700V Deauville(ドゥービル)というミドルクラスのツーリングバイクをラインナップしていたが、このマシンは旧アフリカツインから派生したVツインエンジンを搭載し、当時のR1200RTを軽快かつ安価にしたような立ち位置だった。欧州ではその走破性や積載性、旅先で壊れないホンダ製といったところが高く評価されていたと聞く。

NT1100が日本にも導入されるとしたら、大排気量ゆえの余裕の走りと2気筒ならではの疲れない鼓動感が日本のツーリング環境にもフィットしそうだ。そして、コロナ禍で再びバイクに注目した新たなライダーたちにとっては次の愛車候補になる可能性もある。アフリカツインと同様にタッチパネルやDCTが投入されれば、ライバルにない強みになる。ヤングマシンの予想価格は140万円前後だが……。

全てが明らかになるのは2021年10月21日。期待しながら待つべし!

【動画】The New Touring Era. 21.10.2021.


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