OBD II ダイアグノーシススキャナー[AUTOOL]

ダイアグノーシス(自己診断機能)を専用アプリで確認できるツール

エンジンの不具合を知らせるエラーランプ。これをスマホ操作で消灯するAUTOOLのツール「OBD II ダイアグノーシススキャナー」を試してみた。ひんぱんに点灯する人は試してみる価値大だ!

[◯]半信半疑だったが、エラーランプが本当に消えて驚いた!

「ダイアグノーシス」という単語をご存じだろうか。自動車の自己診断機能で、OBD(オンボードダイアグノーシス)Ⅱというメーカーの枠を超えた共通の国際規格がある。同じ形状&ピン配置のカプラーと共通の故障コードを用い、異常時にはメーターのエラーランプを点灯させる仕組みだ。近年のバイクにも広く採用されており、OBDⅡカプラーはたいていシート下に置かれている。

今回テストしたダイアグノーシススキャナーは、OBDⅡの情報をモニタリングする以外に、エラーランプが点灯した理由を知ったり、消灯することも可能だ。しかも操作はブルートゥースで接続したスマホ上で行うので、何とも現代的だ。

OBDII ダイアグノーシススキャナー
ホンダ、ヤマハ、カワサキ、KTMなどOBDⅡを採用した各機種に対応。なお、カワサキのみ3種類あるので、ECUを確認した上でオーダーすること。

テストではマフラーにあるO2センサーのコネクターを一時的に外し、メーターパネル内のエラーランプを点灯させた。専用アプリを操作すると、確かにO2センサーの不具合がスマホ上に表示され、さらに”失敗コード消去”画面でOKをタップすると、本当にランプが消灯した。本来ならショップに依頼する作業だが、近年はシャシーダイナモなどで前後輪に回転差が生じただけでエラーランプが点灯する車両も。悩んでいた人にとっては福音だろう 。

OBDII ダイアグノーシススキャナー
OBDⅡカプラーは多くの場合シート下にある。キャップで保護された余っているカプラーがそれで、ここにスキャナーの配線を接続する。これで本体にも電力が供給される。

専用のアプリをインストールし、ペアリングが成功すると、まず右上のような画面が表示される。歯車をタップすると中央の画面が現れ、順を追って操作すると最後に左の画面となり、OKをタップするとエラーコードが消える。

チェックランプ
強制的にエラーコードを表示させたあと、手順どおりにスマホを操作したら見事に消灯! なお、故障については早めに修理を

[△]対応はアンドロイドのみ。使い方は自分で調べる

対応アプリの”TORQUE Lite”は今のところアンドロイドのみに対応。この消灯以外の機能については自身で調べてほしいというのが輸入元のスタンスだ。

[こんな人にオススメ]モニタリングを使いこなせばさらに楽しい!

アナログメーターやグラフ表示がいくつかあり、バイクを移動させたりスロットルを開閉するとそれらが連動する。故障理由を自分で知るだけでなく、ECUに集まる情報を垣間見られるわけで、メカ好きにとってはたまらないかも。

OBDII ダイアグノーシス スキャナー[AUTOOL]●価格:税込3520円 ●対応OS:アンドロイド

※まとめ:大屋雄一 写真:真弓悟史

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