
ハーレーダビッドソンの大排気量化はとどまることを知らない! 伝統の空冷Vツインはソフテイル全車で1923ccにまで拡大され、いよいよスタンダードモデルでの2000cc時代到来が間近に迫る。ウィズハーレー最新号では2343ccで170HPを発揮するバガーレーサーレプリカ「ロードグライド143」の試乗レポートからお届けしよう!!
●文:ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:amazon
バガーレーサーレプリカここにあり!
153HPを誇る純正スクリーミンイーグル131エンジンを搭載する「CVOロードグライドRR」がアメリカにて限定発売され、その排気量は2147ccにも達するが、カスタムシーンではそれを上回るバケモノたちが存在している。足まわりも武装され、KING OF THE BAGGERSのバガーレーサーレプリカともいえる戦闘力の持ち主に、青木タカオ編集長が乗り込んだぞ!!
大人気のクラブスタイル「ローライダーST」は、2147ccにまでスケールアップしたミルウォーキーエイトエンジンに、ターボチャージャーが組み込まれているから驚く。過給機はクルマでは珍しくないが、バイクでは普及していない。しかし、ハーレーのカスタムシーンではトレンドの兆しがあり、ついにHDJ正規ディーラーが手がけ、完成へ至ったのだ。
2000ccの誘惑
ハーレーダビッドソン伝統の「ビッグツイン」(OHV45度V型2気筒エンジン)は、1936年のナックルヘッドでOHV化されて以来、パンヘッド(1948-)/ショベルヘッド(1966-)/エボリューション(1984-)、そしてツインカム(1999-)からミルウォキーエイト(2017-)へ、連綿と受け継がれてきたが、その排気量は時代とともに拡大され、今や最高峰モデル「CVO」では121キュービックインチ(1977cc)にも達した。
ハイアウトプットエンジンを搭載し、ライドモードにはスーパースポーツさながらのトラックモードまで搭載する超異端モデル「CVO ロードグライドST」の実力に迫る!!
よみがえるキング オブ ハイウェイの系譜
ハーレーダビッドソンのフラッグシップモデルを意味する「ウルトラ」が新しくなって帰ってきた。バットウイングフェアリングとサドルケースだけでなく、ロアフェアリングやキングツアーパックを装備するフルドレッサーだ。
最新型は「ストリートグライド」を名乗り、103×114.3mmのボアストロークで排気量を1923ccとしたミルウォーキーエイト117を搭載する。
先代の「ウルトラリミテッド」よりボア径が1mm拡大され、55cc増し。最大トルクを160→175Nm、ピークパワーは87→107HPと、スペックを見ても飛躍的に向上しているが、実際に走らせれば数値以上のパワフルさを感じたぞ!
2025年型より、それぞれ異なるエンジンを積む「ローライダーS」「ファットボーイ」そして「ストリートボブ」に乗ってみると、吸排気系やカムのセッティングによる相違点が把握できた。
補助灯を再現した3連ライトは、オールLEDで明るい白色を強く放つ。サドルシートやレザーサドルバッグを、ブラックニッケルのスタッズでデコレーションしているのは、AMFからのバイバックを記念して発売されたFLHヘリテージ(’81年)やFLSTCソフテイルヘリテイジクラシック(’88年以降)から連綿と受け継がれてきたもので、不変の人気モデルである証とも言える。「ヘリテージクラシック」の最新型に乗った。
岩城滉一氏が7年ぶりにレースへ
重い&曲がらない「スポーツスター883」をアグレッシブで華麗に走らせた腕前には頭が下がる! 俳優・岩城滉一氏がバイクレースに7年ぶりに復活し、クラス3位入賞というリザルトを残した。
Vツインエンジンの咆哮がサーキットに響き渡る
ハーレーダビッドソンでたたかうからこそ、楽しく奥深い魅力がある。筑波サーキットにて行われたクラブマンロードレース第1戦では、現行モデルや高年式車で競うMAX Group、ヴィンテージのアメリカンたちによるA.V.C.C.(American Vintage Competition Clubman Roadrace)など、さまざまなクラスでハーレーが熱き走りを披露した!
