みなさんご存じの通り巷で大人気のホンダCT125ハンターカブ。「コイツに兄貴分の150が追加される?」そんなウワサを聞きつけたら、当然黙っていられないのがヤングマシン。さっそく”ビッグハンター”の可能性を考察した。実現すれば、高速道路が走行可能となって一段とツーリングがはかどるゾ!
●CG:白圡学
ユーザーの要望を受け、より使い勝手アップか?!
’20年6月の発売以来、未だに品薄状態が続いているホンダのCT125ハンターカブ。人気の理由は、タフなスタイルはもちろん、独自のハイマウント吸気口/アップマフラー/ロング仕様の前後サスといった本格的な装備。原付二種(51〜125cc)というクラスを超えた存在感を放っている。
その一方で、ユーザーからは「高速道路を走りたい」との声が多く聞こえてくる。ご存じの通り、バイクは126cc以上でなければ高速走行NGだ。ホンダによると、CT125のユーザー層は主に40代以上の壮年男性で、用途はキャンプなどが多い。宿泊するにしても日帰りにしても、高速道路を使えれば使い勝手が大幅に違ってくるのだ。
こうした声を受け、ホンダが大排気量版のハンターを発売する可能性は”アリ”と我々は見る。断片的ながら”ビッグハンター”が検討されているとおぼしき情報もキャッチした。その可能性と詳細を探っていく。
横型ビッグエンジンのベースになるのは新型グロム?
大排気量版ハンターカブが検討されているとして、問題は横型シリンダーのエンジンだ。真っ先に思いつくのは新型グロムに搭載された新設計の空冷125cc単気筒。このユニットは従来よりもかなりのロングストローク設計(ボア50×ストローク63.1mm)で、ボアを少々アップすれば「150cc化も可能では?」と思えるスペックを持つ。この”新グロム系ビッグエンジン”が存在した場合、搭載がもっとも望まれるのはモンキーやグロムより、CTなのも間違いのないところだろう。
実際に排気量増を見越した設計という情報も得ていたのだが、聞き込みを続けるうち「新グロムはシリンダースタッドボルトのピッチが狭く、ボアアップの余地はほぼない」という情報も浮上。横型ビッグエンジンが存在するとしても、新ロングストロークエンジンがベースではないのかもしれない…。
YM未来予想=CT150ハンターカブ:現行拡大版か、それとも新規エンジンか?
そこで我々が考えるのは2パターン。「現行の排気量拡大版」か「完全新設計」だ。まずは前者だが、実は新グロムの心臓部よりCT125の現行ユニットの方が排気量拡大の余地がある。現に181ccまでボアアップ可能な市販キットまで販売されている。この場合、車体は現行ベースのままでOKだろう。
後者の「完全新設計エンジン」については、より可能性は低いだろうが、何よりも”夢”がある。より大排気量化が期待でき、合わせてシャーシも新作となると予想したい。「CTで延々と高速を走って北海道へ行く人はいないだろうが、近距離ツーリングで1区間でも高速やバイパスが使えれば利便性が全然違う。そのニーズは把握している」と関係者も話す。いずれにせよ、人気爆発中のハンターカブに兄貴分が登場するのは大歓迎。勢いに乗るホンダだけに「やってくれる」と思うのは我々だけではないハズだ。
予想1:現行CT125からの排気量拡大
現行CT125の空冷SOHC2バルブ単気筒は、’20年型以前の旧グロムがベースで、スーパーカブC125と同様に4速ミッション+自動遠心クラッチを搭載。旧グロムの大排気量化は定番で、ボアを10mm以上拡大でき、180ccオーバーまでスープアップできる。
[予想2] 完全新設計のビッグエンジン
新設計エンジンを採用する可能性も否定できない。この場合、一層の大排気量化や5速ミッションなども期待できる。車体も新設計で、専用パーツも奢られる豪華仕様となるか。なお、大排気量版が出ても125は継続販売されると我々は予想する。
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