マシン・オブ・ザ・イヤー2018
ミラノショーで見つけたカスタム車を紹介

イタリア製のZ900RSカフェ・ボルトオンカスタム【高品質なリゾマカスタムには日本の56デザインのロゴも】

国産ニューモデルの話題は新型カタナのデビューで持ち切りだった感もあるが、多様なカスタム車が出展されていたのは’17年発表のZ900RSだ。なかでも目立ったカスタムがいくつかあったので、数回に分けて紹介したい。今回はイタリアのリゾマ(rizoma)だ。

日本とも縁が深いイタリアのリゾマ社

日本では元MotoGPライダーの中野真矢さん率いる56デザインが日本総代理業を担うことでもおなじみのイタリアのリゾマ(rizoma)は、高品質な市販車用カスタムパーツを製作することで知られている。じつは中野真矢さんがカワサキのMotoGPライダーとして走っていた時代のチーフエンジニアがリゾマの製品開発責任者であり、リゾマの創業者はその甥というつながりがある。そうしたつながりから生まれたのが、ミラノショーに飾られていたZ900RSカスタムというわけだ。

【Z900RS CAFE Customized by rizoma】ノーマルZ900RSカフェの雰囲気を生かしつつ、各種ビレット(削り出し)パーツなどを装着。ハンドル位置はやや下げられていて、たたずまいに締まった感じを与えている。

そのリゾマ、もともとは’09年にMotoGPマシン用のレバーガードを開発したところから歴史がはじまっている。他車との接触時にブレーキレバーが押されて、予期せずブレーキがかかってしまうという危険を避けるためのプロテクターで、もちろんこのZ900RSカスタムにも装着されていた。ハンドルバーエンドにボルトオンする部分はアルミ製で、レバーガードの部分は樹脂製として万が一の接触時にしなって衝撃を逃がす構造。レーシングエディションとストリートエディションの2種類が存在する。

【プロガードシステム】これがそのブレーキレバーガード。装着されていたのはレーシングエディション。最近はリゾマ以外のメーカーもラインナップするようになり、新型YZF-R125では標準装備となっているほど。レーシングイメージも文句なしにカッコイイが、万が一の他車との接触は街中でも起こりうるだけに、じつは実用的な装備と言えるのだ。

【MotoGPでも複数のファクトリーが採用】ドゥカティやKTM、アプリリアのファクトリーチームがリゾマを採用。LCRホンダのカル・クラッチロー選手と中上貴晶選手のマシンにも装着されている。写真は’18年最終戦バレンシアGPの中上選手。小さいコマは同戦にクラッチロー選手の代役として出走したステファン・ブラドル選手のマシンで、リゾマカラーになっている。

正統派Z900RSカフェベースに流麗さをプラス

ハンドル位置はスタイリングを決めるうえで要となるだけに悩みのタネでもある。このリゾマZ900RSカフェは、いわゆるスワローハンドルを装着することで、ふつうのバーハンドルとセパレートハンドルの中間的な位置としている。これがやりすぎ感のない流麗さを作り出しているほか、保安部品の小型化やブラックアウトした削り出しパーツによって、筋肉質な雰囲気にアダルトなツヤを加えているのがポイントだろう。ステップバーやハンドルグリップ、レバーなど多様なパーツが揃っているので、1点ずつ足してくという楽しみ方もできそうだ。

ハンドルマウントもリゾマ製。スワローハンドル(銘柄は不明)を装着することで、セパハンほどではないが低く締まったスタイリングを実現した。

ブレーキ&クラッチレバーはクイック調整が可能なアジャスタブルタイプ。

リゾマでは様々なタイプのミラーがラインナップされる。こちらは比較的オーソドックスなスタイル。

グリップはアルミパーツとラバー部分を組み合わせた高品質なもの。

フェンダーレスキットに組み合わされる極端に小ぶりなウインカーはリゾマの真骨頂。ボディがブラックアウトされるのもイイ。

フレームスライダー。こちらは樹脂製だ。

ステップはバーのみで交換可能。ローレットの刻み方がレーシーで食いつきよく、足裏のフィーリングもよりダイレクトに。タンデムステップ用もある。

レース起源の高品質パーツを市販車カスタムに

こうしたパーツ群をラインナップするリゾマは、レーシングパーツの開発が起源となったメーカーではあるものの、MotoGPの現場で得たノウハウを市販車向けカスタムパーツにダイレクトに反映できるのが強み。さらにイタリアならではのデザイン性の高さと職人気質が加わるのだから、仕上がりのよさにも納得というものだ。56デザインの中野さんも「削るところが一切ない究極のミニマルさ、そしてエレガントさも併せ持っているのが魅力です」と語ってくれた。

56designのロゴがビキニカウルのセンターに。

「56」と「DOHC」という組み合わせが面白い。

【Z900RS CAFE Customized by rizoma】

「Z900RSのカフェレーサーカスタム詳細」はこちら

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ヨ

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)

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