●文:ヤングマシン編集部
- 1 [ブレンボ] オーリンズを買収(10/16)
- 2 [トライアンフ] スピードツイン900をマイナーチェンジ(10/16)
- 3 ジャパンモビリティショービズウィーク2024が開催(10/15〜10/18)
- 4 [カワサキ] 「KLX230/S/SM」「W230」「メグロ S1」の国内導入時期の詳細が発表(10/11)
- 5 [ホンダ] 電動オフローダー「RTL ELECTRIC」の車両概要を公開(10/11)
- 6 [ヤマハ] 「YZF-R9」を北米/ヨーロッパで発売開始、日本でも導入を予告(10/10)
- 7 [ドゥカティ] スクランブラー(803cc)のバリエーション「アイコンダーク」が復活、「フルスロットル」もモデルチェンジ(10/9)
- 8 [トライアンフ] トライデント660をマイナーチェンジ(10/8)
- 9 リコール情報その他
[ブレンボ] オーリンズを買収(10/16)
大手有名ブレーキメーカー・ブレンボが、2輪車/4輪車の高級サスペンション等を製作するオーリンズを買収することが明らかになった。
ブレンボ取締役会長のマッテオ・ティラボスキ氏は「両社の相性は抜群です。…(オーリンズは)レーストラックでも公道でも他社と一線を画す名声を得ています。…これを契機に、お客様に総合インテリジェントソリューションを提供するブレンボの戦略がまた一歩前進し、2輪/4輪車分野の重要技術全体でシナジーを活かすことができます」との声明を発表。事業内容やブランディングなど通じるものが多い両社のパートナーシップを構築することで、よりドライビングプレジャーに優れた製品の開発、ゆくゆくは次世代型モビリティ用のソリューション開発といった課題解決に繋げていく構えだ。
ブレンボは2輪/4輪事業への投資の一環として、近年買収政策を進めている。2021年にはブレーキパッド等の摩擦材を製造するデンマークのメーカー・SBSフリクションと、ブレーキホースなどを製造するスペインのホタホアンを買収。ホイールの製造を手かける大手ブランド・マルケジーニも傘下としている。このように自動車の足まわりに関する事業を集約することで、他ブランドと自社製品とのシナジーを推し進め、商品開発を効率的に進めていく狙いがあるものとみられる。
今回の買収額はブレンボ史上最大規模となる4億500万ドル(アメリカ)で、ユーロ換算で3億7000万ユーロ、日本円にして603億4500万円ほどの大型案件であった。(10/16時点)
[トライアンフ] スピードツイン900をマイナーチェンジ(10/16)
トライアンフは、ネオクラシックモデル「Speed Twin(スピードツイン)900」をマイナーチェンジして発売すると発表した。
おもな変更点はシャーシまわり。フロントフォークをブーツ付きのものから倒立フロントフォークに変更し、現代的でスポーティーな外観としている。また、スイングアームをアルミ製としたことで剛性を高め、キレのあるフィーリングを実現。後輪のトラベル量も120mmから116mmに短縮され、コントロール性を向上させている。これらの装備によって、街乗りから週末のツーリングまで気負わずスポーティーに運転できるネオクラシックというコンセプトを、よりスポーティーモダン寄りにした上で、さらに体現している。
また、メーターには丸型アナログメーターを再現したTFTメーターを、ヘッドライトには丸型LEDを採用。レトロな装備を現代の技術で再現した、ネオクラシックにふさわしい装備だ。
純正アクセサリーには、長距離ツーリングの快適性を向上させるクルーズコントロール機能が新たに追加。これ以外にも120以上の純正オプションが用意され、所有者の好みに合わせたカスタマイズが可能となっている。
価格はアルミニウムシルバーが119万9000円。ファントムブラック/ピュアホワイトが123万4000円。国内では2025年1月から販売開始予定。
ジャパンモビリティショービズウィーク2024が開催(10/15〜10/18)
次世代モビリティ社会のビジョンを提示する見本市「Japan Mobility Show Bizweek 2024(ジャパンモビリティショービズウィーク2024)」が、10/15〜10/18に幕張メッセ(千葉県)にて開催された。2023年に東京モーターショーから名前を変えたジャパンモビリティショーは今年、モビリティ関連企業とスタートアップ企業をマッチングさせ将来的なイノベーションを狙う「ビジネス共創」をテーマにしたビジネスイベントとして開催。また今年で25周年を迎えるITの見本市「CEATEC」との併催により、異業種とのコラボによって新たな発見を促すことも特徴であった。
[カワサキ] 「KLX230/S/SM」「W230」「メグロ S1」の国内導入時期の詳細が発表(10/11)
カワサキは、海外ですでに展開している「KLX230/S/SM」「W230」「メグロS1」の国内発売時期を公表した。同4車種は以前から国内導入については予告されていたが、具体的な発売時期の発表は今回が初めて。
「KLX230/S」「W230」「メグロS1」は2024年11月下旬に、「KLX230SM」のみ2025年1月中旬に導入される予定。販売価格/諸元等の詳細についてはまだ明らかになっていない。
【2025 KAWASAKI W230】白(左上) 【2025 KAWASAKI MEGURO S1】黒(右上) 【2025 KAWASAKI KLX230】緑(左下) 【2025 KAWASAKI KLX230 S】緑(中央下) 【2025 KAWASAKI KLX230SM】グレー(右下) ※画像はCGによるイメージで、実際の車両と異なる場合があります
