フルカウルとアドベンチャーの異種格闘技戦!?

【意外なオールマイティさ】CBR400R vs 400X 試乗比較インプレッション #01[CBR編]

  • 2019/6/19

前モデルまで、エンジン&車体はもちろん、ホイールやサスペンションまで共通だったホンダのミドル兄弟車、CBR400Rと400X。今回のモデルチェンジで成長期を迎え、それぞれの目指すキャラクターへの進化の道を歩きはじめた!

●テスター:丸山 浩 ●まとめ:谷田貝洋暁 ●写真:岡 拓

2車の違いとは?:同じ出身のモデルがそれぞれの道を歩み始めた

399cc並列2気筒エンジンを搭載し、2013年に登場したCBR400Rと400Xは、いわゆるプラットフォーム戦略車。フルカウル、ネイキッド、クロスオーバーの3種類(当時は国内モデルにCB400Fもあった)の異なる外装をまといながら、その中身は同一コンポーネント。スチール製ダイヤモンドフレームに17インチラジアルタイヤ、同一軸距という内容だった。わずかに400Xだけキャスター&トレールが異なっていたが、ロードスポーツという基本的なキャラクターは一緒だったのだ。

左:400X+丸山浩/右CBR400R+谷田貝洋暁

それがである。今回のモデルチェンジでは、ベース車体の熟成とともに、それぞれの個性を伸ばされることになった。一番わかりやすいのは400Xのフロントホイール19インチ化。キャスター&トレールはもちろんのこと、ハンドルポジションもそれぞれのキャラクターに合わせて再設定。FIマップも別々のものが与えられているという。

このラウンド2ではそれぞれにどういうキャラクターが与えられることになったのかを検証していくことにしよう。

CBR400Rは“RRルック”で個性を伸ばす

2018年型CBR400R:旧CBRは、セパレートハンドルがトップブリッジ上に取り付けられ、その分フロントマスクも大きく頭でっかちな印象。スイングアームエンドも角パイプのままだ。

前作比でエンジンは、カムシャフトを新作し3000~7000回転りあたりのトルクを3~4%増強。またFIセッティングも煮詰められている。ちなみにCBRと400XでFIのマップも違う。

バックトルクの軽減とクラッチレバーの操作が軽くなるスリッパークラッチをそれぞれ新採用。とくにレバーのタッチの軽さはツーリングで大きなアドバンテージとなるだろう。

[丸山 浩]CBR400R試乗:過激なデザインに隠された意外な優しさに包まれる

試乗は、ワインディングセクションからスタート。“RR”とみまごう過激なスタイリングに期待に胸を膨らませて走り出してみる。……が、ちょっと期待を持ちすぎた。最初にことわっておきたいのは、このCBR400Rはどちらかというとまったり走る感じの車体で、エンジンもワインディングはトルクを使って楽しむタイプ。だから“RR”のようにがギャンギャンいわすバイクじゃない。

サスペンションも、倒立ではなく正立フォークを採用していることからもわかるように、なるべくコストを含め初心者にも優しい安定感のあるキャラクターが与えられている印象だ。

しかし、これこそがこのマシンの持ち味なのだ。峠から、街乗り、高速を走ってみてそれが確信に変わる。実に汎用性の高いキャラクターが与えられていることがわかったからだ。エンジンのフィーリングにはパラレルツインならではの優しさがあり、2000~4000回転ぐらいの間で、アクセル操作だけで街中を走り抜けてくれる。硬くしすぎない、ダンパーも効かせすぎない足まわりに関しても、街中での乗り心地や疲労を軽減を鑑みてのことなのだ。

その汎用性の高さから、バイクライフが広がっていく可能性を感じた。(丸山 浩)

オートバイに乗り始めたら、その先、どう楽しむか? そこにはたくさんの可能性がある。サーキットを走るのもいいし、街乗りもよし、またファッションとして乗るのもいい。もちろん旅に出るのもアリだ。でも、そんな入り口で、“これにしか使えない”モデルを選んでしまうと、可能性が狭まってしまう。それが言ってみれば“RR”系。旅だってできなくはないけど、絶対的に速く走る方がキャラクターに合っているから、自然とそれにしか目がいかなくなるものなのだ。

僕がこのCBR400Rというオートバイから感じたことは、その汎用性から、これからのバイクライフがいかようにでも広がるだろうということ。免許を取って、CBR400Rに乗ればいろんな世界が見えてくる。旅が気に入れば旅をすればいいし、ワインディングを走ってみてスポーツ走行が好きになったなら、そちらの道に進めばいい。

バイクのキャラクターでバイクライフの可能性が限定しない。そういうオールマイティさを持ったモデル。それがCBR400Rなのだ。

[谷田貝洋暁]一般ライダー目線インプレッション

コンフォート性は高いが、おっとりキャラじゃない!(谷田貝洋暁)

スポーティなスタイリングに、“けっこうライディングポジションがキツそうだ”と予想してまたがってみると、意外に拍子抜けのラクチンポジション。シートも厚めのコンフォートなもので居住性も◎。見掛け倒しのおっとりキャラかと思えば、低めのギヤで6000回転以上をキープすれば、峠もかなりスポーティに遊べるるし、音もいい。やっぱりパワーに余裕のある400ccクラスは、いろんな場面でゆとりを感じる。

ライディングポジション[身長168cm/体重61kg]

両足のかかとはつかないものの、つま先の腹はしっかりとつけられ安定感はいい。400ccらしいボリューム感と重量感は感じる。ポジションも少々の前傾する程度でキツさはなく、ステップもバックステップではないのでツーリングに使いやすいだろう。

ホンダ CBR400Rの車両&ディテール解説

【HONDA CBR400R 2019】主要諸元■全長2080 全幅755 全高1145 軸距1410 シート高785(各mm) 車重192kg(装備)■水冷4スト並列2気筒 399㏄ 46ps/9000rpm 3.9kg-m/7500rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量17L■ブレーキF=ディスク R=ディスク タイヤサイズF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ●価格:79万3800円 ●色:赤、黒、白

ツアラー然とした大柄なスタイリングだった前作から2kgほどシェイプアップするとともに、ハンドルを低く下げるとともに小顔化してより戦闘的なスタイリングに。タンク容量は1L増された。

デザイン改変で低くなったカウル形状は伏せてギリギリヘルメットが隠れるくらいの高さ。高速道路での避風性もそれなりに確保している。サイドカウルのボリューム感も好印象。

シートにはコンフォートなクッション性が与えられているものの、サイドカウルとのつながりがよく、スポーツライディング時にはしっかりと膝を動かして体重移動できるようになっている。

スリッパークラッチを新採用したことでクラッチレバーの操作が格段に軽くなり、ツーリング時の疲労を軽減。ブロンズカラーのカバーは見た目に高級感がある。

セパレートハンドルはトップブッリッジの下に取り付け位置を変更するも、ちょっとした前傾で届く位置にある。ただし、しっかりと絞り込まれておりスポーツバイクの雰囲気は感じる。

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