スマホ接続やライディングアシスト機能が支えるダイナミックな走り

ハーレー初の電動モーターサイクル『LiveWire』の米国仕様 公開!

ハーレーダビッドソンは、今夏中に全米販売を開始する同社初の電動モーターサイクル『LiveWire(ライブワイヤー)』の米国仕様の詳細を公開。ライディング体験を自在にカスタマイズできるという新テクノロジーについても発表した。

新しいイエローボディを発表、ベースモデル価格は2万9799ドル

LiveWireはハーレーダビッドソンがリリースする初の電動モーターサイクルで、新次元のテクノロジーとハーレーならではの仕上げ、ハイパフォーマンスな走りを実現する、全く新しいモデルだ。そこにはハーレーが電動モーターサイクルの領域でリーダーとしての地位を目指すという意志があり、そのための最初のモデルとして気合いの入った作り込みがなされている。

ハーレーの中期経営計画“More Roads to Harley-Davidson”において重要な意味を持ったモデルとなっており、まずは2019年中に米国とカナダ、ハーレーが展開している欧州諸国の大部分で発売。そして2020年から2021年にかけて順次世界各国で発売される予定だ。米国におけるベースモデルの価格は2万9799ドルとなっている。ただし、日本への導入時期と価格は未定とのこと。

電動パワートレインのH-D Revelationが動力源

LiveWireは、クラッチ操作やギヤチェンジが不要で、スロットルを回せば電気モーターの特性として『すぐに』目を見張る加速を見せる。最適化された重心、剛性の高いアルミフレームと高性能なサスペンションを採用することでダイナミックなハンドリングを実現。1回の充電あたり最大で146マイル(235 km)の走行が可能で、そのキャラクターは街乗りに狙いを定めている。操作はシンプルで、ライダーはH-D Revelationパワートレインから発生する切れ目のない力強い加速に意識を集中することができるとしている。

ちなみに、MIC City とMIC 統合テストを活用したストップ&ゴー走行と高速道路での走行を合わせた測定結果によると、走行可能距離は152 km (95マイル)となっている。

0-100km/hはわずか3.0秒とリッタースポーツ並み

Model Year 2020 Asset Capture Photography.
1000ccのスーパースポーツでも0-100km/hで3秒を切るには相応のクラッチミート技術を要するが、LiveWireは誰でもその加速を享受できるのが特徴だ。

0km/hから100km/hまでの全開加速はわずか3.0秒で、100km/hから129km/hまでの加速は1.9秒。常に最大トルクを即座に発生できるのがモーターならではで、どの速度からでも優れた追い越し加速を発揮する。また、回生ブレーキによるバッテリー充電効果もることからり、ストップ&ゴーを繰り返しても電費が大きく落ち込まないことも期待できる。

LiveWireのパワートレインを始動するとモーターから微かなトルクのパルスがライダーに伝わり、走り出せる状態になったことを感じ取れるというのが新しい。このパルスはモーターサイクルが動き始めると止まり、バイクが停止すると再び伝わり始める。また、LiveWireは加速時に新たなハーレーダビッドソンの特徴となるメカニカルサウンドを発するように設計され、同時に電動パワートレインならではの滑らかさも感じられるという。

ステップまわりにもカーボンパーツを多数使用。ステップ付け根の円形のものはドライブスプロケットカバー。モーターは、通常でいうエンジン下部分にある筒の中にある。
カーボン製のショートタイプのメーターバイザー。バッテリーの重量があるだけに軽量化はかなり重要視されている。
スポーティな形状の前後分離型シート。内腿でグリップする位置(通常のタンクでいう下半分くらい)にもクッションがある。
燃料タンクのようだが、これはカバー。タンクキャップに相当するものを開けると、充電用のコネクターがある。

モバイルデバイスを接続可能&ライドモードも

LiveWireは、最新バージョンのH-Dアプリを通じてスマートフォンとモーターサイクルを繋ぐH-Dコネクトサービステクノロジーを搭載している。H-DアプリはiOSとAndroidそれぞれのアプリストアから入手でき、全ての主要機能(ターン・バイ・ターン・ナビゲーション、ライド・プランニング、販売店やイベントの検索)は無料版でも利用 可能だ。また、H-Dアプリを介して車両の状態をモバイルデバイスに転送でき、オーナーはセキュリティや盗難車両追跡機能などを通じて、離れた場所からモーターサイクルのセキュリティをモニターすることもできるという。

速度、走行可能距離、バッテリー残量などを常時表示するメーターパネルは4.3インチカラーTFTのタッチスクリーンで、角度調整が可能。画面の明るさは自動的に調整される。タッチスクリーンは走行中の操作不可だが、手元のコントロールジョイスティックでは走行中も操作可能だ。

電子制御も充実している。リフレックスディフェンシブライダーシステム(RDRS)と名付けられたシステムは、直進中やコーナリング中の加速時、ブレーキング時に車両を制御できるようにライダーをアシストし、特に路面状態が悪い場合や緊急時に効果を発揮。この電子制御システムには、最新のシャシー制御やブレーキ制御、パワートレインなどが統合されている。

パフォーマンスキャラクターと電子制御レベルは7つのライドモードから選択することができる。そのうちの4つはあらかじめ設定されたもので、残りの3つのモードはライダーが自由にカスタマイズできる。各ライドモードは、パワー設定(最大加速度)、回生設定(いわゆるエンジンブレーキに相当)、スロットルレスポンス設定、トラクションコントロール設定を組み合わせて構成されている。

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