ハーレーファンとしては、まずその姿にときめく。H-Dレーシングカラーのオレンジを基調にブラックがあしらわれ、ワンオフのアルミ製シートフレームにセットされるテールカウルは、空冷スポーツスターでお馴染みのSTORZ(ストーツ)タイプになっているからたまらない!
色褪せない魅力がある
サンダンスによって生み出された「DAYTONA WEAPON(デイトナウェポン)」はこれまでも数多くのメディアで扱われてきたが、ウィズハーレー最新号では、外装を脱いだたいへん貴重な姿を撮影/掲載することができた。
ボアストロークからしてエンジンは異なり、「DAYTONA WEAPON II」ではウィッシュボーンサスに似た構造のサクソトラックがフロントに採用されている。ファン垂涎、保存版となる資料性の高いものとなった。
ウィズハーレーレーシング発足
欧州ブランドのスーパースポーツに対し、アーバンスポーツとして位置付けられるX350。ストレートでの加速勝負は明らかに不利だったが、コーナースピードで見事に勝る! そしてライハルの追走を振り切り、X350Gがチェッカーフラッグを受けた!!
今年もウィズハーレー女子たちが思いっきり楽しんだ
音楽/ファッション/フード/モーターサイクルが融合した日本最大級のライフスタイルフェス『BLUE SKY HEAVEN 2025』通称“ブルスカ”が、横浜市山下ふ頭特設会場で5月10日(土)/11日(日)に行われ、全国各地から1万4000人が来場した。
イベントではお馴染みの、ハーレーオーナー突撃取材を今号も敢行! たくさんの素敵な笑顔を掲載している。
カスタムやファッションなど、リアルなユーザーに迫る! 読んで納得&共感、次は参加し、ウィズハーレーで全国誌デビューだ!!
ブルースカイミーティング北九州をレポート
ハーレーオーナーのみならず、他社のバイクに乗っている人もノンライダーでも、誰でも楽しめるイベントが『BLUE SKY MEETING(ブルースカイミーティング)』だ。今年は北九州を皮切りに、苫小牧(北海道)/泉南(大阪)/坂井(福井)へと続いていく。
ハーレー乗りを代表して、第1回から皆勤賞のウィズハーレーはもちろん2025年の第1回目『ブルースカイミーティング北九州』に参加! ハーレーを初めて間近で見たという女の子たちと一緒に楽しんだぞ!!
ウィズハーレーには登場しないことがない!? 今号もたくさんの「ハーレー女子」を取材し、掲載している。
また、「ブルースカイミーティング北九州」にはヴィンテージハーレーも勢揃いした。
ヘルメットにつけたネコ耳がトレードマークの「にゃんまま」さんは、出会った人のバイクに跨らせてもらう「人さまのバイクにまたがるシリーズ」をSNSで発信中。身長156cmでの足つき性やライディングポジションをチェックしているそうで、最新モデルの展示では「ファットボーイが気になる」と試してみた。
H.O.G.(ハーレーダビッドソンオーナーズグループ)の活動もウィズハーレーでは知ることができる。今号では若いユーザーたちが、サバイバルゲームへ。趣向を凝らしている。
ウィズハーレーVol.24は6/25発売!!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ウィズハーレーの最新記事
FXLRSローライダーS:パワーユニット強化で走りはさらにアグレッシブ 許容リーンアングルが深めに設定されるなど、スピードクルーザーとして絶対的な人気を誇る「ローライダーS」 。2025年式は最高出力[…]
FLHRロードキング[2002年式] ハーレーダビッドソンが1999年に満を持してリリースしたツインカムエンジン。従来(エボリューション)までのワンカム構造を改め、カムシャフトを2本配置。伝統のOHV[…]
FXLRSTローライダーST:強力なパワーユニットを積みますます走りがスポーティー!! ローライダーSTが纏うクラブスタイルを象徴する独創的なフェアリングは、1980〜90年代半ばにラインナップされ、[…]
