
ヤマハは欧州と北米で新型「R3」および「YZF-R3」を発表した。新たなデザインと新パーツが投入され、モノアイ顔はRシリーズ共通に。ウイングレット付きのイカツイ顔で日本への導入も期待がかかる。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
欧州ではR125、R3、R7、R9、さらにサーキット専用R6 RACE、R6 GYTR、R1 RACE、R1 GYTRのスーパースポーツ大艦隊を編成
ヤマハは欧州で2025年モデルの「R3」を、北米で同「YZF-R3」を発表した。名称の違いは仕向け地によるもので、基本的な構成は同じモデルと考えて差し支えない。
価格はR9と同様に北米のみ発表されており、5499ドル(日本円換算約81万9000円)は従来型からなんと据え置きだ。
現行Rシリーズラインナップの中では、フロントフェイスがやや旧世代だったR3だが、新型ではツインアイのポジションライトと中央のエアダクトに配置されたモノアイLEDヘッドライトにより、デザインは一気に最新モデルのR9と並ぶ最新世代へ。さらにMotoGPの技術に由来する新しいウイングレットも新装備した。
321ccの並列2気筒エンジンはユーロ5+に準拠し、新しいアシスト&スリッパークラッチを採用。メーターは新型のLCDクラスターとしたほか、USBソケットやヤマハMyRideアプリでアクセスできるスマートフォン接続も備わる。
φ37mm倒立フロントフォークや軽量ダイヤモンドフレームなどは従来から継承。タイヤも従来と同様に前後ラジアルだ(おそらく今後デビューのR25はバイアスになる)。ライディングポジションについても変更のアナウンスはなく、上半身の前傾が穏やかなオールラウンダー的キャラクターもこれまで通りだろう。
R3の日本仕様も登場確実だが、円安の影響なども鑑みると北米のように価格据え置きになるかは微妙なところ。続報を待ちたい。
YAMAHA R3[2025 EU model]
主要諸元■全長2090 全幅735 全高1140 軸距1380 シート高780(各mm) 車重169kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 321cc 42ps/10750rpm 3.0kg-m/9000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■キャスター/トレール25°00′/95mm ブレーキF=φ298mディスク+2ポットキャリパー R=φ220mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ※諸元は欧州仕様
YAMAHA R3[2025 EU model]Icon Blue
YAMAHA R3[2025 EU model]Midnight Black
北米仕様のYZF-R3には独自カラーの『White / Nebula Blue』を投入。ちなみにブルーとブラックも欧州仕様とは名称が異なり、それぞれ『Team Yamaha Blue』、『Matte Stealth Black』となっている。
【動画】2025 Yamaha R3: a New Face in R-World
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(YZF-R3)
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
正面気味に見るとメタリックブルー、角度がつくとパープルに変化 大阪モーターサイクルショー開幕直前まで、立て続けにニューモデルを発表してきたヤマハは、その多くを大阪・東京・名古屋モーターサイクルショーに[…]
新たな2眼ポジションライトでシャープな表情に ヤマハが「YZF-R25」「YZF-R3」を発表。ヘッドライトまわりは中央にプロジェクターLEDライト、これまでに見たことのないデザインの左右2眼(4眼?[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型スーパースポーツ)
150万円切りはほぼ確実と思われるが…… ヤマハは台湾で、欧州および北米などで発表済みのスーパースポーツモデル「YZF-R9」の導入価格を発表。日本国内にも2025年春以降の導入が案内されており、正式[…]
新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内導入を2025年春以降に発表 欧州および北米ではすでに正式発表されている新型スーパースポーツモデル「YZF-R9」。日本国内にも2025年春以降に導入されると[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
正面気味に見るとメタリックブルー、角度がつくとパープルに変化 大阪モーターサイクルショー開幕直前まで、立て続けにニューモデルを発表してきたヤマハは、その多くを大阪・東京・名古屋モーターサイクルショーに[…]
新たな2眼ポジションライトでシャープな表情に ヤマハが「YZF-R25」「YZF-R3」を発表。ヘッドライトまわりは中央にプロジェクターLEDライト、これまでに見たことのないデザインの左右2眼(4眼?[…]
人気記事ランキング(全体)
最新モデルはペルチェデバイスが3個から5個へ 電極の入れ替えによって冷却と温熱の両機能を有するペルチェ素子。これを利用した冷暖房アイテムが人気を博している。ワークマンは2023年に初代となる「ウィンド[…]
アウトローなムードが人気を呼んだフルフェイスがついに復活! 6月3日付けでお伝えしたSHOEIの新製品『WYVERN(ワイバーン)』の詳細と発売日が正式に発表された。 1997年に登場したワイバーンは[…]
バイクツーリングにおすすめの都道府県ティア表 バイクツーリングの魅力は、ただ目的地に行くだけでなく、そこへ至る道中のすべてを楽しめる点にある。雄大な自然が織りなす絶景、心地よいカーブが続くワインディン[…]
水冷Vツイン・ベルトドライブの385ccクルーザー! 自社製エンジンを製造し、ベネリなどのブランドを傘下に収める中国のバイクメーカー・QJMOTOR。その輸入元であるQJMOTORジャパンが、新種のオ[…]
東洋の文化を西洋風にアレンジした“オリガミ”のグラフィック第2弾登場 このたびZ-8に加わるグラフィックモデル『ORIGAMI 2』は、2023年1月に発売された『ORIGAMI』の第2世代だ。前作同[…]
最新の投稿記事(全体)
ニッポン旧車烈伝 昭和のジャパン・ビンテージ・バイク 323選 1960年代から1990年代に発表された数々の銘車たち……そのうち300台以上を厳選、年式変遷や派生モデルを含め紹介。 大型やマルチはも[…]
新型トレーサーでACCとY-AMTが融合! 今回のビッグチェンジで色々機能が追加されたり改変を受けているトレーサー9 GT+ Y-AMTではあるが、何はともあれ書くべきは前走車追従型のクルーズコントロ[…]
1960~70年代を象徴する2つのCB 1974年に登場したホンダCB400FOUR、通称「ヨンフォア」は、日本のバイク史において今なお特別な輝きを放つ一台である。その流れるように美しいスタイルと当時[…]
乱流の抑制効果をプラスすることで、高い空力性能を発揮 カローラクロスは、5月に実施した一部改良でエクステリアとインテリアのデザインが刷新。従来のファミリーカー的な大人しいイメージが薄れ、より現代的で洗[…]
F1直系のV12を縦置きミッドシップ エンツォ・フェラーリは創立40周年記念モデル、F40の企画を初めて耳にした際、さほど喜ばなかったという証言があります。 やはり、エンツォにとって市販車はあくまでレ[…]
- 1
- 2