オンロードとオフロードの双方をカバーし、とにかく「旅力」が高いアドベンチャー。近頃人気のカテゴリーで、舗装路での巡航性能を重視したモデルがメインストリームとなっている。そんな中、フロント17~19インチホイールの中量級アドベンチャーをベストバランスと感じるライダーも少なくない。
WEBヤングマシンで全33回にわたってお送りした新車アルバムをまとめたのがこのページ。カテゴリー別に分け、さらには排気量区分によりライバル車を直接比較しやすいように各ページにまとめてある。記事があるも[…]
フロント17~19インチホイールが揃い、乗り味も個性あり
カテゴリーの日本トップセールスを誇るトレーサーは、大ヒットを飛ばしたMT-09の兄弟車。2018年には早くもマイナーチェンジしているほか、ツーリング適性を高めたGTもラインナップする。標準的なSTDとヘビーデューティなバリエーションモデルという展開は、排気量帯を問わずアドベンチャーモデルの常道となってきている。
残念ながらトレーサー700は国内導入予定がないが、玄人好みの名車と名高いVストローム650はカラーチェンジで魅力をアップ。NC750Xがマイナーチェンジでホンダセレクタブルトルクコントロール(いわゆるトラコン)を装備したのもトピックだ。
本格アドベンチャーに、オン×オフのクロスオーバーと、それぞれの立ち位置が少しずつ異なっている。個性豊かな外国車まで加えると、愛車選びには嬉しい悲鳴が上がりそうだ。
ヤマハ トレーサー900/GT:スポーツ性と快適性を共存させたツアラー
アルミ製フレームに並列3気筒エンジンを搭載したネイキッドのMT-09をベースに、前後17インチホイールのままアドベンチャースタイルを確立。ツーリング性能強化版のGTは、フルアジャスタブルの倒立フロントフォーク、油圧プリロード調整機構付きのリヤモノショック、クイックシフターやクルーズコントロール、グリップヒーター、フルカラーTFTメーターを標準装備する。両仕様とも、LEDヘッドライトや10段階調整式スクリーンを採用。’19年2月には、両仕様にグレーの新色が加わるなどの車体色変更を受けた。
世界的に人気のアドベンチャーは、リッターオーバーの大柄なモデルが主流だ。そんな中、ヤマハ・トレーサー900とスズキ・Vストローム650は扱いやすい「ミドルクラス」として好評を博している。さて、その両車[…]
ヤマハ トレーサー700/GT:海外市場のみで展開するシリーズ
プラットフォームベース車としての役割も担う、ネイキッドのMT-07が開発ベースで、スタンダードは’16年春発表。’19年型では、大型化で防風性が高められたスクリーン(スタンダード同様に位置調整が可能)や、快適性が向上されたシート、20L容量のボディ同色パニアケースを標準装備したGT仕様が追加された。スタイリッシュなハンドガードやブレース付きハンドルバー、鋼管製フレームなどはシリーズ共通だ。
2018年9月28日、ヤマハが欧州で新型と新色を多数発表。昨年に続き今度はクロスオーバーツアラーのTRACER700(トレーサー700)にGTが追加。さらにTRACER900(トレーサー900)及びG[…]
スズキ Vストローム650/XT/XTツーリング:適度なパワーと車格が最大の長所
アルミ製フレームに、水冷90度Vツインエンジンを搭載。2モード+オフのトラコンや、3段階調整式スクリーンを備える。XTは、前後19/17インチのタイヤサイズはそのままに、ホイールをチューブレス仕様のワイヤースポーク型に換装して、ナックルガードとエンジンアンダーカバーを追加してある。欧州で’19年型として発表されたXTツーリングは、パニアケースやパイプ製の車体ガード、センスタを標準装備する。
「ファラオの怪鳥」と呼ばれたパリダカレプリカ=1988年DR750Sのデザインを継承する、スズキのスポーツアドベンチャーツアラー・V-Strom(ブイストローム)シリーズ。その650ccクラスと100[…]
ホンダ VFR800X:開発ベース車両はスポーツツアラー
回転数に応じてバルブ駆動数が2⇔4 に切り替わる水冷V4エンジンを、アルミ製フレームに搭載するフルカウルスポーツツアラーのVFR800Fを、前後サスや外装類などの変更でアドベンチャーのルックスに。’18年12月には、車体色が赤のみとなり、ETC車載器が2.0にバージョンアップした。
ホンダ NC750X/DCT:実用性も高めた気軽なナナハン
低回転域まで実用できるエンジンや鋼管フレームなどを、他のモデルと共通化。通常なら燃料タンクとなる位置に22L容量トランクを備える。クラッチ操作のいらないDCT仕様も設定。’18年11月には、ABSとグリップヒーター、2段階+オフのセレクタブルトルクコントロール(トラコン)、ETC2.0車載器が全車標準装備となった。
力強いトルク特性で扱いやすく燃費性能に優れた直列2気筒750ccエンジンを搭載し、Honda独自の二輪車用「デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)」をタイプ設定したNC750シリーズ。その2[…]
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