排気量だけでなく色々違いがある

2018新型クロスカブ50/110試乗インプレ

2018年2月23日に発売の新型クロスカブ50/110に試乗する機会に恵まれ、2台同時に乗り比べてみた。最も大きな違いは排気量だが、それ以外にも細かい違いが見られた。本誌執筆メンバーの「いち」がレポートする。

50はクイックなハンドリング

新型クロスカブには従来の110に加え、新たに50が登場したのは既報の通り。今回はこの2台を乗り比べてみた。最も大きな違いはエンジンで、50でも近所への買い物程度だったら十分。だが、110の余裕を味わってしまうと物足りないのは仕方ないところだろう。変速機はともに4段のロータリー式(走行中はリターン式)で、4速で引っ張れば狭いコースなら速度差は20㎞/h程度。50では回転をガンガン上げていき、110は早めにシフトアップしても回転がついてくる感じだ。もうひとつ大きな違いは、ホイール径が110は17インチなのに対し50は14インチを採用し、軽さも相まってクルクル曲がる。郵政カブが14インチを採用していることでも分かる通り、これは狭い路地ほどありがたみが増すだろう。17インチの110は、50に比べると安定指向で、ダート走行も想定しているクロスカブのコンセプトに合致したものだ。

ともに空冷4スト単気筒OHCのエンジン。最高出力は、50の3.7psに対し110は8psとその差は倍以上。燃費はWMTCモードだと50の69.4㎞/Lに対し110は66.7㎞/Lとそれほど差はつかない。

フェンダーとタイヤの隙間を見ればホイール径の違いは一目瞭然。タイヤは50ccがオンロードを採用するのに対し、110は溝の深いセミブロックタイヤで不整地路での走行に対応している。また、110はブラックリムとしワイルドさを強調。

足着きも50と110で違いが

ホイール径の違いはシート高の差となって現れる部分だ。スペックでは50が740mmなのに対し、110は784mmと44mmも異なる。さらにシートの形状も異なっており、足着き性では数値以上の差が出そうだ。跨った印象は、身長172cm/体重65㎏で110ではほんの少しかかとが浮く感じで、50だと膝が曲がるくらい余裕がある印象だ。

正面からのライトやウインカーの高さの差でホイール径の違いが分かる。シートは50の方がサイドが削られているようだ。

ハンドルの違いでライポジも異なる

全幅は50が720mmなのに対して110は795mmと75mmも異なっている。これは写真でも分かる通りハンドル形状の違いによるものと思われるが、これによりライポジも50の方がコンパクトになっている。また、110が120㎞/hスケールで50が60㎞/hスケールのメーターとなっているのは当然の変更だが、ハンドルスイッチも異なる。50の場合はウインカースイッチが右にあり、最初は慣れが必要だ。他にもステップが110→可倒式、50→非可倒式などの違いがある。

正面からの写真で見ると50のハンドルは低くなっているようだが、さらにライダー側からハンドルを見比べると幅も狭く、絞りも効いているようだ。身長172cmのライダーのライポジを比べてみると50の方で上半身が多少縮こまる感じだ。

カラバリはシリーズで全4色

【HONDA  CROSS CUB 50(クロスカブ50) 2018年型 価格:29万1600円 発売日:2月23日】50cc版はクラシカルホワイトとマグナレッドの2色だ。

【HONDA  CROSS CUB 110(クロスカブ110) 2018年型 価格:33万4800円 発売日:2月23日】110cc版は上からパールシャイニングイエロー、カムフラージュグリーン、マグナレッドの3色だ。

撮影:飛澤慎
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いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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