第47回マシン・オブ・ザ・イヤー2019

美しいシェイプと軽さという武器を手に入れたハーレーカフェレーサー

ハーレーなのにカフェレーサー!? しかもフルカーボンだ!! #ウィズ・ハーレー

  • 2019/10/22

SURESHOT SPEED SLIM CAFE Carbon Package

SURESHOT SPEED SLIM CAFE Carbon Package

なんと、美しいことか。思わず溜息がこぼれる。タンク、フェンダー、シートカウルなど外装をカーボンとした見るからに軽快なカフェレーサースタイル。洗練されたボディシェイプで、カスタムショーでも際立つ存在感を放つ「シュアショット」(千葉県八街市)が手がけた。

文= 青木タカオ 写真= 藤村のぞみ
取材協力:SURESHOT TEL.043-312-0900 https://sureshot.jp/

誰もが認める無駄のないスタイリッシュさ

ハーレーダビッドソンが好きであるか否かなど関係なく、モーターサイクルとして、いやそこに存在しているだけで、もう惹かれずにはいられなくなってしまう。ベース車両はXL1200CXロードスター。フロント19、リヤ18インチの専用アルミホイールに、インナーチューブ径43mmの倒立式フロントフォークがセットされた強力な足まわりを持つスポーツスターの最高峰だ。

SURESHOT SPEED SLIM CAFE Carbon Packageサイド

オリジナルカーボンパーツ

そのロードスターをシュアショットはノーマルパーツを活かしつつ、クオリティを徹底追求した同社のカーボンパーツなどでフォルムを再構築。シートレールをバッサリとカットし、軽快なテールエンドを演出しているのも見応えがあるし、クリップオンハンドルは7度という絶妙な垂れ角で、クラウチングスタイルとなるアグレシッブなライディングポジションをもたらす。

自在に操れる人車一体感がある

乗れば、感激が続く。サイドスタンドを払って、車体を引き起こした瞬間から圧倒的な軽さを感じ、上半身を前屈させてグリップを握れば、もう昂ぶる気持ちを抑えられない。ビレット製のバックステップも程良い位置で、戦闘的ともいえるライディングポジションが、スポーツマインドをかき立てる。

走行写真

実際、コーナーではフロント荷重が増えたこととマスの集中化、軽量化によって旋回性が高まっている。シートも体重移動がしやすく、イン側へ荷重をかけると、スッと車体がスムーズに寝ていく。コーナーアプローチが軽快で、ロードスターの身のこなしが一段と軽い。見かけ倒しなどではなく、乗り込むうちに、そのポテンシャルの高さがわかってくる。

走りに関するカスタム

ブレンボで強化したブレーキ系統もコントロールしやすく、進入で無理が効く。トランプのチタン製2in1マフラーやローランドサンズデザインのファンネルキットで吸排気系のセッティングも見直され、加速も鋭い。オーリンズのリアショックも初期ではしなやかに動き、奥ではしっかりと踏ん張ってくれる。ストリートやワインディングで最適な味付けに細かく調整されていて、車体とのマッチングがとてもいい。

見た目では過激な乗り味をイメージしてしまいがちだが、スポーツスターらしいフレンドリーさを失っていない

これは、作り手が乗り手のことをしっかり考えているからこそ成せる。走りながら思い出し、合点がいくのは、ビルダー相川拓也氏の「ウチはカスタムショップである前に“バイク屋さん”なんですよ」という言葉。扱うバイクはハーレーダビッドソンだけでなく、原付スクーターからメーカー問わずすべてをカバーし、普段乗るための整備や修理をおこなうのが、まず基本というスタンスをシュアショットは貫く。この人車一体感は、そうした理念から生まれている。

カスタムポイント

美しい仕上がりを見せるSURESHOTオリジナルのカーボンパーツ群に、見る者は目が離せなくなるだろう。軽量化に大きく貢献し、ロードスターのスポーツ性能を飛躍的に向上するのはもちろん、揺るぎないハイクオリティから醸し出される高級感で全身が満たされている。同社はさらにレース専用部品として「スピードカフェカウル」(カーボン=税別16 万8000円、汎用品、ブラケット無し、スクリーン付き)もリリースしており、それを装着した姿も見たくなってしまう。

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ウィズ ハーレー編集部

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編集者とユーザーが“一緒に”ハーレーという乗り物を楽しむために誕生した、ハーレーダビッドソン専門誌が「WITH HARLEY(ウィズ・ハーレー)」だ。誌名を公募および投票で決定するという新しい試みに挑んだ結果、ウィズ・ハーレーに決定した。