
台湾ヤマハは、レトロかつ新しい「Newtro Fashion(ニュートロ・ファッション)」コンセプトの125ccスクーター「ビノーラ(Vinoora)」シリーズの2025年モデルを発表した。円をモチーフにした2眼ライトがつくりだすスタイリングを継承し、新たに日本の昭和時代をイメージしたカラーリング、利便性を向上する装備などを新採用している。
●文:ヤングマシン編集部
徳島藍染に昭和プリン、千草に霧桜だと?!
ヤマハモーター台湾は、レトロポップな125ccスクーター「ビノーラ」をモデルチェンジ。「Newtro Fashion(ニュートロ・ファッション)」のコンセプトを継承しながら、フロント収納スペースの拡大(700ccのボトルを収納可能)、QC 3.0 TYPE-C 充電ポートの新採用で利便性を高めた。スマートモータージェネレーターを採用したブルーコアエンジンや足着きのいいシート高745mm、軽く取り回しやすい車重94kgなどはそのままだ。
そして注目は、新たなレトロカラーとした車体色だ。
標準モデルの「Vinoora Standard」はは、日本の昭和レトロからインスピレーションを得た車体色「德島藍染(徳島藍染め)」、「昭和布丁(昭和プリン)」、「琥珀焦糖(アンバーキャラメル)」の3色を展開。レトロなラインのデカールと組み合わせることで、温かみと懐かしさを感じさせる年代感を演出する。
新たな追加グレード「Vinoora Smart Key」は、新たなモランディカラー(※くすみカラー)である「千草(チグサ)」と「霧櫻(キリサクラ)」の2色を展開。柔らかく霞がかった雰囲気を醸し出す。また、5%の天然鉱物を配合した複合素材をインナーパーツに採用し、全体のナチュラルで心地よい感覚を高めている。また、車名の通りスマートキーシステムを備え、自動オープンシートと組み合わせているのも特徴だ。シートも繊維織物のような手触りの傷つきにくい素材に、またウレタンフォームもアップグレードされた。
ヘッドライトガードやフロントフェンダーガーニッシュ、専用シートなど独自のデザインパーツを配した「Vinoora M」も新色「釉黑(グレーズブラック)」を採用している。
このビノーラ、初登場した2020年には東京モーターショー1991に出品された電動バイクのコンセプトモデル「Frog(フロッグ)」によく似ていることでも一部で話題に。特にモディファイ仕様のMは、よりフロッグっぽくなっている。
YAMAHA FROG[1991年 東京モーターショー出品モデル]その名が示すとおり、カエルのような顔つきのフロッグはレトロスタイルの電動スクーター。パワーユニットはブラシレスDCモーターを採用し、当時の記事によれば2ストローク50ccスクーターに匹敵する発進加速と最高速を達成したという。
国内導入の可能性はけっして高くないだろうが、このクラスのレトロスクーターは外国車勢が強く、スズキのアドレス125が孤軍奮闘中。ビノーラへの反響があればヤマハさんも考えてくれる……かも!?
YAMAHA Vinoora[2025 Taiwan model]
主要諸元■全長1710 全幅665 全高1090 軸距1205 シート高745[755](各mm) 車重94[96]kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 125cc 最高出力/最大トルク未発表 Vベルト無段変速 燃料タンク容量4L■前後タイヤサイズ=90/90-10 ※[ ]内はM ※諸元は台湾仕様
Vinoora Standard
Vinoora Standard 德島藍染
Vinoora Standard 昭和布丁
Vinoora Standard 琥珀焦糖
Vinoora Smart Key
Vinoora Smart Key 千草(消光)
Vinoora Smart Key 霧櫻(消光)
Vinoora M
Vinoora M 釉黑
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