
●文:ライドハイ編集部(伊藤康司)
国内外を問わず、ほとんどの現行バイクのブレーキ/クラッチレバーの先端は“球状”になっている。
デザイン性で考えたら、もっとシュッとした形状の方が、スピード感があって良いのに…とも思える。
その理由を問われたら、なんとなく「丸い方が安全だからかな?」と思うライダーも多いだろうが、実際のところはどうなのだろう? 気にしてみると、球のサイズも国産外車を問わずほとんど同じ…。一体ナゼ?
その答えは、「FIM(国際モーターサイクリズム連盟:2輪モータースポーツを統括する国際競技連盟)のレギュレーションで決まっているから」だ。
FIMでは、ロードレースに限らずモトクロスやトライアルでも、車両の技術規則で「すべてのレバー(クラッチ/ブレーキなど)は、原則として先端がボール状(このボールの直径は最低16mmとする)となっていなくてはならない。このボールは平らでもよいが、どのような場合においても先端は丸くなっていなくてはならない(平らな部分の厚みは最低14mmとする)」と定めている(昔は最低19mmだった)。
日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)はFIMに加盟しているため、国内でMFJが主催する2輪レースでも、同様に“レバーの球”が必要だ。
車両規則の理由は、皆さんが想像する通り“安全”のため。そしてそれが、いつしか市販車にも広がったワケだが……
※本記事は2021年7月19日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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