外観はエッジィ、中身は超実力派
高い基本性能を確保しつつ、トガッたデザインと良心的な価格により、米国で高いシェアを獲得しているHJC 。最新作のF70は、開閉式サンバイザーを内蔵したスポーツツーリング仕様のフルフェイスタイプ。ポイントは、ファイター系のバイクに似合いそうなエッジの利いた造形と、数々の快適機能の競演だ。帽体は前後に長い独特なフォルムで大きく見えるが、高速走行で効果を発揮。この価格帯では考えられないほどの直進安定性と静けさを体感できた。口元のスペースが広く、60km/h程度から巻き込み風は若干増えるが、圧迫感が少なく、ユニークな上下2段式マウスダクトの換気性能も十分だ。被り心地も適度なホールド感で、総じてロングランに向いている。
F70[HJC|RSタイチ]●規格:SG JIS ●サイズ:S M L XL ●価格:2万9150円/3万2450円 ●’20年夏発売予定
大型サンバイザーとノーズガードも特筆すべき。両者のすき間が少なく、特に中央部から光が射し込まない。数あるバイザー付きの中でも明暗差のなさはトップクラスだろう。ワンタッチバックルやピンロックが標準など快適装備も充実。この内容で3万円を切るのだから、実に買い得感の高いモデルだ。
前後に長いエアロフォルムで、後端部にスポイラーも採用。リヤに開閉機構はないが、排気ダクトが個性的だ。
アイポートが大きく吊り上がって見えるスタイリッシュなデザイン。大型サンバイザー&ノーズガードが太陽光をカットし、曇りも軽減してくれる。
口元にユニークな上下2段の開閉式ダクトを配置。上側はシールドに、下側は口元に空気を流す仕組みだ。
帽体内部には、スピーカー&マイクホールとケーブルを通す溝を設置。インカムの取り付けが簡単だ。内装は、速乾性に優れ、抗菌&防臭加工のあるマルチクール内装。アゴ紐カバー以外は着脱できる。
●まとめ:沼尾宏明 ●写真:山内潤也 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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