●文:ヤングマシン編集部
スズキ新型ハヤブサが華々しく世に送り込まれたことで、気になるのはライバルたちの動向だ。我々はハヤブサの好敵手と言えるカワサキのメガGT系フラッグシップ=H2 SXに注目。次期型と思われるスパイショットを元に、3代目ハヤブサとの差別化を図れるであろう日本車初のレーダー機能を実装する可能性について考察する。
国内で最も進んだハイテクGTとして差別化を図る?
スズキ ハヤブサがオーソドックスな王道路線を歩むなら、ライバルは先進機構を満載して対抗? ──スーパーチャージドツアラーとして名高いニンジャH2SXの次期試作車らしきスパイショットが、欧州某所で激撮された。
詳細は不明だが、これらの写真からいくつかの情報が明らかに。最大のポイントは、前後に装着されたレーダーらしき装置だ。’21年にドゥカティとBMWからレーダー搭載モデルが発売されるが、カワサキも過去にその登場を予告済みだ。’19年11月のショーで、ボッシュが開発してテストを進めてきたレーダー式危険回避システム「アドバンストライダーアシスタンスシステム」を、国内バイクメーカーで初採用することを発表した経緯がある。次期ニンジャ H2 SXはその第1弾と予想できるのだ。
これが実現すれば、前車との距離に応じて車間を自動調整するアダプティプクルーズコントロールのほか、衝突予知警報や死角検知機能が実装される。
さらに写真からは全面液晶パネルの大型カラーメーターが確認できる。先にレーダーを搭載した欧州勢のように、ナビアプリのマップを表示可能になれば嬉しい。加えて、フェイスリフトした小顔デザインにも注目だ。
ニンジャ H2 SXは、998ccながら200ps+スーパーチャージャーでハヤブサを凌ぐパワー系。さらに上級版のSE+は、ハヤブサでは非装備の電子制御サスペンションやスマホ連動機能も搭載する。これにレーダーや全面液晶メーターが加われば、ハイテクGTとして3代目ハヤブサと差別化できるだろう。欧州で終了したZX-14Rの行方も含め、今後の動向が気になるところだ。
’21欧州車ではすでにボッシュ製レーダーを実装済み
バイク用の中距離型ミリ波レーダーをボッシュが開発。前側は150m程度まで、後側は左右を含む広範囲の認識エリアを持ち、周囲の車両を認識する。前走車を追従するクルーズコントロール(ACC)のほか、死角からの他車接近検知や、衝突予知警報を実現する。
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