欧州では2025年3月に販売開始予定

ヤマハが新型「TMAX」「TMAX テックマックス」を発表! 新しい外観デザインと電脳強化の2025年モデル

ヤマハ|TMAX|欧州仕様|2025年モデル

ヤマハは欧州で、マイナーチェンジした大型スポーツスクーター「TMAX」「TMAX TECH MAX」を発表した。新しいデュアルヘッドライトを採用し、エンジンはユーロ5+に準拠。ブレーキコントロールシステムの追加など電脳もアップグレードされている。


●文:ヤングマシン編集部(ヨ)

新型ヘッドライト採用、コネクティビティ強化など

ヤマハが欧州で新型「TMAX」および「TMAX テックマックス」を発表した。新しい2眼ヘッドライトの採用とともにボディ外観もよりシャープな造形となり、7インチTFTディスプレイはコネクティビティを強化。新採用の電子制御のブレーキコントロール(BC)システムは、いわゆるコーナリングABSだ。

560cc並列2気筒エンジンは欧州排ガス規制のユーロ5+に準拠し、さまざまな走行状況に合わせてエンジン出力特性を選択できるDモードやトラクションコントロールシステムは引き続き採用している。

7インチTFTディスプレイはアップグレードを受け、3種類の表示レイアウトから選択できるようになったほか、MyRideアプリを介したコネクティビティも許可された。MyRideアプリではライディングログや駐車場所の記憶、燃料消費量、走行ルートなどの機能を利用できるほか、ガーミン製Motorizeアプリを利用することでフルマップのナビゲーションを表示可能になる。

外観デザインは、間もなく25年目を迎えるTMAXの伝統を保ちながらデュアルアイヘッドライトを再設計。内蔵ポジションライトが鋭い眼光を表現する。これに合わせて車体前半のボディワークも新デザインとなり、象徴的なブーメラン型サイドパネルなどと相まってスポーツDNAを誇示している。

YAMAHA TMAX[2025 EU model]

このほか、従来より継承する大径ディスクブレーキや倒立フロントフォーク、軽量アルミツインスパーフレーム、スピンフォージドホイールなど車体スペックはスポーツバイク並み。

それでいて、シート下には大きな収納スペースを備え、フルフェイスヘルメット1個またはオープンフェイスヘルメット2個を収納可能、そしてこれらにキーレスでエントリーできるスマートキーの採用など、利便性は普通のスクーター並みだ。

欧州では2025年3月より販売予定で、参考までにイタリアでの価格は1万3499ユーロ(日本円換算約223万5000円・11/1現在)から。TMAX テックマックスは1万5699ユーロ(約260万円)となっている。日本への導入は来春以降だろうか。

TMAXテックマックスは、110mmの幅で調整可能な電動スクリーンやグリップヒーター&シートヒーター、クルーズコントロール、タイヤ空気圧監視システム、専用デザインのホイールなどを備えたハイグレードバージョンだ。

YAMAHA TMAX Tech MAX[2025 EU model]

YAMAHA TMAX / TMAX Tech MAX[2025 EU model]

YAMAHA TMAX[2025 EU model]Icon Black

YAMAHA TMAX[2025 EU model]Icon Black

YAMAHA TMAX[2025 EU model]Icon Black

YAMAHA TMAX[2025 EU model]Tech Kamo

YAMAHA TMAX Tech MAX[2025 EU model]Ceramic Grey

YAMAHA TMAX Tech MAX[2025 EU model]Dark Magma

車名TMAXTMAX Tech MAX
全長×全幅×全高2195×780×1415-1470mm2195×780×1415-1525mm
軸距1575mm
最低地上高135mm
シート高800mm
キャスター/トレール未発表
装備重量219kg221kg
エンジン型式水冷4ストローク並列2気筒
DOHC4バルブ
総排気量562cc
内径×行程70.0×73.0mm
圧縮比10.9:1
最高出力47.6ps/7000rpm
最大トルク5.61kg-m/5250rpm
始動方式セルフスターター
変速機無段変速
燃料タンク容量15L
WMTCモード燃費20.83km/L
タイヤサイズ前120/70R15
タイヤサイズ後160/60R15
ブレーキ前φ267mmダブルディスク
+4ポットキャリパー
ブレーキ後φ282mmディスク
+1ポットキャリパー
価格1万3499ユーロ1万5699ユーロ
黒、緑カモ灰、茶
発売時期2025年3月2025年3月
※諸元は欧州仕様

TMAXは手動スクリーンで調整幅は55mm。

テックマックスは調整幅110mmの電動スクリーンだ。

スマートキーは2グレードとも標準装備。

スマートフォンとの連携機能が強化された。

メーターは3つの表示モードを持つ。

ガーミン製アプリと連携すればフルマップ表示が可能に。

倒立フロントフォークとラジアルマウントモノブロックキャリパー。

モーターサイクル同様のスイングアームを採用。駆動方式はベルト。

スポーティかつ快適性を持たせたシート。

シート下スペースにはヘルメットを収納可能。

コックピット。

テールセクションは変更なし。

【動画】2025 Yamaha TMAX & TMAX Tech MAX: MAX is in details

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。