凹凸をなくしフルフェイス風に仕立てたシステムヘルメット
ゼニスは、ヤマハの純正パーツ&アクセサリーでおなじみ、ワイズギアによる長寿シリーズ。最新作「YJ-21」は、内蔵バイザー付きのシステムヘルメットだ。前作のYJ-19に比べ、サンバイザーを大型化したほか、空力特性を向上したのが特徴。バイザーは面積を11%拡大し、下側に5mm以上延長した。おかげで明暗差が少なくなり、一段と視界良好となっている。帽体に関しては、左右の絞りを減らしたため、帽体が大きく見えるが、シールドベース周辺の凹凸をなくすなどエアロダイナミクスは逆に向上しているという。
YJ-21ゼニス[ワイズギア]●サイズ:S M L XL ●規格:SG JIS ●価格:3万800円
システムに特有なシールドベース周辺の凹凸をフラット化。フルフェイス風の外観とし、空力特性を向上した。さらにサンバイザーを約5mm下方に大型化しつつ、重量はYJ-19 より30g 軽い約1800gを達成している。
実際に被ると着用感がやさしく、長時間走っても疲れにくい。アゴ下のチンカーテンが大型で、巻き込み風が少ないのもポイントだ。100km/h 走行時でも静粛で、帽体が振られることもない。また、大型のマウスダクトにより口元の換気機能も優れている。
内蔵バイザーは軽い力で開閉でき、シールドのノブが左右にあるのも地味に便利。メガネスリットやスピーカーホール&配線用の溝なども備え、約3万円なのだからコスパは優秀だ。
口元のダクトは前作より大型化。空気流入量は2.6倍にまでアップし、より効果が高められた。内装はアゴ紐カバーを除いて着脱式。
頭頂部の開閉式ダクトは、効率的に外気を導入し、内部の熱気を後方に排出する。リヤの排気スリットは前後2段配置で常時開放式。
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