令和とともに創刊した「オフロードマシン GoRIDE(ゴー・ライド)」がWEBヤングマシンに登場だ。オフロード総合雑誌として30年以上の実績のある編集部が、ホンダワークスライダーとして全日本トライアルなどで活躍した小林直樹師範としてオフロードマシンのテクニックを5つのポイントにわけ紹介する。第3回は、オフロードライディングで役に立つブレーキングテクニックだ。じっくり読んでポイントを理解したら、ゴー・オフロード!!
オーバーランには原因がある!? ブレーキング編
ブレーキングが苦手という人は多い。でも、なぜ苦手と感じるのだろうか? その原因を探して、対処方法が分かれば、ブレーキングは怖くなくなる。
師範:小林直樹 Naoki Kobayashi ホンダワークスライダーとして全日本トライアルに参戦。引退後はトライアルデモンストレーターとして全国各地のイベントで、トライアルの魅力を伝えてきた。ライディングスクールも全国で開催し、オフロードライディングの基礎を分かりやすく伝えることには定評がある。
一度のブレーキングで曲がれるスピードに落とす!
「ブレーキングは停止や減速するために行なう操作だけど、たとえば街中で停止する時に、停止線オーバーすることはそんなにないよね? 制限速度があって、信号やまわりの交通の流れもあるけれど、そうした状況を総合的に判断して自分のスピードをコントロールしているから、ね。
それなのに、林道やコースのコーナリングになるとオーバーランしがちなのはどうしてだろう? それはつまり、オーバースピードでコーナーへ進入しているから。ダート路面は舗装路よりも滑りやすく、制動距離も長くなりがちだ。またコーナー手前のブレーキングポイントはギャップができやすく、路面が荒れていることが多い。だからダート路面でのブレーキングには舗装路よりもシビアなコントロールが求められ、それが苦手に感じる原因となるんだ。
とはいえ、ダート路面と舗装路でブレーキングの方法自体は変わらない。ブレーキをかけるとサスは縮み、そこからギャップなどでさらにストロークすると、底突きしてバランスが崩れる。マシンは不安定な状態だから、とくに荒れたダートではブレーキングしている時間を極力短くするのがポイントになるんだ。そこで、エンジンブレーキを併用し、自分がコーナリングできるスピードまで、一度のブレーキング操作で落としてやる。コーナーへ進入する前の直線部分(アプローチ部分ともいう)でブレーキングを終わらせておくことで、安定したコーナリングにつながる。ブレーキングとコーナリング進入はリンクしているんだよ」
実践! 地味に見えてもスムーズなのが一番速い!
オーバースピードはコントロール不能
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