FXBRブレイクアウト:ロー&ロングスタイルでグラマラスなライン描く 2025モデルのブレイクアウトは、低く長い流麗でグラマラスなラインを描く車体に、新型ツーリングインテークをセットしたミルウォーキー[…]
ショベル以前からエボリューションまで国内最大級の在庫数! まるでミュージアムだ。コンディションを整えたビンテージハーレーをはじめ、エボリューションモデルに至るまで、広い店内には常時100台以上を在庫す[…]
最新の関連記事(ハーレーダビッドソン)
FXLRSローライダーS:パワーユニット強化で走りはさらにアグレッシブ 許容リーンアングルが深めに設定されるなど、スピードクルーザーとして絶対的な人気を誇る「ローライダーS」 。2025年式は最高出力[…]
FLHRロードキング[2002年式] ハーレーダビッドソンが1999年に満を持してリリースしたツインカムエンジン。従来(エボリューション)までのワンカム構造を改め、カムシャフトを2本配置。伝統のOHV[…]
FXLRSTローライダーST:強力なパワーユニットを積みますます走りがスポーティー!! ローライダーSTが纏うクラブスタイルを象徴する独創的なフェアリングは、1980〜90年代半ばにラインナップされ、[…]
FXBRブレイクアウト:ロー&ロングスタイルでグラマラスなライン描く 2025モデルのブレイクアウトは、低く長い流麗でグラマラスなラインを描く車体に、新型ツーリングインテークをセットしたミルウォーキー[…]
ショベル以前からエボリューションまで国内最大級の在庫数! まるでミュージアムだ。コンディションを整えたビンテージハーレーをはじめ、エボリューションモデルに至るまで、広い店内には常時100台以上を在庫す[…]
人気記事ランキング(全体)
気負うことなくスポーツできる! 国内モデルの125ccスポーツは、新車だと安くても40万円前後。物価高が続く昨今、とくに若者にはなかなか手が出しにくい。そんな中、23万8千円という価格で登場したのが「[…]
最先端技術「ペルチェ素子」がもたらす直接冷却 残暑といえどもまだまだ熱中症のリスクはある。夏の本当の敵は、肌表面の暑さより「深部体温」の上昇だ。そこで注目したいのが、体の“内側から”直接血液を冷やすと[…]
125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり[…]
扇風機+冷却ブレートの二重冷却 KLIFEのペルチェベストは、空調ファンと半導体ペルチェ素子を組み合わせた業界初の設計。背中の冷却ブレートが体感温度を瞬時に下げ、同時にファンが服内の空気を循環させるこ[…]
大別すると仕様は4種類 CB400フォアには、①’74~’76年に全世界で販売された408cc、②’76年に日本市場に投入された398cc、③398ccのセミアップハンドル仕様、④ライン入りタンクが標[…]
最新の投稿記事(全体)
デウスが街を狩る狼に託した「ストリート」の真髄 デウスのカスタム哲学のひとつに、オーナーの想いを形にする“共有製作型”カスタムがある。その好例が、イタリアの名門MVアグスタのリヴァーレ800をベースに[…]
ヤングマシン電子版2025年10月号[Vol.635] 【特集】◆やっぱ好きだぜCB!!・市販間近! CB1000F コンセプト最新情報 & カウル付きSEお披露目・丸山浩の世界初試乗インプレ[…]
ゴールド×イエローのリヤサスペンション、リムステッカー、フロアパネルが輝く! タイホンダお得意のコラボモデルが登場だ! 今回発表されたのは、プレミアムサスペンションのトップブランドとして君臨する「オー[…]
大別すると仕様は4種類 CB400フォアには、①’74~’76年に全世界で販売された408cc、②’76年に日本市場に投入された398cc、③398ccのセミアップハンドル仕様、④ライン入りタンクが標[…]
衝撃吸収性に優れた超肉厚ジェルで長距離もラクに Revmikのサドルカバーは、超肉厚のジェルパッドと柔らかスポンジを組み合わせた設計で、路面からの衝撃を効果的に吸収します。長時間の通勤やサイクリングで[…]
- 1
- 2