東京モーターサイクルショー出展モデルは通過点か

【Scoop!】伝説のヨシムラ機“KATANA 1135R”の現代版、“KATANA 1000R”が降臨する?!

  • 2019/6/11

東京モーターサイクルショーで国内初公開となった新型カタナは、その後正式発表→発売と相成った。そこで気になるのは、これがどうカスタムされていくかだろう。特にヨシムラの意味ありげな展示は今後を期待させるのに十分な説得力があった。というわけで、今後を大胆予想してみたぞ!

ヨシムラの目指すカスタムの方向性は2つ?

3月、東京モーターサイクルショーでヨシムラが国内第1号の新型カタナカスタムを公開した(関連記事参照)。すでにヨシムラは、’18年11月のミラノショーでもカタナカスタムを出品していたが、今回はテーマ性に富んだもの。’01年にコンプリート販売したカタナ1135Rとともに並べて展示したのだ。

これは、今後のカスタムの方向性を示すものと推測される。すなわち、空冷カタナの究極形として製作した1135Rを新型カタナで目指していくことに他ならない。それを裏付けるように、東京モーターサイクルショーではブラックのカラーリング車がベースに選ばれていた。とは言っても東京で展示された新型カタナカスタムは、スタートしたばかりの状態。気が早いが、ここに本誌が予想した完成形を2つの段階でお見せしたい。

YOSHIMURA KATANA 1000R 2019

【YOSHIMURA KATANA 1000R 2019仕様 完成形(予想CG)】フォルムにアレンジを加えたカーボン外装でよりシャープな顔つきにし、バナナ管とセパハンでカタナ度大幅アップ。この段階で「カタナ1000R」を名乗る?!

まず、この2019仕様はセパハンと全身ブラックのオリジナルカーボン外装にバナナ管サイレンサーの手曲フルエキゾーストを装着。スクリーンもロングにすることで、より1135Rのイメージに近づけている。

そして次の2020仕様は、1135Rと同様に究極を目指したカスタムで、タンクやアッパーカウルを新たに製作することでハンドルまわりの設計に自由度をもたせ、これぞカタナという低いハンドルポジションを実現。同時にタンク容量増量も果たしている。さらにヨシムラの培ってきたGSX-R系チューンのノウハウを投入し、200ps台、最高速300km/hを目指すことも夢ではないだろう。スーパースポーツを追いまわすスーパーカタナの登場にも期待!

【YOSHIMURA KATANA 1000R 2020仕様(予想CG)】アルミタンクを製作する技術を持つヨシムラならではの新型カタナカスタムも来るか?! アッパーカウルも低くセットし、エンジン&シャーシはフルチューンだ。

’19年モーターサイクルショーのダブル刀展示は新型1135R登場の布石か?!

東京モーターサイクルショーは65年の伝統を誇るヨシムラならではの展示内容となった。車種はカタナ、Z、モンキーに絞り、それぞれ新旧モデルのカスタムをW展示。これは、世代交代するマシンに対して、昔も今も変わらぬ姿勢で対峙するヨシムラスピリットを表しており、今後新型カタナにも徹底して取り組むことを示唆していたのだ。

“KATANA 1135R”とは?〈260㎞/hでもヨレない究極のカタナ〉

’00年に限定発売されたGSX1100S KATANAファイナルエディションをベースに、ボアアップした1135ccエンジンやTMRMJNキャプレター、ST- 1カムなどを組み合わせ150ps以上を達成。価格は358万円~で5台限定でコンプリート販売された。

フレームには14カ所の補強が入り、スイングアームもスペシャル品を採用。前後ホイールはマグネシウム鍛造品で車重は197.8kg(乾燥)まで軽量化された。

メーターはスタック製でアナログ回転計+デジタル速度計。タンクは職人による叩き出し品で軽量化のためアルミ製とした。容量はSTD同様の20Lを確保している。

前後サスはFFVS(フリーフローバルブシステム)仕様。独自開発のバルブ(写真上)を組み込むことで内部オイル抵抗を調整し、サスの特性を変化させている。1135Rで初の市販化。

我々もオリジナル・カタナを作りたい!〈YM的 KATANAカスタム考〉

ここまでのスクープCGは、完全に本誌の妄想を具現化したフォルムだ。(ヨシムラの皆様たいへん申し訳ございません!)しかし我々にも野望がある。まだ平絵の妄想段階だが、ここで一度、YM刀の構想をまとめてみたい。

イタリア・モトチクリスモ誌の’17年11月号に掲載されたKATANA3.0のデザイン画。まさか量産化への道を辿るとは! でもさすがプロ。絵がカッコイイ。これが我々のYM刀にどう影響するかというと……?

令和元年のスタートを機に、読者のみんなに宣言しよう!

