テックエア5[アルパインスターズ]着るだけエアバッグが10万円切り
ワイヤー式でも、GPS式でもない、ジャイロセンサー搭載のIMUで完全独立タイプを実現した新世代エアバッグ。2020年は、公道用のアイテムがさらに進化し「テックエア5」へとブラッシュアップ。
これまでのように専用ウエアとの接続も必要なくなり、着用してジップアップすればマグネットスイッチで自動で起動しスタンバイ。
スゴいのは、長年蓄積してきたアルゴリズムと、背中や肩に搭載された12個のセンサーにより、さらにセンシング機能が進化し、バイクならではの転倒の動きを検知して作動するようになったこと。
つまり、衝突、自損といったエアバッグが必要な事故ではきちんと作動するが、立ちゴケレベルの転倒では作動しないのだ。
しかも、”バイクに乗っていること”を検知するようになったことで、自転車や乗馬などで転倒しても開かないが、バイクだと開くような設定がされているという。
テックエア5[アルパインスターズ|岡田商事]右がエアバッグ展開時の気室膨張イメージで、左が着用時の平常状態。ジップアップして胸元のタブを留めることで、システムが起動する。●サイズ:XS S M L XL 2XL 3XL 4XL ●価格:9万8890円 ●発売:’20年夏
ボンベ、基盤、バッテリーなどのシステムはバックパネルに内蔵。充電はmicroUSBで行え稼働時間は30時間。スマホアプリとも連動しており、”バッテリー残量”や”走行軌跡記録”も端末で確認できる。
ボンベ2本を内蔵するが、2回までの展開が可能なレース用と違い、展開は1回まで。展開ごとにガスカートリッジ交換などのメンテナンスが必要となる。
センサーが異常検知すると25/1000秒以内に完全膨張し、背中・胸部・肩・上腕部・わき腹を保護する。しかも、バイクに乗っていないと開かないらしい。
前作は膨張に対応した専用ジャケットである必要があったが、新作のテックエア5はウエアを選ばず、重ね着するだけでOKと汎用性もが高くなっている。
ヒットエア[無限電光]’20年モデルでCE規格を取得
バイク用エアバッグの老舗・無限電光の「ヒットエア」シリーズ。ガスボンベとワイヤーをトリガーにする基本構造は従来と変わらないが、’20年はCE企画を取得したモデルをラインナップ。
スタンダードのST-Cに対し、ST-RCは生地全面にリフレクター加工が施され、非視認性をアップさせている。
ヒットエア[無限電光](左)ST-RC ●サイズ:M L XL ●価格:5万9400円 ●発売:’20年5月頃 (右)ST-C ●サイズ:S M L XL ●価格:4万6200円 ●発売:’20年5月頃
●文:谷田貝洋暁 ●写真:武田大祐 ●取材協力:岡田商事、無限電光 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
走行風だけじゃもう無理!? 酷暑は水冷で乗り切れ! 着体を冷却するためのホースが仕込まれた「アイスフロー バックパックタイプ クールベスト」を試してみて、まず最初に驚いたのは動きやすさだ。体にフィット[…]
どんなにいいレインウエアを着ていても、走り続けていればいずれブーツ中に水は入る。これが何より不快でイヤって人も多いんじゃないだろうか? そんな惨めな濡れネズミたちの救世主になってくれるのが、靴下の内部[…]
一般的なスピーカーではなく、"骨伝導"と呼ばれる特殊な振動装置で、ヘルメットそのものを"鳴らす"という、新発想のヘルメットスピーカー「アドサウンド」。残念ながら、今回試してみたのは試作機で、最終的な製[…]
イタリアの最強ブーツと日本の最良レザーがコラボ 「スーパーテックR」は、アルパインスターズが誇る最上級レーシングブーツ。高いプロテクション性能や独自の別体インナーブーツによるフィット感などで、マルク・[…]
〈ラインナップ〉カワサキ|フラッグシップ|エルフ|南海部品|56デザイン|クシタニ|ホンダ|ワイズギア|アルパインスターズ カワサキ[KAWASAKI] KAWASAKI×KADOYA ライディングラ[…]
最新の記事
- 2025MotoGPヘルメット勢力図は5社がトップを分け合う戦国時代へ突入! 日本の3メーカーに躍進の予感!?
- 【SCOOP!】スズキ「GSX-8」系にネオクラが存在か!? 丸目のGS&クーリーレプリカ復活希望!!
- 「初の100ps超え!! 」全面改革で進化した第二世代のZ:カワサキZ1000J【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 3色ラインナップ化! ホンダ「CT125ハンターカブ」歴代カラー大図鑑【2022年モデル】
- 【受注限定】SHOEI「グラムスター」に新色モスグリーン! 5月発売で全5色展開に
- 1
- 2