日本では5月4日に緊急事態宣言の延長が決まり、全都道府県を対象に5月31日まで続くことになった。お隣の台湾では、早期に新型コロナウイルスの抑え込みに成功しており、バイクでの通勤やツーリングも賑わっているという。
1月には蔡英文総統が国民にメッセージ、大陸からの入境禁止を実行
2020年4月7日~5月6日の期間で緊急事態措置が取られた日本では、5月4日に期間延長を正式に発表。海外で見られるようなロックダウンを行う方式ではなく、徹底的に自粛を呼びかけるという方針で一定の効果を得ている。一方で、強制ではないからということを言い訳に、ツーリング先で事故に遭ったり、登山で遭難したり、果ては河川敷でバーベキューに興じるなど、一部では眉を顰めたくなるような行動も……。
さて、お隣の台湾では、早くから新型コロナウイルス感染症の拡大を抑え込んでいるとされ、実際に4月末までの感染者数が累計429人、新規感染ゼロを15日間にわたって記録してきているなど、数字の面でもそれを証明している格好だ。
ライダーたちはどのように過ごしているのだろうか?
「1月から蔡総統が国民に向けてわかりやすく厳しい話をし、大陸からの入境禁止を実行。市民もマスク着用から手洗いの徹底、そして感染者の経路追跡にITテクノロジー駆使した結果、4月28日現在で累計429人、15日間連続で新たな感染ゼロを記録しています。台湾の総人口は2300万人は日本の6分の1ですが、それを考慮してもよく抑えていると思います。
規制としては入境時の14日間隔離もですが、4月9日にバーやクラブにディスコなど、遊興施設の営業停止を実施しただけで、レストランやデパート、ショッピングモール、カラオケなどは規制対象になっていません。室内で1.5メートル、屋外では2メートルは離れる指示を皆が守っているせいか、人通りは減っています。SARSを経験していることから、人々の警戒心はとても強いと思います。なので、バイクでの通勤通学に、最近盛り上がっているビッグバイクでのツーリングも以前通りです。2月末に台北から宜蘭まで日帰りツーリングへ行ったときも、週末で天気が良かったこともあってツナギ姿のコーナリング好きライダーをはじめ、様々なツーリング族でワインディングは混雑していました。
ただし、街中で警官によるIDチェック、公共交通機関でマスクをしてないと罰金(布マスクやウレタンマスクも禁止!)、改札口には体温測定カメラ、ビル入り口も監視員の体温測定に消毒徹底……といったお互いの徹底を1月からやっていました。旧正月前の1月1週目から2月初旬まで工場閉鎖を呼びかけ、中小企業には奨励金も出していました。
以前も今も、バイクはずっとフツーに走っています」
(情報提供:鴻瑞文化[Webメディア] 倪世峰)
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