我々は新型カタナが正式発表された時、悔し涙を流した。イタリアのバイク雑誌「モトチクリスモ」で企画制作されたカタナ3.0が、ほぼ、そのまま新型カタナとしてスズキからデビューすることになったからだ。

過去には付き合いもあった同胞が妄想で作り上げたバイク。それがメーカーの量産車になるだなんて……。願わくば、我々がそのポストを務めたかった。

しかし、ここ1年で我々も学んだ。デザイナーはいないが中二病的な妄想力はある。業界内の付き合いを駆使して、オリジナルマシン制作への道筋もおぼろげに見えてきた。

ここで読者のみんなに宣言しよう! 我々は業界内のプロフェッショナルたちの力を借りに借りまくり、独自の新型カタナカスタムを作る! これを令和元年の第一目標としたい。

前述のヨシムラ・フルチューン仕様をノーマル車体に変え、YM刀フォルムを乗せてみたのがこのCG。新型KATANAの意匠を残しつつ、旧刀のイメージも加えつつ……。

[POINT]低く長い印象にリデザインすること。

STDとYM仕様のシルエットを比較するとご覧の通り。ポイントはやはりタンク後端の長さ。YM刀ではGSX-S1000と同等のタンク長になることを想定している。

理想のカタナ実現のためのポイントを整理しよう

・アッパーカウルとタンクをきっちり分断
・ハンドル周りを掘り下げる
・ガソリンタンクの容量拡大&ロング化

以上がキモとなるはずだ。それを実現するために必要なこととは……。

アッパーカウル&ハンドル:独自のセパハン化が必須……YM刀のポイントのひとつが、アッパーカウルとタンクの間に通常あるクビレを設けること。それによって刀らしさが増し、ハンドル操作の自由度も出せると思われる。問題は手間と費用だが……。セパハンも少し高めが大人っぽくてイマ時かもしれない。

新型KATANAに跨がり、セパハン・ライポジを取ってみるの図。やはりノーマル形状では無理がある。メインキーの位置とメーターの設置方法も変えてしまった方が(費用面以外は)色々と都合がいいかも。

タンクまわり:短くなったタンクをロング化……YM刀であわよくば実現したいのが、ガソリンタンクの容量拡大。STDの12LからGSX-S1000の17L程度に拡大できると理想的だが……。やはり、ここが一番の難題か。

テールまわり:ナンバーステーはテールまわり シンプルに……スイングアームに接続されるSTDの泥除け&ナンバーステーは頑丈で厳つい。軽量化に伴い、シンプルにシート後端に設置し、伸びやかなフォルムの印象を強めたらよりカタナらしいかも?

パッケージは17LタンクのGSX-S1000をなぞる

新型KATANAとその開発ベース車両となったGSX-S1000Fを重ねてみると、同じ骨格でもデザインパッケージの差が大きいことが解る。ヨーロッパ生まれの新型KATANAは、顔、お腹、お尻とすべてが短く、やはりストリートファイター系の流れを色濃く組んでいるような印象だ。ちなみに、YM刀がパッケージングを習っているのはGSX-S1000Fの方で、タンク長や座面の位置などは、同等のレベルにすることを想定して今回のCGを制作している。

GSX-S1000系のほうが燃料タンクが後ろに長い。

【素晴らしいデザインだが……】新型で印象的なのは、このアッパーカウルからタンクへ繋がる見事なエッジだ。しかし、その代償として生まれたのが、高いハンドルと少ないタンク容量なのかもしれない。

【5Lの差を生んでいる燃料タンク形状】ベースとなったGSX-S1000Fの17Lタンクに対して、新型KATANAは12L。上から2台のタンクを見比べてみると、新型KATANAのタンクが明確に短いのがわかる。

【エアクリーナーで埋まるタンク前半】新型KATANAとGSX-S1000Sのカットモデル比較。両車ともタンクスペース前半を大きなエアボックスが占領しているのがわかる。タンク容量を稼ぐには、やはり後方への拡張が必要だろう。

イメージするライディングポジションは、アップライトなGSX-R1000

セパハン&ロングタンク化で狙うライディングポジションは、GSX-R1000を少しアップライトにしたレベルのスポーティさを想定している(図)。ちなみに、新型KATANAではアップライトなポジションからの独自の操作性が魅力となっているそうだが、YM刀では違うバランス点を探っていくことになる。

これがYM刀で想定しているGSX-R1000系のライディングポジション。跨っているのは、どちらかというと小柄な体型の丸山さん。この時はGSX-Rのライポジを「街中やツーリングで無理を強いられるポジションではない」とインプレッションしている。

YM刀でも同様に、無理の無いライディングポジションを狙っていきたいところだ。

STDデザインを生かす場合も、同じ変更要素がキモ

新型KATANAのディテールを色濃く残したまま、セパハン化でバランスを取ってみたのが左のCGだ。太く短い力強いフォルムで、イマっぽいKATANAになっていると思う。ただし、セパハンのスペースを確保するためにアッパーカウルとタンクの間にクビレを作り、タンク&シートカウルを後方に拡張している。なんにしても、外装類の工事なしにセパハンの雰囲気を醸し出すのは困難極まりないはずだ。

ヨシムラ改の画像を使って定番のセパハン化CGを試作。STDの雰囲気を保ちながらバランスを取るのもありかもしれない。

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シロ

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BOWさんに憧れて業界入りしたものの、気づけばココに。平太郎から上京。
■1975年生まれ
■愛車:SUZUKI GSX1100S KATANA(1990)/MAGNI SFIDA1100(1996)/VESPA PX200FL(1993)