ハーレーダビッドソンの新ビジョンモデル紹介パート3

ハーレーの電動バイク LiveWire(ライブワイヤー)は2019年8月リリースに

2018年7月30日、ハーレーダビッドソンが「More Roads to Harley-Davidson(ハーレーダビッドソンへのさらなる道)」という2022年までの世界戦略を発表し、新たに販売に乗り出すセグメントのモデルを公開。ここでは電動モデルを紹介しよう。

2014年のプロジェクトライブワイヤーが市販化

2014年6月、ハーレー初となる電動バイク「プロジェクト ライブワイヤー」が発表された。三相モーターの最高出力は74hp、最大トルクは5.2㎏-mで最高速は92マイル(約147km/h)、0~96km/h加速は4秒以下を公称。2015年3月にマレーシアで実施された試乗会で「のけぞるような加速G」と評判になった。電源にはリチウムイオン電池を採用しており、満充電は3.5時間、走行可能距離は100km以上(推定値)とされていた。

これが、今回の発表で2019年8月のリリースと発表された。市販版の詳細はまだ明らかにされていないが、2014~2015年にかけてプロモーションされた「プロジェクト ライブワイヤー」から進化を果たしている。すぐ分かるのはフロントブレーキがシングル→ダブルディスクとなった部分やビキニカウルの装着などで、ウインカーと一体となったバックミラーも通常タイプに変更されている。一方、キモとなる縦置き三相モーターの出力軸をベベルギヤで90度向きを変える構造は踏襲しており、公開された映像ではギヤ鳴りの音とモーター音をミックスさせることで奏でられる独特のサウンドは健在だ。

【HARLEY-DAVIDSON LIVEWIRE 2018プロトタイプ】より市販に近づいたハーレー初のEVであるライブワイヤー。奥にあるのが2014~2015年かけてPRされたプロジェクトライブワイヤーとなるが、基本構成は踏襲しつつ全面的に改良されているのが分かる。

【HARLEY-DAVIDSON PROJECT LIVEWIRE 2014~2015プロトタイプ】2015年3月にマレーシアで開催された試乗会で撮影。ヘッドパイプ下にはモーターを冷却するオイルクーラーが設置されている。

こちらはプロジェクトライブワイヤーのメーター。フルカラー液晶にはバッテリー残量やモードごとの走行可能時間などが表示される。

より小型の電動モデルや250ccクラスの開発も計画

ハーレーの電動モデルは2022年までに追加モデルが続き、より軽く、より小さく、より入手しやすいラインナップが展開される見通しだ。これについてもデザインスケッチなどが公開されており、新水冷Vツインエンジンの「アドベンチャー」、「ストリートファイター」、「カスタム」以外にハーレー購入の選択肢が大きく広がりそうだ。また、これら以外にも、アジアメーカーとの提携計画とアジア市場向けに小排気量(250cc〜500cc)のモデルを開発することが発表されている。

【HARLEY-DAVIDSON EV IMAGES】ダートラタイプやマウンテンバイクのようなEVまで様々なアイデアが検討されており、これらは2021~2022年のリリースの計画と発表された。既存のハーレーの枠を超えた大きな戦略が動き出している。

ニュース提供:米国ハーレーダビッドソン
「ハーレーの水冷975ccストリートファイターにはカウル付きも存在?!」記事はこちら
「ハーレーがアドベンチャーモデル Pan America 1250(パン アメリカ1250)を発表」記事はこちら

いち

いち

記事一覧を見る

本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

この著者の最新の記事

関連記事