ヤマハVMAX 一世を風靡した独自発想のマッチョマシン【このバイクに注目】


●記事提供: ライドハイ編集部

アメ車から戦闘機まで、カルチャーに徹底して染まった!

初の量産チョッパーとなった、バーチカルツインXS650が1978年にアメリカ市場で成功を収めたヤマハ。次なるターゲットは、そのアメリカにおいてオリジナルの個性で他を圧倒する絶対的存在!

造形を担当していたGKデザインは、カリフォルニアでV8カルチャーのアメ車、ひたすらパワフルで0~400mを競うドラッグレース、そして戦闘機でさえグラマラス且つコカコーラボトルのくびれを想起する世界にどっぷりと浸かることからはじめた。

そして1985年から投入されたVmaxと呼ばれるマッチョバイクは、まさに一世を風靡。どこにもなかった、何にも似ていないオリジナルの塊に、アメリカはもちろんヨーロッパや日本でも魅了されたファンが殺到したのだ。

Vバンク70度のV型4気筒は1198cc、145psのマッチョなマシン

エンジンはヤマハ最大のフラッグシップ・クルーザー、XVZ1200のV型4気筒がベース。1気筒あたり4バルブで水冷DOHCは、Vバンクが70°で145ps/9,000rpmで12.4kgm/7,500rpmの当時2輪では最強のパワーを誇った。

そしてドラッグレース発想の極端にファットなリヤタイヤに、アメリカン・カルチャーたっぷりな曲面を多用したコンポーネンツの組み合わせ。

ビッグバイクの新たなパフォーマンスを象徴するチャレンジに満ちたフォルムは、そこから20年以上もホイールのディッシュ化など、極く一部の変更のみでほぼ何も変わらないまま存続したのだ。

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