主流のエッジィ系にモダン派が挑む

令和に買いたい!【大型ネイキッドスポーツ-01】2019ニューモデル大集合 #10

  • 2019/5/11

ヘリテイジ系と真逆の現代的かつ過激なルックスを持ち、SS由来の強心臓を搭載するモデルも多数――。「ストリートファイター」や「スーパーNK」と呼ばれるマシンが居並ぶ。従来と一線を画すデザインのCB1000Rが一石を投じており、今年は新作の650が登場。「ウイング」を備えた新型ブルターレにも視線が集中している。

リッター系はスーパースポーツの強心臓を転用

エッジの効いたアグレッシブなデザインで、強烈な個性を放つのがネイキッドスポーツだ。リッタークラスは、スーパースポーツ系の強心臓を低中速寄りにセッティングしたモデルが大半。カウルレスによる軽快さも相まって、ストリートでは最強レベルの運動性能を発揮する。一方、600〜800ccのアッパーミドル系は、軽量コンパクトで扱いやすいモデルが多い。

’19最新潮流
・ブランニューは少なめ
・とはいえモダンミドルや電動車など注目作が多い
・ウイングがクル?

近頃、話題になったのは’18年にデビューしたホンダのCB1000R。既存モデルとは異質の近未来的&モダンなルックスに加え、一際元気な走りで注目を浴びた。同シリーズは、250、125にも展開されるが、今年はその間を埋める中堅のCB650Rが新登場。今や数少ないミドル直4ネイキッドスポーツとしても貴重な存在だ。

そして「ネイキッドなのにウイング!」とライダーを驚喜させたのが、MVアグスタの新型ブルターレ1000セリエオロ。ラジエターシュラウドにウイングレットを装着するという常識破りの発想がスゴい。このまま同ジャンルのトレンドになるか? また、ハーレーから今秋登場する電動モデルもトピックとして見逃せない。

ホンダ CB1000R:大人の色香とダイレクトな走りが魅力の新感覚カフェ

エンジンが際立つフォルムに丸眼という「ネイキッド」の記号をモダンに再構築したデザインで’18年にデビュー。溶接痕の見えないグラマラスなタンクや、アルミ製シュラウド&サイドカバーなどで洗練された上質さが漂う。水冷直4は、初代’04CBR1000RRのユニットに電制スロットルを融合し、145psを発生。車体は専用のスチールバックボーンに、軽さが自慢のショーワ製SFF-BP倒立フォークとリヤモノサスを組み合わせ、ホンダの直4らしいキビキビした走りが評判だ。’19ではシックな雰囲気のシルバーを追加。標準装備のETC車載器を1.0→2.0に変更した。

【HONDA CB1000R 2019】主要諸元■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 145ps/10500rpm 10.6kg-m/8250rpm 212kg 16L シート高830mm ●価格:164万520円

灯火類はフルLED。馬の蹄鉄をイメージしたU字型ポジションランプと上下2分割式の顔が斬新だ。同様にテールランプもU字型に光る。

反転タイプのフル液晶メーターは、左側に円形のタコを備え、その中央にギヤを表示。右サイドには刻々と色が変わるカラーバーもある。

3パターンの走行モードとユーザーモードを装備。パワーに加え、エンジンブレーキ、トラコンまで連動する。グリップヒーターも標準。

クラッチレバーを握らずにシフトアップ&ダウンできるクイックシフターを標準装備。アシストスリッパークラッチも導入。

’19モデルで都会的なイメージのソードシルバーメタリックを追加。従来のブラックとキャンディレッドは継続され、選択肢が増えた。

ヤマハ MT-10/SP:モトGPマシン直系、破格のモンスター

ヤマハを代表するMTシリーズの旗艦に君臨。ベース車は、最強SSの一角である現行YZF-R1で、唯一無二の直4クロスプレーンとアルミフレームの車体をストリート向けに最適化。バーハンドルや専用外装を与え、’17年に国内デビューした。走りは全体的にリニアだが、低速域では従順、5000rpmを境に豹変する走りが楽しい。トラコンやパワーモード、アップ対応シフターなど電脳が充実しており、R1にはないオートクルーズも自慢だ。’19ではMTシリーズ共通で、アイスグレーの車体色に各部の赤が映える新色登場した。

【YAMAHA MT-10 2019】主要諸元■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 997cc 160ps/11500rpm 11.3kg-m/9000rpm 210kg 17L シート高825mm ●価格:167万4000円

バーグラフ式の回転計や燃料計、ギヤポジションなどを示すフル液晶メーター。STDがモノクロ(写真)、SPはフルカラーだ。左側に電源ソケットを配置。

顔は2眼LEDヘッドライトとフィンをイメージしたパーツで構成。強烈な個性が「The King of MT 」をアピールする。トランスフォームしそう!?

[MT-10 SP 2018]STDは、’15R1をベースに最適化したφ43mmのKYB製AOSIIフォークを採用。前後ともフル調整式だ。SPはオーリンズ製セミアクティブサスを搭載。減衰力をトラコンなどと一括変更できるYRCもSP専用だ。●価格:199万8000円(’18モデル SP)

カワサキ Z1000:凄み際立つ、ストファイZのハイエンド

21世紀のZシリーズは、過激デザインとストイックな走りが光るスーパーNK。中でも旗艦にして元祖の1000は、初代’03以来、進化し続けている。4代目の現行型は「SUGOMI」をコンセプトに掲げ、’14年に登場。’17ではユーロ4に対応しながら一段とダイレクト感を向上し、国内仕様も導入した。’19では艶消しグレーを基調にしたブラックを用意。’18のライムとは対照的なシブい1色設定となる。なお、ブレンボキャリパーやオーリンズ製リヤショックを与えたRエディションは、ブライトが海外仕様を輸入している。

【KAWASAKI Z1000 2019】主要諸元■水冷4スト並列4気筒 1043cc 141ps 11.3kg-m 220kg 17L シート高815mm ●価格:115万200円

低い顔の上にハンドルマウントのバイザー+メーターを収める。回転計は4000rpm以上で上部のLEDが点灯。ABS以外の電子制御は敢えて非採用だ。

スズキ GSX-S1000:カウルを脱いで野獣に変貌、キレ感もアップ

GSX-S1000Fの兄弟車で、コチラはカウルレス仕様となる。専用装備としてハンドルマウントのビキニカウル+異型1眼ヘッドライトを採用。さらに、獣のキバをイメージしたLEDポジションライトや筋肉質なシュラウド与え、飛びかかる野獣を意識したデザインが特徴だ。’05~’08GSX-R1000譲りのスポーティな走りはそのままに、車重はFより5kg軽量。フロントの軽快感が一枚上手で、よりクイックな旋回を楽しめる。3モード+オフが選べるトラコンももちん健在だ。’19では、ホイールなどに青をあしらったホワイトを新設定した。

【SUZUKI GSX-S1000 2019】主要諸元■水冷4スト並列4気筒 998cc 148ps 10.9kg-m 209kg 17L シート高810mm ●価格:113万1840円

黒×青はフロントフォークを金→黒に変更。黒サイレンサーなどを備える艶消しブラックは、グラフィックやロゴを赤→青とした。

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ヨ

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)