●文:ライドハイ編集部
ライダーにもエアバッグという安全性を、そしてオートバイをもっと安全な乗り物に……。そんな考えから作られたライダーのためのエアバッグがある。
終わることのないR&Dによって開発された“予測するエアバッグ”
車用のエアバッグは1950年代にはアメリカで特許が登録され、1973年には市販車で実用化された。
それから20年後の1994年、ダイネーゼの創業者であるリノ・ダイネーゼはオートバイの安全性を向上させるためにライダー用のエアバッグが必要と考え、開発を始めた。
以前からあった車用のエアバッグは、車が何か他のものに“ぶつかった時”に作動する装置で、ドライバーが車内のハンドルなどにぶつからないようにするためのシステムだった。ライダーなら想像がつくと思うが、オートバイ用のエアバッグは“何か衝撃を受けた後”に作動していたのでは遅いのだ。
オートバイ用のエアバッグは、“衝撃を受ける前”にプロテクションを作動させ、自分の運転する車両だけでなく、予測不可能な外部の衝撃からライダーを保護する必要がある。
そこでダイネーゼは衝突時のさまざまな挙動を認識し、システム全体が必要なタイミングで作動させることができるアルゴリズムと制御ユニット、ライダーの身体をシールドのように包み込み保護する3次元エアバッグの開発を始めた。
そして、センサー、ジャイロスコープ、加速度計、毎秒1,000回データを分析する電子制御ユニットを作り上げた。
現在では200万km以上ものデータに基づきアルゴリズムが開発されており、日々R&Dが行われている。
また、ダイネーゼの製品開発の柱の1つに人間工学があり、本当に必要なタイミングまでプロテクターを装備しているということに気がつかないのが理想。D-airも人間工学に基づき、軽く、違和感のない製品となっている。
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