
カワサキは欧州で、1972年に誕生したZ1をオマージュするモダンクラシック、Z900RSにニューカラーを設定し、2022年モデルとして発売すると発表した。1974年のZ1Bをイメージした塗装スキーム、通称「青玉虫」のほか、メタリックな濃緑と、鮮やかな差し色が入ったブラックをラインナップする。
キャンディトーンブルー(青玉虫)だけじゃない!
北米で先行発表された2022年モデルのZ900RSは、通称“青玉虫”色をまとったオマージュカラーが話題になった。キャンディトーンブルーと呼ばれる新色は、1974年登場(1975年式)のカワサキZ1(型式名Z1B)の復刻カラーで、「火の玉カラー」や「タイガーカラー」に続く人気色だ。
今回は欧州カワサキが2022年モデルのZ900RSを発表したわけだが、この青玉虫だけでなく、ともに新色のメタリックダークグリーン、メタリックディアブロブラックを加えて、全3色のラインナップとしている。
欧州における2021年モデルは、タイガーカラーことキャンディトーングリーン、メタリックスパークブラック、エボニーの3色だったので、すべてが新色に入れ替わったことになる。
Z900RSは、欧州でも成功を収めたスポーツネイキッド、Z900をベースにエンジンの低中速トルクを増強。これにクラシカルな丸目1灯のLEDヘッドライトや丸みを帯びた燃料タンク&テールセクション、往年のオマージュカラーなど組み合わせ、カワサキらしさを体現したレトロスポーツとして仕上げられてている。
足まわりにはφ41mm倒立フロントフォークとラジアルマウントキャリパー、ホリゾンタルバックリンク式リヤサスペンションなどを奢り、エンジン&電子制御にはアシストスリッパークラッチや2モードのKTRC(カワサキトラクションコントロール)も採用。カワサキらしいハスキーな4気筒サウンドにより、感性の面でもレトロスポーツを訴えかける。
新色のキャンディトーンブルーは日本でも導入確実と思われるが、メタリックダークグリーンおよびメタリックディアブロブラックについては未知数。特に後者は可能性薄めと見たほうがよさそうだが……。
KAWASAKI Z900RS[2021 EU model]※参考
欧州で現行モデルとしてラインナップされているのは以下の3色だ。
KAWASAKI Z900RS[2022 EU model]
主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 シート高835(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ※諸元は欧州仕様
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