ホンダのフラッグシップスーパースポーツ・CBR1000RRは、モデル名をも変更する渾身のフルモデルチェンジを受け、「CBR1000RR-R」として2020年にデビューする。ここではデビューに先駆けてその先鋭的なスタイリングについて解説する。
徹底的な空気抵抗削減で生まれた戦闘的スタイル
新型CBR1000RR‐Rにおける重要なテーマのひとつは、卓越したエアロダイナミックパッケージの実現。詳しくは次稿にて紹介するが、最終的には量販市販車でクラス最小となる0.270という空気抵抗値を達成している。
燃料タンク&カバーは先代よりも45㎜高さが抑えられ、伏せたときの空力特性が向上。アンダーカウル後端はリヤタイヤの近くまで伸ばされ、空気を下方に流すようにデザイン。これによりドライ時は後輪の空気抵抗を減らし、ウェット時は後輪に当たる水滴の量を減らす。
センターラムエアダクトと左右2眼のLED4灯プロジェクター式ヘッドライトが、迫力のあるフロントマスクを生む。ちなみにスクリーンは約35度に配置。従来はインナータンクだったが、新型はタンク後半は露出する。素材はチタン(SP)→スチールに。
そして純粋に性能を追求した結果、ルックスという点においても、歴代モデルを凌駕する戦闘的なパッケージとなった。車体全体から放たれる本物のオーラに圧倒され、細部に目を向ければウイングレットや細かい工夫の数々に感嘆させられる。もちろん個人による好みの違いはあるだろうが、多くのスーパースポーツファンが垂涎するデザインにまとまっている。
なお、トリコロールの配色はこれまでと比べて白の面積が少なく、青の存在感がより強調されていて、こんなところにも新世代であることが感じさせられる。塗色を含めて、プロダクトとしての質感にも優れているのだ。
次稿ではエアロダイナミクスについて紹介
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