
●文:ライドハイ編集部(根本健)
急がない、でも頻繁に醍醐味を楽しめる
スポーツバイクの楽しみ方はライダーによってさまざま。スーパースポーツで途方もないハイパーエンジンをその片鱗を感じながら楽しむのもあれば、手に負えるエンジンパワーを選択して、パフォーマンスのかなりの部分を引き出しながら操る醍醐味に浸る楽しみ方もある。
いっぽう、そこまでアクティブに走らせる自信もないので、いわゆるエンジンの鼓動を感じながら心地良さを楽しむライダーもいるだろう。
いずれにしても、一般公道で常軌を逸したリスクに踏み込まないライディングをいかに楽しむかは、どんなバイクを選ぶかで大きく違ってくる。
ただ乗り方次第で変わるのが、スロットル開度とエンジンの常用回転域。ビギナーやリターンライダーは、スロットルを1/4以上開けるなど想像すらできない、とんでもない暴挙にしか思えないはず。
しかしそこまで暴力的ではない、エンジンが路面を掴む、ライダーが操る醍醐味を楽しめる領域を知っているライダーも少なくない。
そんな走り方のためにつくられているスポーツバイクが、2気筒で270°間隔のエンジンだ。
リヤホイールは爆発を刻みながら円滑に回転していない!
エンジンの鼓動というと、単気筒や2気筒の低い回転域で感じやすいドコドコといったバイブレーションを思い浮かべる。しかしこれは4気筒にもある……
※本記事は2022年9月14日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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