ヘリテイジ系と真逆の現代的かつ過激なルックスを持ち、SS由来の強心臓を搭載するモデルも多数――。「ストリートファイター」や「スーパーNK」と呼ばれるマシンが居並ぶ。従来と一線を画すデザインのCB1000Rが一石を投じており、今年は新作の650が登場。「ウイング」を備えた新型ブルターレにも視線が集中している。
WEBヤングマシンで全33回にわたってお送りした新車アルバムをまとめたのがこのページ。カテゴリー別に分け、さらには排気量区分によりライバル車を直接比較しやすいように各ページにまとめてある。記事があるも[…]
リッター系はスーパースポーツの強心臓を転用
エッジの効いたアグレッシブなデザインで、強烈な個性を放つのがネイキッドスポーツだ。リッタークラスは、スーパースポーツ系の強心臓を低中速寄りにセッティングしたモデルが大半。カウルレスによる軽快さも相まって、ストリートでは最強レベルの運動性能を発揮する。一方、600〜800ccのアッパーミドル系は、軽量コンパクトで扱いやすいモデルが多い。
’19最新潮流
・ブランニューは少なめ
・とはいえモダンミドルや電動車など注目作が多い
・ウイングがクル?
近頃、話題になったのは’18年にデビューしたホンダのCB1000R。既存モデルとは異質の近未来的&モダンなルックスに加え、一際元気な走りで注目を浴びた。同シリーズは、250、125にも展開されるが、今年はその間を埋める中堅のCB650Rが新登場。今や数少ないミドル直4ネイキッドスポーツとしても貴重な存在だ。
そして「ネイキッドなのにウイング!」とライダーを驚喜させたのが、MVアグスタの新型ブルターレ1000セリエオロ。ラジエターシュラウドにウイングレットを装着するという常識破りの発想がスゴい。このまま同ジャンルのトレンドになるか? また、ハーレーから今秋登場する電動モデルもトピックとして見逃せない。
ホンダ CB1000R:大人の色香とダイレクトな走りが魅力の新感覚カフェ
エンジンが際立つフォルムに丸眼という「ネイキッド」の記号をモダンに再構築したデザインで’18年にデビュー。溶接痕の見えないグラマラスなタンクや、アルミ製シュラウド&サイドカバーなどで洗練された上質さが漂う。水冷直4は、初代’04CBR1000RRのユニットに電制スロットルを融合し、145psを発生。車体は専用のスチールバックボーンに、軽さが自慢のショーワ製SFF-BP倒立フォークとリヤモノサスを組み合わせ、ホンダの直4らしいキビキビした走りが評判だ。’19ではシックな雰囲気のシルバーを追加。標準装備のETC車載器を1.0→2.0に変更した。
軽量かつコンパクトな大型ネイキッドロードスポーツモデル・CB1000Rのカラーバリエーションに、都会的なイメージの「ソードシルバーメタリック」が追加。各種サービスの拡大が期待できるETC2.0車載器へ[…]
ヤマハ MT-10/SP:モトGPマシン直系、破格のモンスター
ヤマハを代表するMTシリーズの旗艦に君臨。ベース車は、最強SSの一角である現行YZF-R1で、唯一無二の直4クロスプレーンとアルミフレームの車体をストリート向けに最適化。バーハンドルや専用外装を与え、’17年に国内デビューした。走りは全体的にリニアだが、低速域では従順、5000rpmを境に豹変する走りが楽しい。トラコンやパワーモード、アップ対応シフターなど電脳が充実しており、R1にはないオートクルーズも自慢だ。’19ではMTシリーズ共通で、アイスグレーの車体色に各部の赤が映える新色登場した。
トルクフルなエンジンと俊敏なハンドリングにより人気を博しているヤマハのロードスポーツモデル・MTシリーズ。そのフラッグシップにしてYZF-R1をベース車とした「MT-10」と、後のナイケン等に展開され[…]
カワサキ Z1000:凄み際立つ、ストファイZのハイエンド
21世紀のZシリーズは、過激デザインとストイックな走りが光るスーパーNK。中でも旗艦にして元祖の1000は、初代’03以来、進化し続けている。4代目の現行型は「SUGOMI」をコンセプトに掲げ、’14年に登場。’17ではユーロ4に対応しながら一段とダイレクト感を向上し、国内仕様も導入した。’19では艶消しグレーを基調にしたブラックを用意。’18のライムとは対照的なシブい1色設定となる。なお、ブレンボキャリパーやオーリンズ製リヤショックを与えたRエディションは、ブライトが海外仕様を輸入している。
2018年10月のインターモトショーから11月のミラノショーにかけて、世界のニューモデルが一気に登場したことは記憶に新しいだろう。WEBヤングマシンでは新車情報を逐一お届けしてきたが、本特集「2019[…]
スズキ GSX-S1000:カウルを脱いで野獣に変貌、キレ感もアップ
GSX-S1000Fの兄弟車で、コチラはカウルレス仕様となる。専用装備としてハンドルマウントのビキニカウル+異型1眼ヘッドライトを採用。さらに、獣のキバをイメージしたLEDポジションライトや筋肉質なシュラウド与え、飛びかかる野獣を意識したデザインが特徴だ。’05~’08GSX-R1000譲りのスポーティな走りはそのままに、車重はFより5kg軽量。フロントの軽快感が一枚上手で、よりクイックな旋回を楽しめる。3モード+オフが選べるトラコンももちん健在だ。’19では、ホイールなどに青をあしらったホワイトを新設定した。
スズキのスポーツネイキッドであるGSX-S1000F/GSX-S1000およびGSX-S750がカラーリングを変更し、2月21日より発売される。ともにGSX-R1000とGSX-R750のエンジンを継[…]
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