ホンダは、インドでCB200Xという名の新型クロスオーバーモデルを発表。前後17インチホイールやゴールドに輝く倒立フロントフォーク、フルLED灯火類などを採用し、エンジンは空冷単気筒184.4ccでBS6排出ガス規制(ユーロ5相当)に適合している。
懐かしの200ccクラスで本格クロスオーバースタイルを実現!
ホンダインディアは新型クロスオーバーモデル「CB200X」を発表した。昨年末に発表されていたホーネット2.0というネイキッドモデルの兄弟車で、NC750Xや400Xに通じるスタイリングを採用。エンジンはインドの排出ガス規制BS6(ユーロ5相当)に適合し、空冷単気筒SOHCながら17.3ps/1.64kg-mと十分なパフォーマンスを発揮する。
現地ではCB200Xとホーネット2.0を“180-200ccセグメント”と分類し、エントリークラスの125-150ccよりは大きく、フルサイズの250-300ccよりは手軽なモデルとして販売するようだが、200ccクラスといえば日本でも一時期はオフロード車を中心に多数のモデルがラインナップされていたことがあった。
たとえば名車セロー225は元をたどればXT200系だし、兄弟車にはTW200も。ホンダは1980年代にXL200RやTLR200、のちにXLR200Rなども発売している。また、2ストローク車ではホンダMTX200R、ヤマハDT200R、スズキTS200R、カワサキKDX200SRなども登場した。ちなみにオンロードバイクでもスズキRGΓ200やヤマハSDRなど、懐かしい面々を思い出す読者もいるのでは。国内現行モデルでいえばスズキのバーグマン200があり、150ccクラスのスクーターよりもよく走り、250ccクラスよりは軽快というコンセプトが支持されている。
……話は逸れたが、125ccの軽快さと250ccのパワフルさの中間を担うコンセプトには、『こういうのでいいんだよ!』と言いたくなるような魅力がある。
CB200Xは、都市部にもフィットするデザインに直立したライディングポジションやテールアップタイプのマフラーを組み合わせ、ウインドプロテクションに優れたフェアリングで快適性も追求。シートは前後が独立したタイプで見るからに肉厚だ。灯火類はフルLED、そしてフロントウインカーはナックルガードを兼ねる構成。
ゴールドに輝く倒立フロントフォークはホーネット2.0に共通した装備で、前後17インチホイールにはタフなブロックパターンのタイヤを履く。ABSはフロントのみ作動するシングルチャンネル式だが、リヤディスクにはペータルディスクを奢っている。
フレームはダイヤモンド式のスチール製、前後に5本Y字スポークのアルミ鋳造ホイールを採用するなど、足まわりも充実。フルデジタル式のメーターにはギヤポジションインジケーター、時計、サービス期間通知、バッテリー電圧計なども表示される。
日本への導入は望み薄だが、先にインドで発売されたハイネスCB350/CB350Sが日本ではGB350/GB350Sとして登場し、大人気となっているのはご存知の通り。CB200Xはデザインもコンセプトもいいところを突いているように思えてならないが……。
HONDA CB200X[2022 India model]
主要諸元■全長2035 全幅843 全高1248 軸距1355 最低地上高167 シート高810(各mm) 車重147kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC 184.4cc ボアストローク61.0×63.096mm 圧縮比9.5 17.3ps/8500rpm 1.64kg-m/6000rpm 変速機5段 燃料タンク容量12L■ブレーキF=φ276mmディスク+2ポットキャリパー R=φ220mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=110/70-17 R=140/70-17 ●現地価格:14万4500ルピー(日本円換算約21万4000円) ●色:赤、銀、黒 ※諸元及び価格はインド仕様
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