[ホンダ] 電動オフローダー「RTL ELECTRIC」の車両概要を公開(10/11)
ホンダは、競技用に使用する電動トライアルバイク「RTL ELECTRIC(エレクトリック)」の車両概要を公開した。
RTLエレクトリックのモーターにはインバーターが搭載される。インバーターとは、一般的には直流電流を交流に変換する装置だ。わざわざ直流を交流に変える理由は、パワーユニットの高出力/高回転化にある。電圧が安定しており電力のロスが発生しにくいが、変圧に難があり扱いにくい直流と、その逆の特性を持つ交流。この2つを切り替えることで出力特性を最適化し、安定した高出力化を図るというわけだ。かつてタイプRシリーズなどに搭載していた可変バルブタイミング機構・VTECを彷彿とさせる、ホンダらしいギミックといえる。
また、電動バイクながらトランスミッションを搭載するのも大きな特徴。EVにギアは必要ないとこれまで言われてきたが、ガソリンエンジンに対し高トルク/低出力のモーターで安定した高速走行をするには、ハイギアを導入した方が効率が良いと近年の研究で明らかになっている。エンジン車にローギアがあるのは発進しやすくするためだが、その逆といえばわかりやすい。そのため、ポルシェ タイカンをはじめ、ギアボックスを持った電動車両が増加しつつある。RTLエレクトリックは最高速を稼ぐというより、トライアル競技で求められる精密な操作性を実現するためギアを採用したようだ。
おなじく操作性を高める目的によりクラッチやフライホイールも搭載しているが、これも電動車としては大変珍しい。軽二輪以上のバイクで未だにクラッチが現役の理由のひとつに、急発進を防ぎつつ車体をバランスさせるにはもっとも都合がよいことが挙げられるが、その理屈は電動バイクにも通じる。ホンダはRTLエレクトリックを通じて、電動車両でも車体のバランスを取るにはクラッチが必要であることを主張するものとみられる。なによりこれらの装備は、ギア操作やクラッチ操作が大好きなライダーにとって、なんとも明るい未来を感じさせるものではなかろうか。
[ヤマハ] 「YZF-R9」を北米/ヨーロッパで発売開始、日本でも導入を予告(10/10)
ヤマハは、スーパースポーツ「YZF-R9」を新たに北米及びヨーロッパで発売すると発表した。
同車は、以前より販売されているネイキッドモデル「MT-09」のエンジン等のコンポーネントをベースに開発したスポーツバイクだ。フレームは軽量なアルミが使用されており、これはYZF-R9用に新規開発されたもの。外観を見るとMotoGP車両を彷彿とさせるウイングレットが装着されており、ヤマハが生産する市販車での採用は2025年式YZF-R1レースベース車に続く2例目となる。また、LAPタイム計測や走行データの可視化が可能なアプリ「Y-TRAC」に対応。スーパースポーツとして妥協のない構成となっている。
一方ヤマハは「スキルやステージを選ばないアクセシビリティ」「良好な足つき性と快適性を達成した」との声明を発表しており、このことからスポーツ走行のみならず街乗りやツーリングといった幅広い用途での使用も想定しているものと思われる。
また、北米/ヨーロッパでの発売開始発表と並行して、日本でも導入が予告された。国内では2025年春を目処に導入されるとのこと。国内仕様の価格や諸元など、詳細情報は不明。
[ドゥカティ] スクランブラー(803cc)のバリエーション「アイコンダーク」が復活、「フルスロットル」もモデルチェンジ(10/9)
ドゥカティは、個性的なネオクラシック「Scrambler(スクランブラー)(803cc)」のバリエーションを一部改定した。
一時期バリエーション落ちしていた「アイコンダーク」がリニューアルして復活。以前よりラインナップする「フルスロットル」のカラーリングも変更され、専用のデカールの入ったマットブラックが設定される。
また今回のバリエーション整理に伴い価格も改定される。アイコンは133万3000円、フルスロットル/ナイトシフトは153万8000円だ。アイコンダークの価格はまだ公表されていない。
なお、スクランブラー1100については価格やバリエーションに変更はない。
[トライアンフ] トライデント660をマイナーチェンジ(10/8)
トライアンフは、爽快な走りが持ち味のネオクラシックネイキッド「Trident(トライデント)660」をマイナーチェンジして発売すると発表した。
フロントフォークやブレーキを大幅に改良し、快適性とドライバビリティを向上させたという。また、フォークにはサイドリフレクターが装備。また、コーナリングABS/トライアンフシフトアシスト(クイックシフター)/クルーズコントロールなど、ライディングをサポートする多彩な電子制御を標準装備している。
カラーリングは前モデルからすべて刷新。ジェットブラック/ディアブロレッド×サファイアブラック/コスミックイエロー×サファイアブラック/コバルトブルー×サファイアブラックの計4色設定だ。
価格はジェットブラックは99万5000円。それ以外は100万8000円。ジェットブラックに関しては前モデルから値段据え置きとなっている。発売日は2024年冬ごろ。
リコール情報その他
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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