1951年に創業し、スイッチボックスやスロットルなど、コックピット周辺のパーツを手掛けるイタリアのドミノ。その新作グリップ「A450レーシングタイプ」を試した。
[◯] 確かなグリップ力とカチッとした操作性
モトGPやSBKチームも採用しているドミノのグリップ。その新作であるA450をMT-09で試してみた。ベースと表層で異なる素材を使用しているのが特徴で、表面には細かなドットが無数に並んでいる。
そのグリップ力は、純正品よりも確かに高く、グローブの素材が天然皮革であろうと合皮であろうと軽い握力でしっかりと食い付く。製品によってはリブや断面形状でグリップ力を稼ぐものもあるが、このA450は突起などは一切なく、ゆえにどんな握り方、どんな姿勢にも対応しやすい。それと、ベースが硬質なので純正品よりもカチッとした操作性となり、特にスポーティなモデルとの相性は良好だ。何より、このグリップに交換した直後のコックピットの印象の変化は想像以上で、ドレスアップ派にもオススメの製品だ。
【ドレスアップの効果は一目瞭然】標準装着グリップとの違いはご覧のとおり。目に近い高さにあるのでインパクトがあり、また製品の発色がいいのでドレスアップ効果大だ。
![ドミノ グリップA450レーシングタイプ](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ソフトラバーとハードコンパウンドの二層構造で、エンド部分のズレを防ぐ補強部にはA450のロゴが記される。
![ドミノ グリップA450レーシングタイプ](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ツバよりも内側にあるリブをカットすると全長を約3mm短くできる。ワイヤリング用のスリットも設けられる。
【ドミノグリップは同価格で4タイプ】最も太く、疲れにくい形状を追求したツーリスモは’17年に登場。ストリートは部位によって太さを変えて高い操作性を実現。レースは最も細く、プロのチームが数多く使用。
【カラーバリエーションは7種類】これが全カラバリで、どんな車体色ともコーディネートしやすい。安価なので左右で色を変えるのもアリかも。
[△] 長期間の使用によって汚れが目立つ可能性も
カラーパーツなので汚れが目立つ可能性は大だ。メンテナンス中は不用意に触らない方がいいだろう。
[こんな人におすすめ] 価格は純正同等。カラーコーデを楽しんでほしい
レーシングタイプなので操作性がダイレクトになる反面、車種によっては微振動が伝わりやすくなる可能性も。とはいえ、イタリア製のカラフルなグリップが純正品とほぼ同じぐらいの値段で買えるので、ぜひ試してみてほしい。
●まとめ:大屋雄一 ●写真:真弓悟史 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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