佐藤寿宏のレース通信[MotoGP セパンテスト編]

ニューカラーのニューマシンが出そろい、いよいよMotoGP公式テストがはじまる!

MotoGP Sepang Launch

シェイクダウンテストが一段落して、いよいよレギュラーライダーたちの公式テストが2020年2月7日からはじまります。これに先立ち、セパン・インターナショナルサーキットでは各チームがマシンとライダーのローンチイベントを行いました。

歴史的なカラーリングをまとったスズキの2020年型GSX-RR

続いて行われたMonster Energy Yamaha MotoGPはピットでフォトセッションがあり、その後、ブリーフィングルームでプレスカンファレンスというスケジュール。その間には、Petronas Yamaha SRTのプレスカンファレンスも行われました。Monster Energy Yamaha MotoGPのカラーリングは、ほとんど変更なしでしたが、Petronas Yamaha SRTは、よりシンプルなデザインになっていました。あ、そうそうMonster Energy Yamaha MotoGPのプレスカンファレンスには、ホルヘ・ロレンソも登場。ちょっと意地悪な質問も出ていましたが、ライブで中継されていたので皆さんもご存じでしょう。まぁ法律上で問題がなくても、人情的にはねぇ……。

まずはファクトリーライダーの2人が登場。左はマーベリック・ビニャーレス選手、右がバレンティーノ・ロッシ選手。
バレンティーノは、今シーズン前半の走りで来季の引退または非ファクトリーチームでの継続参戦を決断することに。
まさかこんな3ショットを見られる日がこようとは……。
破格のテストライダーとして明日からの公式テストにも参加するホルヘ・ロレンソ氏。ドゥカティやホンダの印象を聞かれる場面も。また選手と呼ぶ日が来ないとも限らない?
2021年からのファクトリー入りが決定しているファビオ・クアルタラロ選手。今シーズンはペトロナスヤマハSRTでもう1年走るが、マシンは完全にファクトリー待遇となる。

レギュラーライダーに負けない存在感のホルヘ・ロレンソ

昨年の10月29日に右肩を手術した“タカ”こと中上貴晶も、この日サーキット入りしました。

「ようやく腕立て伏せができるようになったのですが、可動域も完全ではなく、肩がまわる感覚がもどってきている最中ですし、もてぎの日本GP以降、MotoGPマシンに乗っていないので、肩の具合を見ながら感触を取り戻すところからのスタートになります。1周でも早く、そのフィーリングをつかみたいと思っています。開幕戦カタールまでに、しっかりとしたベースを作っておきたいですね」

手術以来、リハビリ、そしてトレーニングに励んできたタカですが、まだまだ100%には、ほど遠い状態だと言います。1月に入ってからミニバイクで3回、そしてモトクロスで走り問題なくライディングできたそうですが、自分自身の感覚としては、回復具合は70%と言っていました。

MotoGPクラスで3年目を迎えるタカ。目標は、毎戦6位以内と語る。シーズン序盤は肩の状態と相談しながらになりそうですが、早く回復してもらいたいものですね。

さぁ~って、明日(2月7日)から2020年最初のMotoGPオフィシャルテストが始まります。要チェックですよー!

着実な成長を見せつつも、昨シーズンは怪我に泣いた中上貴晶選手。シーズン序盤は様子見しつつも、それなりの成績が求められる。
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