フランスのライディングウエアブランド「イクソン」は、日本人唯一のMotoGPライダーである中上貴晶とライダー契約を交わしたと発表した。中上は同社のレーシングスーツでグランプリを戦うのはもちろん、フレンチブランドの魅力をアジアにPRするアンバサダーとしても活躍する。
フランス発“第3のウエアブランド”
イクソンは‘96年にフランスで創業したバイク用ウエアブランド。現在では約70カ国で販売されているほか、KTMのB.ビンターやM.オリベイラ、アプリリアのA.エスパロガロといったMotoGPライダーが同社のレーシングスーツを愛用しており、イタリアのアルパインスターズやダイネーゼに次ぐ第3勢力としてレース界でも存在感を発揮している。
そんなイクソンは‘21年、中上貴晶とライダー契約を交わしたと発表した。今年、念願の最新型ホンダRC213Vを獲得した中上はフレンチブランドのレーシングスーツでMotoGPを戦うほか、日本とアジアのアンバサダーとしてイクソンをPRする役割も担っていくという。

中上貴晶[TAKAAKI NAKAGAMI]……1992年2月9日生まれ。千葉県千葉市出身で、’06年、14歳の時に全日本ロードレース選手権GP125クラスを全戦全勝でチャンピオンとなる。’08/’09年にMotoGP世界選手権GP125クラス参戦、’10/’11年は全日本ロードレースに参戦して’11年にJ-GP2クラスチャンピオン。’12年から再びMotoGPに参戦、Moto2クラス、MotoGPクラスとステップアップし、’20年はMotoGPクラスでランキング10位に。’21年もLCR Honda IDEMITSUでホンダRC213Vを駆る。 [写真タップで拡大]
まだ我々には耳馴染みのないイクソンだが、ツーリング向けのテキスタイル製品や街乗り用のカジュアルウエア、パンツやグローブ、シューズまで幅広く手がけている総合ウエアメーカー。自社内に開発を担うラボや生産工場を持っており、設備面でも人材面でもトップブランドを猛追している気鋭のブランドだ。
また、イクソンは今年から本格的に日本上陸も果たしており、そうした意味でも中上とのタッグは大きな意味を持つはず。日本向けはアジアフィットの製品を多数用意し、価格もやや抑えた設定とするというから、フランスの粋なデザインを我々日本人も気軽に楽しめそうだ。
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