【新型】ハーレーダビッドソン2025モデル、ミルウォーキーエイト117に3タイプのエンジン展開

【新型】ハーレーダビッドソン2025モデル、ミルウォーキーエイト117に3タイプのエンジン展開


●文/写真:ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:ハーレーダビッドソン

ミルウォーキーエイト117に3タイプのエンジン登場!

ハーレーダビッドソンの現行クルーザーモデルには、シリンダーヘッド/スロットルボディ/インテークマニホールドを刷新した3タイプのミルウォーキーエイト117パワートレインが搭載されている。

グランドアメリカンツーリング(GTA)のために導入された燃焼室形状や楕円形の吸気ポート、アルミ製でエア経路をよりダイレクトにしたインマニ、低プロファイルの吸気バルブシートを採用した新しい4バルブシリンダーヘッドは、ハイパフォーマンスと低燃費を高次元で両立するだけでなく、フレームダウンチューブ間にオイルクーラーを備えるシンプルな空油冷式によって、ラジエターを搭載するGTA用エンジンより、システム全体の重量が抑えられ、クーラントのメンテナンスを不要とするといった利点ももたらす。

ボア103.5×ストローク114.3mmで、排気量を1923ccとする強力なVツインモーターは、各モデルのキャラクターにマッチするよう吸排気セッティングを3タイプに分けた。

スポーツライディングを追求するパフォーマンスクルーザー・ローライダーST/ローライダーSには「ハイアウトプット」。

ビンテージディテールにロックンロールスタイルが融合したヘリテージクラシックとスタイリッシュボバーのストリートボブには「クラシック」。

極太リヤタイヤのモダンチョッパー・ブレイクアウトと、ファットカスタムの元祖にしてアイコン・ファットボーイには「カスタム」をそれぞれ搭載。別記の通りスペックが異なる。

見てすぐわかるのは、エアクリーナーケースとエキゾーストシステムがそれぞれで違う。

カスタムはGTA用エンジンと同タイプの大容量新型エアボックスとなり、マフラーは右2本出しとした。

スポーティーな走りに重きを置いた「ハイアウトプット」は、エルボー型のハイフローエアクリーナーを従来型より踏襲しつつ、新作の2in1エキゾーストが与えられ、5600rpmから5900rpmにレッドラインが引き上げられている。

「クラシック」には、トラディショナルなラウンド型エアインテークがよく似合う。そしてマフラーを2in1集合タイプにし、リヤまわりをシンプルかつ軽快にしているのだ。

人間工学に基づいた新しいハンドコントロール(スイッチボックス)が採用され、USB-Cタイプの充電端子を標準装備した。電子制御の進化は目覚ましく、出力特性を選択できるライドモードを持ち、ABSやTCS(トラクションコントロール)は車体を寝かせた状態、つまりコーナリング中も最適化するC-ABS/CTCSを搭載。急激なシフトダウン時やスロットルを離した際にリアホイールのスリップやロックを防ぐコーナリングドラッグトルクスリップコントロールシステム(CDSCS)や、タイヤ圧モニタリングシステム(TPMS)も備わる。

シート下のモノショック式サスペンションは、車体の中央に配置できることによるマスの集中化と、ストローク量が確保しやすいなどメリットは大きい。そのアドバンテージをより引き出すため、ローライダーS/STにはストロークを43→56mm、ホイールトラベルを86→112mmにのばしたトールモノショックが採用され、アグレッシブな走りを実現可能としている。

ソフテイルシャーシを共通して採用しつつ、さらにメーター類なども機種ごとに細分化。大注目のセグメントだ!

クラシック(ヘリテイジクラシック/ストリートボブ)

トラディショナルなラウンド型のエアクリーナーを備えたミルウォーキーエイト117クラシックエンジンは、1923ccもの排気量を持ち、余裕のある走りと味わい深さを堪能できる。最大トルクをわずか2750rpmで発揮。シンプルな2in1エキゾーストで、リヤビューはより軽快だ。

【Classic】最大トルク:156Nm@2750rpm、最高出力:91HP/68kW@5020rpm、HARITAGE CLASSIC / STREET BOB

カスタム(ブレイクアウト/ファットボーイ)

ブレイクアウトやファットボーイに搭載されるミルウォーキーエイト117カスタムは、グランドアメリカンツーリング用のパフォーマンスインテークが与えられた。エキゾーストシステムは車体の右サイドへ2本出しのマフラーが取り回しされる従来型を継承している。

【Custom】最大トルク:168Nm@3000rpm、最高出力:103HP/77kW@5020rpm、BREAKOUT / FATBOY

ハイアウトプット(ローライダーST/S)

サスペンションの性能を向上させるなど、パフォーマンスクルーザーとしてのポテンシャルをますます高めているローライダーSTおよびローライダーSには、スペック的にももっともHOTなハイアウトプットエンジンが積まれ、新たに設計された2in1集合マフラーがセットされた。

【High-Output】最大トルク:173Nm@4000rpm、最高出力:114HP/85kW@5020rpm、LOWRIDER ST / LOWRIDER S

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