
バイククラッチ世界シェアNo.1メーカーであるエフ・シー・シーは、バイク+ソロキャンプを意識したコンパクト設計の焚き火台を発売した。その名も「Moto Grill」は、クラウドファンディングのMakuake(マクアケ)ですでに販売開始されている。
●情報提供:エフ・シー・シー
組立の最速タイムは100秒! あとは遠慮なく焼きたまえ……
バイク用のクラッチ部品のサプライヤーとして世界シェアNo.1のエフ・シー・シー(F.C.C./本社は浜松市)の従業員が、今までにやったことのない新しい事へ挑戦する活動の中で、キャンプグッズを製作した。自社のクラッチ部品を全く別のものとして活用することで、今までに見たことないカタチの焚き火台を誕生させたのだ。
本社を“バイクのふるさと”である静岡県浜松市に構えるF.C.C.は、ゆるキャン△ブームやコロナ禍という時代に合致した『バイク+ソロキャンプ』をテーマに、キャンプの必須アイテムと言える焚き火台の「Moto Grill(モトグリル)」を製作。これをクラウドファンディングMakuakeで販売開始した。
Moto Grillの構成部品は、F.C.C.が製作しているクラッチ部品をベースとし、組み立て式とすることでコンパクトな収納性や機械好きにも嬉しいメカニカルさを実現。五徳を組み合わせれば調理しやすく、外せばワイルドな直火も楽しめるとしている。
そもそもF.C.C.は、市販車に加え、世界で戦うレーシングシーンにもクラッチ部品を供給するプロフェッショナル集団。数字は公にされていないが、そのシェアは市販車同様にトップと言われている。また、2018年に世界耐久選手権のチャンピオンとなったF.C.C. TSR Honda Franceではチーム名にもなっているなど、特にTSRとの深い関係は古くから知られている。
そんなF.C.C.がキャンプ用品を製作するに至ったのは、「自分たちの技術を活かしてクラッチ以外の何かを作ってみたい」という思いを持った社員3名による新規企画が、F.C.C.の新しい文化を醸成したいという理念と一致したことで、まずは事業としてではなく人材育成プログラムとしてスタートできたからだという。
F.C.C.は創業から82年にわたって精密部品を作り続けてきており、この技術を活かすこができて、さらにエンドユーザーであるライダーたちが持って嬉しい製品とは……。そんな思いで誕生したのがMoto Grillなのである。
構成部品のメインとなる5枚のリングは既存パーツを加工&応用したもので、これを脚板パーツに組み込んだうえでサークリップにより固定。グラつきのない焚き火台とした。また、ロゴが切り抜かれた五徳も付属する。
組み立て自体が楽しめるのも一興だ。製作スタッフによる組み立てタイムは最速100秒だといい、これを買ったユーザーはタイムアタックで勝負を仕掛けることもできる。
クラッチが焼ける……と聞くと、ライダーならゾッとしてしまいそうだが、これなら遠慮なく焼いて、さらに調理などしても大丈夫である。
なお、このMoto Grillはクラウドファンディングの「All or Nothing型」を採用しており、目標サポート金額に到達しなかった場合は無かったことになる(支払いも発生しない)。応援購入の募集期間は2021年8月22日までだ。五徳ありバージョンは先着50個が10%オフになるが、記事執筆時点ではすでに44個が購入されている。
Moto Grill(モトグリル)
灰受、脚板、薪受、リング(厚)、リング(薄)、五徳、サークリップの計7部品で構成される。重さは約2.3kg。焚き火台+五徳ありは1万7800円で、五徳無しは1万6200円。ともに先着50個ずつが10%オフになる。
組立動画/収納動画
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