販売開始と同時に計画販売台数を大きく超える受注となったスズキ新型カタナは、カスタマイズも続々と新顔が登場してきている。昨年のEICMA 2018で試作品を展示していたリゾマ(rizoma/イタリア)は、セパレートハンドルキットを製品化。試作時よりも垂れ角を増したことで、スポーツネイキッドからカフェレーサー然とした佇まいに変貌した。
日本車にチカラを入れるのは、56デザインの中野真矢さんとの縁も
イタリアのリゾマ(rizoma)社は、高品質な市販車用カスタムパーツの製作で知られ、日本では元MotoGPライダーの中野真矢さん率いる56デザインが日本総代理業を担うことでもなじみが深い。じつは中野さんがカワサキのMotoGPファクトリーライダーだった時代のチーフエンジニアがその後、リゾマの製品開発責任者になった経緯があり、さらにリゾマの創業者はその甥だったという繋がりがある。
昨年のEICMA 2018ではスズキのブースでブラックカタナが発表され、プロトタイプのカスタムパーツを装着した展示車両は新型カタナを最初にセパレートハンドル化したものとして注目されていた。まさにその車両が装着していたのが、このリゾマのセパレートハンドルキット(その他のパーツもリゾマ製)だったのだ。
昨年のミラノショーで展示されていたブラックカタナ+リゾマ
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垂れ角が変わることで低く構えたスタイリングを実現
ただし、発表時のプロトタイプは一文字に近い垂れ角になっていて、セパレートハンドルとはいえフラットバーに近い印象を与えていたのも事実。当WEBでも記事化した際には、「どうせセパハン化するならもっと低い姿勢に」という読者からの意見も頂戴していた。
リゾマ社でも同様に考えたのか、燃料タンクやアッパーカウルに接触しない範囲で可能な限り低い姿勢を実現するべく、垂れ角やマウント位置を工夫した模様だ。これにより、真横から見ても正面から見ても印象は激変。併せてフェンダーレスキットを装着することでテールまわりの伸びやかさを表現し、カタナらしい低くフラットな佇まいとしている。これら装着パーツ群は日本への導入も間もなくとされており、カタナカスタムを考えているオーナーには要注目となりそうだ。
装着パーツはセパハン化キットにとどまらない
※価格はすべて8%税込み
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