メーカーの動向……ライダーたちは今

【続報・新型コロナウイルスの影響】バイク界への影響[ビモータの状況&アメリカはどうなっている?]

2020年4月20日に「【緊急取材】バイク界における新型コロナウイルスの影響は?」および「各国のバイク界の状況はどうなっている?」という記事を展開したが、そのタイミングではカバーしきれなかったアメリカの状況と、ビモータ(bimota)の現在をレポートする。

イタリアのビモータは、昨秋のミラノショーことEICMA 2019で復活の狼煙を上げたばかり。カワサキの支援を受けて、ニンジャH2のスーパーチャージドエンジンを搭載するテージH2(TESI H2)の開発も同時に発表し、その開発工程は遂次同社のFacebookで報告されてきた。ただ、そのSNSの更新も3月20日を最後に途絶えたまま。どうなっているのか気になったので、本社の広報担当者にメールで問い合わせてみた。その回答は下記のようなものだ。

「ロックダウン前に作成された全ての計画には、実際のところ3か月の遅延が生じています。ですが、工場を再開できる日が来たらすぐに、サプライヤーと顧客の状況を確認したいと思っています。現在、通勤や移動は全て禁止されており、景観が道路や人々をチェックしています。市民は食料品店、病院または薬局それぞれに、1度の外出で1か所にしか行くことができません。また、我々と同様に全てのバイクメーカーが完全にストップしています(2020年4月21日現在)」

[www.facebook.com/bimotaofficial]After few test on the road, now for the Tesi H2 it’s time to be “stressed” by Luisa… (Luisa is the nickname for the machine which verify the stiffness and the mechanical strength of the Bimota frames).  ※こちらの画像は3月14日の投稿

Facebookでは、プロトタイプ車の第3号が製作されたことが告げられ、フレーム等のストレステストの模様が3月14日・20日にそれぞれ報告されたのが最後。しかし、ビモータ自体は動きを止めているだけで、活動再開の日を待ち続けている。

【アメリカ】全ての州で居住者を厳しく制限しているわけではない

4月20日公開の記事には回答が間に合わず掲載できなかったが、アメリカからもロサンゼルス在住のメディア関係者から回答があった。ニューヨークでは厳しいロックダウンが続いているが、アメリカ全体でライダーたちはどうなっているのだろうか。

「現在のところ、イベントのたぐいは全て、たとえキャンセルとなっていなくても一時停止の状態。6月には新たな日程を発表するとしているところもあるが、COVID-19の隆興で何が起こるかが判明するまでは、ハッキリしない状態が続くでしょう。多くのオーガナイザーは“待ち”ですが、夏から秋にかけての日程を押さえている組織もあるようです。

人々は可能な限り家にとどまっており、多くの州ではあまりバイクに乗っていません。ただし、全ての州が居住者に厳しい制限を課しているわけではありません。安全な距離を保ちながら、人々が外に出て自然を楽しみ、バイクに乗ることを奨励する地方自治体すらあります。実際のところ、アメリカの多くの地域は人里を離れ荒涼とした状態にあり、一部のライダーはオンロード/オフロードバイクに乗ることで癒しを得ることができています。

全ての工場がアメリカでの生産を停止しているわけではありませんが、稼働しているのは『必須』と見なされるもののみ。食品供給、ヘルスケア、その他の必要な産業に関連している場合はオープンしています。ただし、彼らは非常に厳しい公衆衛生規制が課され、人々も彼らがそれに従うことを望んでいます。家の外に出た場合はウイルスの感染を防ぐためにすべきことは多大ですが、それでも食料品や生活必需品を手に入れるために何かをしなければなりません。(情報提供:WESTx1000 ※2020年4月21日現在)」

情報を提供してくれたWEST x 1000は、ロサンゼルスでモーターサイクルコミュニティのために様々な独自コンテンツを配信しているサイトだ。

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